（NY時間10:24）（日本時間23:24）
ブッキング<BKNG>　4730.03（+266.10　+5.96%）

　オンライン旅行のブッキング<BKNG>が上昇。前日引け後に７－９月期決算（第３四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。グロスブッキングも予想以上に伸び、主に欧州での好調な業績が牽引し、宿泊数が予想を上回ったとしている。ガイダンスも公表し、通期のグロスブッキングの見通しを上方修正した。

　数カ月前から価格に敏感な消費者が旅行支出を抑え、業界全体に減速の兆しが見えていた中、今回の決算は勇気づけられる内容となったようだ。

　フォーゲルＣＥＯは「第３四半期の宿泊予約数は主に欧州での好調な業績が牽引したほか、アジアも２桁成長で好調だった」と述べた。旅行需要は引き続き底堅く、第４四半期の予約宿泊数は健全な成長を続けているとも語った。

（７－９月・第３四半期）
・１株利益（調整後）：83.89ドル（予想：77.27ドル）
・売上高：79.9億ドル、8.9％増（予想：76.3億ドル）
　・代理店：27.5億ドル（予想：28.5億ドル）
　・マーチャント：49.7億ドル（予想：45億ドル）
　・広告・その他：2億6900万ドル（予想：2億7020万ドル）
・グロスブッキング：434億ドル、9％増（予想：413.7億ドル）
・EBITDA（調整後）：36.7億ドル（予想：33.6億ドル）
・宿泊販売数：2億9900万泊（予想：2億9011万泊）
・レンタカー販売日数：2300万日（予想：2184万日）
・航空券販売枚数：1300万枚（予想：1142万枚）

（１０－１２月・第４四半期見通し）
・売上高：7～9％増（予想：6.5％増）
・グロスブッキング：7～9％増（予想：7％増）
・EBITDA（調整後）：16.0～16.5億ドル（予想：16.4億ドル）
・宿泊日数：6～8％増（予想：6.7％増）

（通期見通し）
・グロスブッキング：約8％増に上方修正（予想：6.4％増）
・EBITDA（調整後）：13～14％増

【企業概要】
　旅行者と旅行サービス提供者を繋ぐオンラインプラットフォームを運営する。プラットフォーム上で、世界のホテル・モーテル・リゾート・住宅などの宿泊やレンタカー・レストランの予約、エアポートタクシーの手配、アクティビティの予約が可能で、旅行関連の一部の保険商品も提供する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース