ジーンズのリーバイ・ストラウス<LEVI>が引け後に３－５月期決算（第２四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想範囲内となった。ただ、株価は時間外で冴えない反応。通期ガイダンスを公表し、１株利益を下方修正したほか、売上高のレンジ上限も下方修正したことが嫌気されている。米卸売りの低迷と価格に敏感になっている買い物客の増加を理由に挙げた。

　消費者への直販は１３％の増収となったが、卸売業者への販売は２２％の減収となった。地域別ではアジアでの売上高が中国を含む地域での力強い成長を反映し１８％増加した一方、米欧の売上高は減少した。

　バーグＣＥＯは「経済環境はかなり厳しい状況が続くと予想しているが、これまで直面してきた逆風は下半期は緩和される。綿花や石油などの投入コストは年後半には比較的低くなる」と指摘した。また、「今秋の学生ローン返済猶予の終了は消費者へのプレッシャーを更に強めるだけだ」とも付け加えた。

　株価は時間外で６％下落。

（３－５月・第２四半期）
・1株利益（調整後）：0.04ドル（予想：0.03ドル）
・売上高：13.4億ドル（予想：13.4億ドル）
　　米国：6.09億ドル（予想：6.43億ドル）
　　欧州：3.61億ドル（予想：3.46億ドル)
　　アジア：2.62億ドル（予想：2.32億ドル)
・粗利益率：58.7％（予想：57.9％）
・EBIT（調整後）：3200万ドル（予想：2700万ドル）
・FCF（調整後）：2.10億ドル

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：1.10～1.20ドル（従来：1.30～1.40ドル）（予想：1.29ドル）
・売上高：1.5～2.5％増（従来：1.5～3.0％増）

（NY時間16:52）時間外
リーバイ・ストラウス<LEVI>　13.36（-0.87　-6.11%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美