（NY時間15:10）
ターゲット<TGT>　110.57（-1.69　-1.51%）

　ディスカウントストアのターゲット<TGT>は盗難増加による損失を食い止めるために４つの州で９店舗を閉鎖する。マンハッタンの１店舗、シアトルの２店舗、北カリフォルニアの３店舗、オレゴン州ポートランドの３店舗が１０月２１日に閉鎖される。

　同社は、盗難や組織的な小売犯罪は、従業員や顧客の安全を脅かし、持続不可能な業績に繋がるため、これらの店舗を運営し続けることはできないと述べた。

　この１年以上、同社は決算説明会で、犯罪組織による窃盗被害が同社の薄利を圧迫していることを訴えてきた。組織化された小売犯罪が「シュリンク」の増加に拍車をかけていると述べている。シュリンクとは、外部および内部からの窃盗による在庫損失、破損や管理ミスによる商品損失を指す業界用語。

　同社は盗難を抑止するため、９つの店舗でセキュリティスタッフの増員など、多大な投資を行ったが、安全かつ成功裏に運営するための根本的な課題を管理するには不十分だった。

　閉鎖された店舗の従業員には他店舗への異動を提案するとしている。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美