金融サービスのチャールズ・シュワブ<SCHW>が大幅高。取引開始前に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、１株利益、経常収益とも予想を上回った。注目の預金残高は３０４４億ドルと前年比で３１％減少したものの、予想は大きく上回っている。

　クロフォードＣＦＯは「今後収益は安定し、その後に成長が再開するだろう。１１月後半から１２月にかけての典型的な季節的要因に先立ち、預金残高も再び増加するものと思われる」と述べ、最悪の事態は脱したことを示唆した。

　また、米連邦住宅貸付銀行（ＦＨＢ）からの借り入れも前期から１０％減少。同ＣＦＯは「一時的な追加資金調達のピークはすでに過ぎている」と述べた。第２四半期の純金利マージンは今年最低となり、今後も追加的な資金調達は少なくて済むと予想している。

（４－６・第２四半期）
・1株利益（調整後）：0.75ドル（予想：0.71ドル）
・経常収益：46.6億ドル（予想：46.0億ドル）
・預金残高：3044億ドル（予想：2984億ドル）
・１日平均取引件数：527万件（予想：524万件）
・取引あたり収益：2.46ドル（予想：2.40ドル）
・純金利収入：22.9億ドル（予想：22.8億ドル）
　　トレーディング：8.03億ドル（予想：7.81億ドル）
　　資産運用・管理手数料：11.7億ドル（予想：11.8億ドル）
　　銀行預金口座手数料：1.75億ドル（予想：1.63億ドル）

（NY時間10:32）
チャールズ・シュワブ<SCHW>　65.62（+6.98　+11.89%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美