（NY時間09:44）（日本時間22:44）
エレクトロニック・アーツ<EA>　202.66（+9.31　+4.82%）

　ゲーム開発のエレクトロニック・アーツ<EA>が続伸。先週末にレバレッジド・バイアウト（ＬＢＯ）による非公開化に向けて最終段階にあると報じられたことで大幅高となっていたが、取引開始前に同社がＬＢＯで合意したと伝わった。企業評価を５５０億ドルとし、１株２１０ドルの現金での取引となる。過去最大規模のＬＢＯ案件となった。

　本日の発表によると、シルバー・レイク、サウジアラビアの公共投資ファンド（ＰＩＦ）、ジャレッド・クシュナー氏のアフィニティを含む投資家コンソーシアムが、同社株を１株２１０ドルの現金で買収することで合意した。先週金曜日に観測報道が出る前の株価に対して２５％のプレミアムとなる。

　同社は「ＥＡスポーツＦＣ」や「ザ・シムズ」の開発元で、同社の売却はパンデミック下のロックダウン期間中に拡大した後、成長が鈍化している１７８０億ドル規模のビデオゲーム業界の環境変化を背景にしている。度重なるレイオフを経験してきた同社は、８０ドル前後の新作タイトル購入よりも、継続的にアップデートされる基本無料のフランチャイズに惹かれるプレイヤーの動向に対応すべく、新たな成長分野を模索していた。

【企業概要】
　デジタルインタラクティブエンターテイメントを手掛け、ネットに接続されたコンソール、モバイル機器、PC向けに、ゲーム、コンテンツ、オンラインサービスを開発・提供する。スポーツ・レース・シューティング・アクション・ロールプレイングなど、様々なジャンルのゲームやサービスを開発・公開する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース