バイオ医薬品のバイオメア・フュージョン<BMEA>が２型糖尿病患者を対象とした治験薬の臨床試験で良好な結果を発表した。バトラーＣＥＯは声明で「ＡＤＡサイエンティフィック・セッションで発表されたデータは、ＢＭＦ－２１９が糖尿病の根本原因であるベータ細胞の減少に対処する能力をさらに裏付けるもので、われわれと糖尿病患者にとって重要なマイルストーンだ」と述べた。

　今回の結果を受けてアナリストからの目標株価引き上げが伝わっている。従来の３７ドルから５０ドルに引き上げた。全体的にデータは有望で、肯定的な結果に感銘を受けたという。

　ただ、株価は取引開始直後は買い先行で始まったものの、直ぐに戻り売りが強まっている。同社株はすでに今年に入って２００％上昇しており、材料出尽くし感が出ているのかもしれない。　

【企業概要】
　遺伝的要因による癌および代謝性疾患の治療のための不可逆的低分子阻害剤の発見・開発・商業化を担う。混合系統白血病(ＭＬＬ)の融合タンパク質を含む白血病など、発癌シグナルに直接関与する因子であるメニンへの依存度が高い腫瘍の治療に有効な、不可逆的阻害剤「ＢＭＦ－２１９」の開発を主力に進める。

（NY時間10:23）
バイオメア<BMEA>　25.66（-5.01　-16.34%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美