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    台湾積体電路製造(TSMC) ADR
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    2024年1月22日 17時00分

    明日の株式相場に向けて=「半導体関連」超絶の上昇旋風に舞う

     週明け22日の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比583円高の3万6546円と大幅続伸。遂に終値で3万6000円台を回復した。というよりも高値引けに近い形で3万6000円台半ばまで一気に水準を切り上げたことで、次は早くも3万7000円台を意識する展開となった。何とも形容しようがないほどの強さだ。

     今年に入ってアジア株市場は中国・上海株と香港株の下げが目立つほか、韓国も年初から下降トレンドが続いていた。日本株だけが異質のブルマーケットで、これに次ぐのがベトナム市場。一方、欧州株市場に目を向けると英国は年初から下値模索、昨年末まで頑張っていたドイツもフランスも明らかにブレーキがかかった。片や米国はNYダウに続きS&P500指数が史上最高値を更新、ナスダック総合株価指数も足もと上げ足を速めており、投資家の目に止まりやすいエリアでは強調相場が繰り広げられているのだが、少なくともワールドワイドに見ればリスクオン相場は鳴りを潜めた状態にある。

     足もと注目すべき変化としては台湾株(加権指数)が前週末からマドを開け戻り足に転じてきたこと。加権指数はハイテク指数の要素が強く、これは半導体関連株の復権が世界的に認知され始めたことを示唆している。更にこれを裏付ける形となっているのが、東京市場の個別株で、売買代金上位をみれば、今のマーケットにおけるマネーフローがどういった方向に流れているのかがよく理解できる。売買代金首位はもはや不動のポールポジションといってもよいレーザーテック<6920>だが、きょうは第2位に川崎汽船<9107>がランクインしたほかは、3位が東京エレクトロン<8035>、4位がアドバンテスト<6857>、5位がソシオネクスト<6526>、6位がディスコ<6146>と半導体主力株で埋め尽くした。生成AIと半導体は表裏一体となって投資マネーを誘引し、最近の高パフォーマンスはバブル的要素も否めないが、今の時間軸で空売りを仕掛けても焼き尽くされてしまう。

     半導体関連が買われれば日経平均は必然的に押し上げられる。特に、レーザーテク、東エレク、アドテストの“御三家”は日経平均構成銘柄であり、東エレク、アドテストについては構成比率も225銘柄中で2位と3位を占めている。半導体関連に海外マネーの買い攻勢が続く限りにおいて日経平均は青天井と化す。もちろん、買われているのは半導体セクターだけではないが、全体相場の水位が上がっているからこそ物色の矛先が多方面に広がるわけであり、日経平均の34年ぶりの高値街道で半導体関連が担う役割は大きい。

     ソシオネクスト<6526>は当欄でも昨年来継続フォローしてきたが、ここに来て戻り足に弾みがついている。半導体セクターは「製造装置メーカー」が政策の恩恵を受けやすく相対的優位な位置付けにあったものの、良い意味で物色対象に広がりが出てきた。ソシオネクスは外資系証券経由の貸株調達よる空売りが高水準で株価の上値を押さえ付けてきたが、成長シナリオの確度が増したことで、次第に踏み上げ相場の色彩を帯びてきた。SoC(システムオンチップ)の設計・開発・販売を手掛け、先端製品分野での活躍に期待が大きい。ファブレスで製造を委託しているTSMC<TSM>との連携体制を強めているほか、「ラピダス関連としての思惑(受注獲得への期待)もにわかに浮上している」(ネット証券マーケットアナリスト)という。

     半導体関連はここまで主力大型株が最強だが、日経平均が一服すれば上げ足は止まる。当欄では中小型で輝きを放つ株の発掘に重きを置いている。新たなところでは半導体業界を顧客に抱える生産設備メーカーの平田機工<6258>。また、ティアンドエス<4055>の押し目買いにも一考の余地あり。このほか、穴株としてチェックしておきたいのがオーバル<7727>。半導体製造装置向けコリオリ流量計や熱式質量流量計で高実績を有している。

     あすのスケジュールでは、日銀による1月の主要銀行貸出動向アンケート調査が朝方取引開始前に発表されるほか、午後取引時間中には12月の食品スーパー売上高、12月の全国スーパー売上高が発表される。また、この日は日銀金融政策決定会合の結果と1月の展望リポートが開示され、植田日銀総裁の記者会見が行われる。海外では目立ったイベントは見当たらないが、米国では2年物国債の入札が予定されている。また、ネットフリックス<NFLX>、ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>、ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>、スリーエム<MMM>など大手の決算発表が注目される。(銀)

    出所:MINKABU PRESS