（NY時間11:20）（日本時間01:20）
コストコ<COST>　869.93（-14.55　-1.65%）

　コストコ<COST>が下落。前日引け後に第１四半期の決算を公表し、既存店売上高が予想を上回ったほか、１株利益、売上高とも予想を上回った。

　絶えず入れ替わるお買い得商品や大容量パック、人気のプライベートブランド（ＰＢ）「カークランド」が買い物客を引き寄せている。同社の顧客は比較的高所得で、会費を支払って利用しているため景気変動の影響を受けにくい傾向がある。

　ミラーチップＣＦＯは、「消費者は値頃感と品質、そして新しさを求めている」と述べた。米消費者の多くは今年、インフレや雇用不安にもかかわらず、安定的な支出を続けている。経営陣は食品について、「牛肉やシーフード、コーヒーなどに値上がりが見られた一方、卵とチーズの価格は低下した」と説明した。

　アナリストは「第１四半期決算は市場シェアの継続的な拡大を背景に四半期を通じてトレンドが安定していたため、第４四半期と非常によく似た内容だった」と述べた。

　一方、「昨年秋に格下げした理由でもあるが、バリュエーション面で株価は先行し過ぎていたと考えている。ただし、事業の底堅さは極めて強く、同社は徐々にその評価水準に業績が追いつきつつあるものの、絶対的な意味で“割安”とはまだ言えない」との見解も示した。

（１１月２３日までの１２週・第１四半期）
・既存店売上高：6.4％増（予想：5.8％増）
　　米国：5.9％増（予想：5.4％増）
　　カナダ：6.5％増（予想：5.5％増）
　　海外：8.8％増（予想：7.4％増）
・１株利益：4.50ドル（予想：4.28ドル）
・売上高：673.1億ドル　8.3％増（予想：670.7億ドル）
　　純売上高：659.8億ドル　8.2％増（予想：657.7億ドル）
　　会費収入：13.3億ドル　14％増（予想：12.9億ドル）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース