（NY時間10:11）（日本時間23:11）
コルボ<QRVO>　102.67（+10.54　+11.43%）
スカイワークス<SWKS>　85.71（+9.87　+13.01%）

　半導体のコルボ<QRVO>が大幅高。スカイワークス<SWKS>が同社の買収を検討していたと伝わった。ザ・インフォメーションが関係者の話として伝えた。両社ともアップル<AAPL>のサプライヤーとして知られる。スカイワークスも大幅高。

　両社はともに、最大顧客であるアップル向けの販売が減少していると警告しているが、競合他社がアップル向けビジネスを獲得しつつあることが背景にある。もし、この買収が実現すれば、スカイワークスはブロードコム<AVGO>やクアルコム<QCOM>といった大手半導体メーカーとの競争力を強化できる。

　スカイワークスは２月の説明会でアップル向けＲＦ部品供給シェアが２０－２５％減少する見通しで、これが２０２５年度および２０２６年度の売上を圧迫すると説明していた。アナリストはシェアをブロードコムに奪われたと見ている。

　一方、コルボのブルッゲワースＣＥＯは１月のアナリスト向け説明会で「最大顧客（アップル）向けの売上高は２０２６年３月期にかけて横ばいから小幅増に留まる見込みだ」と述べていた。

　アップル向けは２０２４年３月期におけるコルボの売上高の４７％を占めていた。コルボの株価は、今年１月にアクティビスト（物言う株主）として知られるスター・ボードが７．７％の株式保有を明らかにして以降、年初来で３２％上昇している。

【企業概要】
　モバイルデバイス・インフラ・電力管理・接続性とセンシング・防衛・航空宇宙・自動車などの多様な分野に、半導体ソリューションを提供する。無線周波数(RF)、アナログミックス信号、電力ソリューション、セルラー IoT、微小電気機械システム(MEMS)ベースのセンサーなどを手掛ける。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美


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