（NY時間10:00）（日本時間00:00）
エコスター<SATS>　99.36（+5.82　+6.22%）

　衛星通信ネットワークのエコスター<SATS>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を１１８ドルに設定した。前日はマスク氏率いるスペースＸのＩＰＯ計画報道が株価を押し上げていた。

　アナリストは、「無線通信キャリア間の競争激化により、同社が保有するスペクトラムの価値が一段と高まる」と指摘。特に、ベライゾン<VZ>とＴモバイルＵＳ<TMUS>が同社の残存するＡＷＳ－３帯域を積極的に取得しにくる可能性が高いと見ている。

　年初来の株価上昇にもかかわらず、現在の時価総額は２０１４年の過去最高水準をなお下回っているとし、同社株には上値余地があると分析している。また、目標株価および強気シナリオでは、同社が保有するスペースＸ株を簿価（１株約４０ドル換算）で評価しているという。

　なお、同社は先月に２億６０００万ドル相当のスペクトラムライセンスをスペースＸに売却することで合意。９月にも、総額約１７０億ドル規模の無線周波数帯をスペースＸへ現金および株式で売却する契約を締結している。

【企業概要】
　世界の消費者・企業・政府機関・航空会社・地域社会に、衛星通信ソリューションを提供する。ブロードバンド機器とサービス、有料テレビサービス、5Gワイヤレスサービス、5Gブロードバンドサービスなどを手掛け、EchoStar、DISH TV、Hughes、HughesNetなどのブランドで事業を展開する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース