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2025年4月10日 21時50分
ダウ先物は６３１ドル安 不安が払しょくできず、熱狂も続かず＝米国株
米株価指数先物（6月限）（NY時間08:38）（日本時間21:38）
ダウ先物 40205（-631.00 -1.67％）
S＆P500 5381.50（-109.50 -2.18％）
ナスダック100先物 18819.50（-469.25 -2.72％）
本日の米株価指数先物は反落しており、ダウ先物は６３１ドル安となっている。トランプ関税の９０日間猶予の発表で前日の米株式市場は熱狂の渦に飲み込まれ、歴史的な１日となった。ダウ平均は終値で３０００ドル近く急騰し、ナスダックは１２％高と２桁の上昇率を記録。
ただ、市場はこの先の不確実性への不安は払しょくできていない。今回の貿易戦争が米経済に長期的な打撃をもたらすのではという懸念は根強い。
ストラテジストからはネガティブな声が多く出ている。「この動きに追随して押し目買いをすべきではない」、「米国市場から資金を引き揚げるべき。関税の猶予期間が延長されたとしても、景気後退の可能性は五分五分」、「すでにダメージは与えられてしまった。パンドラの箱が開いた。一つの声明で元に戻ることはできない」、「世界中の企業がすでに受注停止のボタンを押しており、今後発表される決算では多くの企業が今年の業績見通しを下方修正することが予想される」といった具合。
市場は同時に高インフレの長期化も懸念しているが、先ほど発表の３月の米消費者物価指数（ＣＰＩ）は予想を下回り、総合指数は前月比で予想外の低下となっていた。コア指数も予想以上に低下している。これを受けて米株先物は下げ幅を縮小する動きも見られた。ただ、今回の数字がフェド・プットまで期待できる内容かは未知数。買い戻しは一時的に留まっている。
ここに来て一気に米国離れが指摘されており、米国債が不安定な動きをしている。前日の１０年債入札は不安を後退させていたが、本日も３０年債入札があり、動向が注目される。
明日の米大手銀を皮切りに、米株式市場は１－３月期決算の発表シーズンに突入する。ガイダンスを取り下げる企業も出てきているが、非常に不透明な決算シーズンになりそうだ。
ＵＳスチール<X>が時間外で大幅反落。トランプ大統領が前日、「ＵＳスチールを日本企業に買収されたくはない」と述べたことが嫌気されている。
医療診断技術を手掛けるルシード・ダイアグノスティクス<LUCD>が時間外で大幅安。増資計画を発表したことが嫌気されている。
コロナビールなどアルコール飲料のコンステレーション・ブランズ<STZ>が決算を受け下落。通期のガイダンスで予想を下回る１株利益の見通しを示したことが嫌気されている。
米中古車販売のカーマックス<KMX>が決算を受け時間外で下落。１株利益が予想を下回っているほか、中古車の販売台数も予想を下回った。
アパレルのカプリ<CPRI>が時間外で上昇。イタリアの高級ファッションブランドのプラダが、同社傘下のヴェルサーチェの買収で合意した。
（NY時間08:48）（日本時間21:48）時間外
ＵＳスチール<X> 40.22（-4.92 -10.90%）
ルシード・ダイアグノスティクス<LUCD> 1.19（-0.46 -27.88%）
コンステレーション・ブランズ<STZ> 178.99（-4.41 -2.40%）
カーマックス<KMX> 74.00（-6.06 -7.57%）
カプリ<CPRI> 17.20（+0.84 +5.13%）
アップル<AAPL> 190.99(-7.86 -3.95％)
マイクロソフト<MSFT> 383.25(-7.24 -1.85％)
アマゾン<AMZN> 185.88(-5.22 -2.73％)
アルファベット<GOOG> 157.77(-3.29 -2.04％)
テスラ<TSLA> 262.63(-9.57 -3.52％)
メタ<META> 571.52(-14.25 -2.43％)
エヌビディア<NVDA> 110.10(-4.23 -3.70％)
AMD<AMD> 93.02(-3.82 -3.94％)
イーライリリー<LLY> 735.79(-17.92 -2.38％)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ダウ先物 40205（-631.00 -1.67％）
S＆P500 5381.50（-109.50 -2.18％）
ナスダック100先物 18819.50（-469.25 -2.72％）
本日の米株価指数先物は反落しており、ダウ先物は６３１ドル安となっている。トランプ関税の９０日間猶予の発表で前日の米株式市場は熱狂の渦に飲み込まれ、歴史的な１日となった。ダウ平均は終値で３０００ドル近く急騰し、ナスダックは１２％高と２桁の上昇率を記録。
ただ、市場はこの先の不確実性への不安は払しょくできていない。今回の貿易戦争が米経済に長期的な打撃をもたらすのではという懸念は根強い。
ストラテジストからはネガティブな声が多く出ている。「この動きに追随して押し目買いをすべきではない」、「米国市場から資金を引き揚げるべき。関税の猶予期間が延長されたとしても、景気後退の可能性は五分五分」、「すでにダメージは与えられてしまった。パンドラの箱が開いた。一つの声明で元に戻ることはできない」、「世界中の企業がすでに受注停止のボタンを押しており、今後発表される決算では多くの企業が今年の業績見通しを下方修正することが予想される」といった具合。
市場は同時に高インフレの長期化も懸念しているが、先ほど発表の３月の米消費者物価指数（ＣＰＩ）は予想を下回り、総合指数は前月比で予想外の低下となっていた。コア指数も予想以上に低下している。これを受けて米株先物は下げ幅を縮小する動きも見られた。ただ、今回の数字がフェド・プットまで期待できる内容かは未知数。買い戻しは一時的に留まっている。
ここに来て一気に米国離れが指摘されており、米国債が不安定な動きをしている。前日の１０年債入札は不安を後退させていたが、本日も３０年債入札があり、動向が注目される。
明日の米大手銀を皮切りに、米株式市場は１－３月期決算の発表シーズンに突入する。ガイダンスを取り下げる企業も出てきているが、非常に不透明な決算シーズンになりそうだ。
ＵＳスチール<X>が時間外で大幅反落。トランプ大統領が前日、「ＵＳスチールを日本企業に買収されたくはない」と述べたことが嫌気されている。
医療診断技術を手掛けるルシード・ダイアグノスティクス<LUCD>が時間外で大幅安。増資計画を発表したことが嫌気されている。
コロナビールなどアルコール飲料のコンステレーション・ブランズ<STZ>が決算を受け下落。通期のガイダンスで予想を下回る１株利益の見通しを示したことが嫌気されている。
米中古車販売のカーマックス<KMX>が決算を受け時間外で下落。１株利益が予想を下回っているほか、中古車の販売台数も予想を下回った。
アパレルのカプリ<CPRI>が時間外で上昇。イタリアの高級ファッションブランドのプラダが、同社傘下のヴェルサーチェの買収で合意した。
（NY時間08:48）（日本時間21:48）時間外
ＵＳスチール<X> 40.22（-4.92 -10.90%）
ルシード・ダイアグノスティクス<LUCD> 1.19（-0.46 -27.88%）
コンステレーション・ブランズ<STZ> 178.99（-4.41 -2.40%）
カーマックス<KMX> 74.00（-6.06 -7.57%）
カプリ<CPRI> 17.20（+0.84 +5.13%）
アップル<AAPL> 190.99(-7.86 -3.95％)
マイクロソフト<MSFT> 383.25(-7.24 -1.85％)
アマゾン<AMZN> 185.88(-5.22 -2.73％)
アルファベット<GOOG> 157.77(-3.29 -2.04％)
テスラ<TSLA> 262.63(-9.57 -3.52％)
メタ<META> 571.52(-14.25 -2.43％)
エヌビディア<NVDA> 110.10(-4.23 -3.70％)
AMD<AMD> 93.02(-3.82 -3.94％)
イーライリリー<LLY> 735.79(-17.92 -2.38％)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース