（NY時間10:33）
ＲＴＸ<RTX>　77.79（+4.66　+6.37%）

　ＲＴＸ<RTX>が上昇。取引開始前に７－９月期決算（第３四半期）を発表し、１株利益が予想を上回った。コリンズ・エアロスペース、プラット＆ホイットニーとも予想を上回る売上高を上げた。フリー・キャッシュフロー（ＦＣＦ）も予想を上回っている。ガイダンスも公表し、１株利益の見通しレンジの範囲を狭めたが、予想は下回っている。ただ、ＦＣＦの見通しは上方修正した。

　株価はポジティブな反応を示している。同社は１００億ドルの前倒し自社株買いプログラムを承認したほか、サイバーセキュリティ、インテリジェンス、サービス事業を約１３億ドルで売却する計画も発表した。

　アナリストからは「今回の１００億ドルの自社株買い計画により、同社は合併後の株主還元のコミットメントを３３０億－３５０億ドルから３６０億－３７０億ドルに増やすことになる」と指摘している。

（７－９月期決算　第３四半期）
・1株利益（調整後）：1.25ドル（予想：1.21ドル）
・売上高：134.6億ドル
　　コリンズ・エアロスペース：66.3億ドル（予想：59.6億ドル）
　　プラット＆ホイットニー：66.3億ドル（予想：60.6億ドル）
・FCF：27.5億ドル（予想：19.2億ドル）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：4.98～5.02ドル（従来：4.95～5.05ドル）（予想：5.02ドル）
・売上高：685億ドル
・FCF（調整後）：約48億ドル（従来：約43億ドル）（予想：42.1億ドル）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美