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    台湾積体電路製造(TSMC) ADR
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    2024年1月28日 14時00分

    【和島英樹のマーケット・フォーキャスト】─外国人買いなど需給良好、半導体関連や高利回り株が物色の軸に

    「外国人買いなど需給良好、半導体関連や高利回り株が物色の軸に」

    ●決算集中を迎え、日経平均EPSのトレンドが焦点に

     2月の東京株式市場は短期的な過熱感は意識されながらも、堅調な地合いが継続する公算が大きい。日経平均株価の予想レンジは3万5000円~3万7000円。1月23日に付けた取引時間中の高値3万6984円が上値のフシとして意識される。

     日本のデフレ脱却を期待した海外投資家の買いが継続するなど、需給面が良好である点が最大のポイントだ。1月第2週(9日~12日)には海外投資家は現物と先物合計で1兆4448億円の大幅買い越しとなっている。市場関係者によれば、これはアベノミクス相場といわれた2012年以降で6番目の買い越し金額となる。続く第3週(15~19日)も現物と先物合計で3980億円を買い越している。日本企業のROE(株主資本利益率)の改善などが背景にあるとみられ、年初から日本株のウェートを引き上げた可能性がある。

     注目スケジュール(全て米国)は、1月31日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表、2月1日にISM製造業景気指数、2日に雇用統計、5日にISM非製造業景気指数、13日に消費者物価指数(CPI)、15日に小売売上高、22日にFOMC議事要旨などとなっている。米国では利下げ観測の動向などへの関心が高い。

     なお、2月はFOMCや日銀金融政策決定会合はなく、次回はFOMCが3月19日~20日、日銀は3月18日~19日となる。

     日本では2月中旬にかけて24年3月期第3四半期累計(4-12月)決算や23年12月期本決算の発表がピークを迎える。日経平均株価の1株利益(EPS)は1月24日現在2279円で、これが切り上がるのかがポイントだ。また、12月期決算にはグローバル企業が多く、24年12月期通期の売上高・利益をどのように見込んでいるかが注目される。

    ●12月期決算企業や宇宙開発関連にも目配りを

     半導体関連株は引き続き強い基調が想定される。半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>生成AI向けの拡大で24年に20%超の売上増を見込むなど、高性能半導体の引き合いは活発。オランダの半導体露光装置メーカー、ASMLホールディング<ASML>の決算も好調だった。2月24日にはTSMC熊本工場の開所式も予定されている。

     レーザーテック <6920> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]を軸に、アドバンテスト <6857> [東証P]、ディスコ <6146> [東証P]、SCREENホールディングス <7735> [東証P]などの主力株の押し目は狙っていきたい。微細化の進展により露光回数が増加することで、フォトレジスト(感光性樹脂)やその材料を手掛ける東京応化工業 <4186> [東証P]、大阪有機化学工業 <4187> [東証P]、東洋合成工業 <4970> [東証S]などの業績を後押ししよう。

     12月期決算企業では花王 <4452> [東証P]、中外製薬 <4519> [東証P]、ブリヂストン <5108> [東証P]、DMG森精機 <6141> [東証P]、クボタ <6326> [東証P]、荏原製作所 <6361> [東証P]、THK <6481> [東証P]、ルネサスエレクトロニクス <6723> [東証P]、ユニ・チャーム <8113> [東証P]、藤田観光 <9722> [東証P]などをチェックしたい。

     また、3月期末を控えて、高配当利回り銘柄には押し目を狙う投資家が多いと予想される。今年は新NISA(少額投資非課税制度)が始まっていることも、資金流入要因となりそう。東証の資本効率改善促進策の影響もあり、期末に増配する企業も多いとみられる。PBR1倍未満で配当利回りが比較的高い三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]、MS&ADインシュアランスグループホールディングス <8725> [東証P]を始めとした金融株のほか、ホンダ <7267> [東証P]、日本製鉄 <5401> [東証P]、住友商事 <8053> [東証P]、リコー <7752> [東証P]などに妙味がある。

     2月15日にはJAXA(宇宙航空研究開発機構)が次世代ロケット「H3」を打ち上げる予定。JAXAでは小型月着陸実証機「SLIM(スリム)」が今年1月20日に、月面着陸に成功した。「H3」は次世代の大型基幹ロケットで、「H2A」の後継機として開発されている。宇宙への輸送手段における日本の優位性を示すもので、将来的に年間最大6機を打ち上げることで産業基盤の維持を目指す。低価格や高信頼性に加え、迅速な打ち上げという柔軟性も狙っている。衛星のロケット搭載など射場整備期間は「H2A」の半分以下に短縮する。「H3」打ち上げが成功ならエンジン担当の三菱重工業 <7011> [東証P]、ロケットブースターのIHI <7013> [東証P]、センサユニットの日本航空電子工業 <6807> [東証P]、リアルタイムソフト技術のセック <3741> [東証P]などに物色が向かう可能性もありそうだ。

    (1月25日 記/次回は3月3日配信予定)

    ■和島英樹(Hideki Wajima)
    株式ジャーナリスト
    日本勧業角丸証券(現みずほ証券)入社。株式新聞社(現モーニングスター)記者を経て、2000年にラジオNIKKEIに入社。東証・記者クラブキャップ、解説委員などを歴任。現在、レギュラー出演している番組に、ラジオNIKKEI「マーケットプレス」、日経CNBC「デイリーフォーカス」毎週水曜日がある。日本テクニカルアナリスト協会評議委員。国際認定テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)。

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