（NY時間12:09）（日本時間01:09）
ＭＰマテリアルズ<MP>　90.08（-8.57　-8.69%）
ＴＭＣ<TMC>　9.82（-0.87　-8.14%）
ＵＳＡレアアース<USAR>　33.60（-3.95　-10.51%）

　きょうはレアアース関連株が一斉に利益確定売りに押されている。急激に上昇したことで値ごろ感の売りが出ているとも思われるが、ベッセント財務長官の発言に反応している可能性も高い。

　ベッセント長官は、「中国が発表したレアアース輸出規制の先送りを条件に、高水準の対中関税について適用を長期間停止することを提案した」と述べた。米中両国は今年、最高で１４５％に上る高関税を９０日間適用停止とすることで合意しており、次回の期限は１１月に迫っている。

　トランプ政権は中国のレアアース輸出規制強化の阻止を交渉の最優先課題に据えており、中国に対して規制撤回の見返りをちらつかせる一方、応じなかった場合の厳しい制裁措置を警告している。

　ベッセント長官は「見返りとして長期の適用停止は可能か？　おそらく可能だろう。だが、それは今後数週間の協議次第だ」と会見で述べた。

　また、グリア通商代表部（ＵＳＴＲ）代表は、中国のレアアース規制が実際に実行できるか懐疑的な見方を示している。規制が発動されれば、微量のレアアースを含む様々な消費財の貿易が途絶えかねないと指摘。その上で、その規模と範囲は想像を絶しており、実行不可能だと主張した。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース