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    2024年4月26日 15時17分

    話題株ピックアップ【夕刊】(3):小森、西松建、ソフトバンク

    ■小森コーポレーション <6349>  1,197円  +51 円 (+4.5%)  本日終値
     小森コーポレーション<6349>が3営業日ぶりに反発。同社は25日取引終了後、24年3月期通期の連結営業利益が前の期比15.2%減の48億5000万円になったようだと発表しており、従来予想の33億円から上振れたことが好感されたようだ。中華圏の売り上げが想定ほど伸びなかったことから売上高は同6.4%増の1042億円(従来予想は1057億円)となったが、為替が円安で推移したことや原価率が改善したことなどが利益面に寄与したとしている。

    ■西松建設 <1820>  4,543円  +176 円 (+4.0%)  本日終値
     西松建設<1820>が急伸、約2カ月ぶりに年初来高値を更新した。午後2時ごろ、24年3月期連結業績予想について売上高を3875億円から4016億円(前の期比18.2%増)へ、営業利益を165億円から188億円(同49.0%増)へ上方修正すると発表。期末配当予想も93円から140円に増額しており、これらを手掛かりに買われた。国内建築工事が想定以上に進捗したことが業績を押し上げる。また、国内土木工事での設計変更の獲得による完成工事総利益の上振れや、不動産事業等総利益の上振れも寄与する見通し。中間配当とあわせ、年間配当額は220円(前の期221円)となる見込みだ。あわせて、7月1日付で1380万株(発行済み株数の24.82%)の大規模な自社株消却を行うことを明らかにした。

    ■ロランドDG <6789>  5,490円  +160 円 (+3.0%)  本日終値
     ローランド ディー.ジー.<6789>が反発。日本経済新聞電子版が26日、「ローランドディージー(DG)が米投資ファンドとともに進めているMBO(経営陣が参加する買収)について、買い付け価格を引き上げることを決めたことが26日、わかった」と報じた。ブラザー工業<6448>が対抗して買収提案をするなか、価格を引き上げることで株主の応募を促す狙いがあるという。この報道を受け、買収合戦に伴う今後の更なる買い付け価格引き上げへの思惑が高まったようだ。なお、ロランドDGは同日にコメントを発表。買い付け価格引き上げについて「本日開催した当社取締役会で決議しており、開示準備が整い次第速やかに知らせる」とした。

    ■ソフトバンク <9434>  1,878.5円  +29 円 (+1.6%)  本日終値
     ソフトバンク<9434>がしっかり。25日の取引終了後、9月30日を基準日として10月1日付で1株を10株に分割すると発表した。投資単位当たりの金額を引き下げて、投資家層の更なる拡大を図る。同時に、株主優待制度の新設も公表しており、株価の支援材料となったようだ。優待制度では、100株以上を1年以上保有する株主を対象に、PayPayポイントを1000ポイント贈呈する。保有期間については、初回分は25年3月31日から26年3月31日までとする。

    ■アドバンテスト <6857>  5,389円  +47 円 (+0.9%)  本日終値
     アドバンテスト<6857>が堅調なほか、ソシオネクスト<6526>も強弱観対立のなか売り物をこなして頑強な値動きを示した。前日の米国株市場ではNYダウが一時700ドルを超える下げを強いられ、終値でも370ドルあまりの下落となり、ナスダック総合株価指数も4日ぶりに反落するなどリスク回避ムードが強かった。しかし、半導体関連株は買い戻される銘柄が多く、エヌビディア<NVDA>が反発したほか半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4日続伸と戻り足を強めている。これを受けて東京市場でも同関連株への押し目買いを誘導した。

    ■東光高岳 <6617>  2,057円  -500 円 (-19.6%) ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ
     東光高岳<6617>はストップ安。25日の取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を前期比2.2%減の1050億円、営業利益を同51.5%減の40億円と発表。好調だった前期から一転減収減益となる見通しを示しており、これを嫌気した売りが出ている。製品の不適切事案に関する対応費用の発生や、一部製品での入札参加停止などの影響が見込まれるという。配当は前期分を特別配当10円上乗せの年60円とした上で、今期は年50円を計画した。同時に発表した24年3月期決算は売上高が前の期比9.8%増の1073億7800万円、営業利益が同70.1%増の82億4700万円だった。あわせて、不適切事案への対応に伴い、次期中期経営計画の策定・公表を1年延期することを明らかにした。

    ■フタバ産業 <7241>  886円  -131 円 (-12.9%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
     フタバ産業<7241>が大幅続落。25日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を前期比7.0%減の7400億円、営業利益を同16.7%減の160億円と発表。過去最高業績だった前期から一転減収減益となる見通しを示したことが嫌気された。配当は前期分を30円から35円に増額した上で、今期も年35円を見込んだ。同時に発表した24年3月期決算は売上高が前の期比12.4%増の7958億200万円、営業利益が同2.5倍の192億1300万円だった。国内や北米、欧州向けが好調だった。中国向けは減少した。

    ■愛三工業 <7283>  1,408円  -170 円 (-10.8%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
     25日に決算を発表。「今期経常は4%減益、前期配当を1円増額・今期は1円増配へ」が嫌気された。
     愛三工業 <7283> [東証P] が4月25日大引け後(15:20)に決算を発表。24年3月期の連結経常利益は前の期比22.1%増の172億円に伸びたが、25年3月期は前期比4.1%減の165億円に減る見通しとなった。同時に、前期の年間配当を54円→55円(前の期は35円)に増額し、今期も前期比1円増の56円に増配する方針とした。
      ⇒⇒愛三工業の詳しい業績推移表を見る

    ■ジェコス <9991>  1,013円  -109 円 (-9.7%)  本日終値  東証プライム 下落率5位
     25日に決算を発表。「今期経常は9%減益、前期配当増額も今期減配」が嫌気された。
     ジェコス <9991> [東証P] が4月25日大引け後(15:30)に決算を発表。24年3月期の連結経常利益は前の期比34.7%増の66億円に拡大したが、25年3月期は前期比9.1%減の60億円に減る見通しとなった。同時に、前期の年間配当を37円→40円(前の期は35円)に増額し、今期は前期比3円減の37円に減配する方針とした。
      ⇒⇒ジェコスの詳しい業績推移表を見る

    ■三菱鉛筆 <7976>  2,362円  -195 円 (-7.6%)  本日終値  東証プライム 下落率9位
     三菱鉛筆<7976>が急反落。25日取引終了後に1~3月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比5.9%増の200億7300万円、営業利益は同8.4%減の30億6500万円となった。通期で増収増益を見込んでいるだけに、第1四半期時点での減益を嫌気する見方が広がっている。海外市場が堅調だったことに加え、為替による押し上げ効果もあり増収となった一方、販管費の増加が利益面で重しとなった。なお、独筆記具メーカーのラミー社の持ち分取得(連結子会社化)の影響を踏まえ、24年12月期通期の売上高予想を前期比16.3%増の870億円(従来予想780億円)に上方修正した。利益予想は据え置いた。

    ■トリプルアイズ <5026>  1,472円  +300 円 (+25.6%) ストップ高   本日終値
     トリプルアイズ<5026>がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社はきょう取引開始前に、グループ会社のゼロフィールドが米ワシントン州のデータセンターを増設すると発表。これが材料視されたようだ。米証券取引委員会(SEC)が今年1月、暗号資産ビットコインを運用対象とする現物ETF(上場投資信託)11銘柄を承認したことで、今後の更なるマイニング需要の拡大が見込めるためだとしている。

    ■日本アンテナ <6930>  608円  +100 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値
     日本アンテナ<6930>がストップ高。25日の取引終了後、エレコム<6750>との間で経営統合に関する基本合意書を締結すると発表。これを手掛かりに買いを集めた。エレコムグループとの機能統合や、エレコム子会社のDXアンテナとの経営統合を行うことを目指す。10~11月ごろをメドにエレコムを親会社とする株式交換を実施するという。両社は今後、法的拘束力のある株式交換契約の締結に向けて協議・検討を進めていく。

    ●ストップ高銘柄
     アイザワ証券グループ <8708>  1,600円  +300 円 (+23.1%) ストップ高   本日終値
     スマートバリュー <9417>  552円  +80 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値
     など、6銘柄

    ●ストップ安銘柄
     など、1銘柄

    株探ニュース