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    2026年5月4日 23時32分

    タイソンフーズ、決算受け上昇 牛肉の赤字を他が埋める=米国株個別

    (NY時間10:32)(日本時間23:32)
    タイソン・フーズ<TSN> 64.91(+1.23 +1.92%)

     食肉加工のタイソンフーズ<TSN>が上昇。取引開始前に1-3月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期ガイダンスも公表し、営業利益の見通しを上方修正している。

     牛肉事業の赤字が拡大するなど、同部門は不振が続く一方、鶏肉・豚肉の販売が増加するなど他の食肉の需要の強さが成長を支えている。高騰する牛肉価格を他の販売価格へ転嫁することで、米国の高コスト牛供給の影響を一部相殺している。米国の牛群数は75年ぶり低水準に落ち込んでおり、牛肉加工業界の回復は容易ではないとの見方が強まっている。

     同社は主力牛肉事業の適正化を進めており、ネブラスカ工場閉鎖やテキサス工場の単一シフト化などを実施。キングCEOは決算説明会で、「今回の決算には改革効果の一部しか反映されておらず、恩恵は年後半に拡大する」と説明。また、「下期には損失縮小を見込むが、牛肉の供給正常化までは歴史的利益率水準を下回る状況が続く」と述べた。

     現在、タイソンなど食肉加工会社は、収益性が高い鶏肉事業への依存を強めている。比較的安価なたんぱく源である鶏肉の需要は強く、生産効率改善も利益を押し上げている。鶏胸肉卸売価格は第2四半期に回復。昨秋には1年超ぶりの安値まで下落していた。

     アナリストは「鶏肉事業の大幅上振れと、営業利益の見通し引き上げはポジティブな材料」と評価している。

    (1-3月・第2四半期)
    ・1株利益(調整後):0.87ドル(予想:0.79ドル)
    ・売上高:136.5億ドル 4.4%増(予想:135.8億ドル)
    ・販売数量:4.4%増
      牛肉:13.1%減(予想:5.5%減)
      豚肉:4.4%増(予想:1.1%増)
      鶏肉:1.7%増(予想:2.7%増)
      調理食品:0.4%増(予想:0.2%増)
      海外・その他:1%減(予想:0.88%増)
    ・営業利益(調整後):4.97億ドル 3.5%減(予想:4.62億ドル)
    ・平均価格:4.1%増(予想:3.6%増)
    ・牛肉平均価格:11.5%増(予想:10.4%増)
    ・豚肉平均価格:1.3%増(予想:1.4%増)
    ・鶏肉平均価格:1.8%増(予想:0.2%減)
    ・調理食品平均価格:4.4%増(予想:4.8%増)
    ・海外・その他平均価格:2.9%増(予想:0.8%増)

    (通期見通し)
    ・売上高:2~4%増
    ・営業利益(調整後):22~24億ドル(従来:21~23億ドル)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース