2024年4月10日 8時20分
株価指数先物【寄り前】 基本スタンスとしては押し目狙いのロング対応
大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 39690 -100 (-0.25%)
TOPIX先物 2749.0 -9.0 (-0.32%)
シカゴ日経平均先物 39600 -190
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
9日の米国市場は、NYダウが下落した一方で、 S&P500、ナスダックは上昇。3月の米消費者物価指数(CPI)の発表を明日に控え、予想より上振れすれば米利下げ開始時期が後ずれするとの警戒から売り優勢の展開となり、NYダウの下落幅は一時300ドルを超える場面も見られた。ただし、長期金利が低下したことでハイテク株の一角が買われ、ナスダック指数は3日続伸、NYダウは終盤にかけて下落幅を縮めたほか、S&P500指数は小幅ながらプラスに転じた。S&P500業種別指数は自動車・同部品、不動産、商業サービス・用品が上昇した半面、保険、電気通信サービス、資本財が下落。
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比190円安の3万9600円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比40円安の3万9750円で始まり、寄り付きを高値にショート優勢の流れのなか、3万9470円まで売られた。その後は買い戻され、米国市場の取引開始直後には3万9730円まで下落幅を縮める場面も見られた。ただし、米国市場が下へのバイアスを強めると、これに連動する形で再びショートが強まり3万9290円まで急落。売り一巡後はショートカバーが優勢となり、終盤にかけて3万9700円辺りまで買い戻され、3万9690円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。9日の米国市場はCPIの発表を控えて神経質な相場展開となり、日経225先物はこれに連動する動きとなった。ただし、一時3万9290円まで売られたものの、その後のカバーによって終値では25日移動平均線(3万9600円)を上回っており、同線を挟んだ底堅さが意識されてくるだろう。オプション権利行使価格の3万9500円を中心とした上下の権利行使価格3万9250円から3万9750円辺りのレンジを想定する。
積極的にポジションを傾けてくる動きはないものの、25日線水準での底堅さが意識されてくるようだと、権利行使価格の3万9500円から3万9750円の推移を経て、3万9625円から3万9875円のレンジに切り上がる展開もありそうだ。CPIの結果待ちではあるが、利下げ開始時期の後ずれは相当織り込みが進展していると考えられ、基本スタンスとしては押し目狙いのロング対応に向かわせよう。
また、ナスダック指数は3日続伸だが、この日もテスラ<TSLA>が買われた影響が大きい。エヌビディア<NVDA>やマイクロン・テクノロジー<MU>は下落しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への影響は限られそうだ。一方で、訪米中の岸田文雄首相は、マイクロソフト<MSFT>のスミス社長の表敬を受けた。スミス社長がデータセンターなど日本に2年間で約4400億円を投資すると正式に表明したと伝わっており、ハイテクセクターへの支援材料になる可能性がありそうだ。これにより、若干ながら日経平均型優位の展開が見込まれる。
9日のVIX指数は14.98(前日は15.19)に低下した。米国市場が下落幅を広げるなかで一時16.63まで切り上がる場面も見られたが、その後は下げに転じていた。ボリンジャーバンドの+2σを突破し、+3σに迫る場面もあったが、その後の低下で+1σを下回ってきた。リスク選好に向かわせやすいところだが、CPIの結果次第で急変動をみせてくる可能性もあるため、楽観視はできないだろう。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.42倍(前日は14.41倍)だった。一時14.47倍に上昇する場面も見られたが、結局は前日同様、75日線(14.41倍)を支持線とした小動きだった。CPIの発表を控え、リバランスの動きから上昇をみせてくる可能性はありそうだが、大きなトレンドが出てくる展開は考えづらく、スプレッド狙いの動きは入りにくいだろう。
株探ニュース
日経225先物 39690 -100 (-0.25%)
TOPIX先物 2749.0 -9.0 (-0.32%)
シカゴ日経平均先物 39600 -190
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
9日の米国市場は、NYダウが下落した一方で、 S&P500、ナスダックは上昇。3月の米消費者物価指数(CPI)の発表を明日に控え、予想より上振れすれば米利下げ開始時期が後ずれするとの警戒から売り優勢の展開となり、NYダウの下落幅は一時300ドルを超える場面も見られた。ただし、長期金利が低下したことでハイテク株の一角が買われ、ナスダック指数は3日続伸、NYダウは終盤にかけて下落幅を縮めたほか、S&P500指数は小幅ながらプラスに転じた。S&P500業種別指数は自動車・同部品、不動産、商業サービス・用品が上昇した半面、保険、電気通信サービス、資本財が下落。
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比190円安の3万9600円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比40円安の3万9750円で始まり、寄り付きを高値にショート優勢の流れのなか、3万9470円まで売られた。その後は買い戻され、米国市場の取引開始直後には3万9730円まで下落幅を縮める場面も見られた。ただし、米国市場が下へのバイアスを強めると、これに連動する形で再びショートが強まり3万9290円まで急落。売り一巡後はショートカバーが優勢となり、終盤にかけて3万9700円辺りまで買い戻され、3万9690円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。9日の米国市場はCPIの発表を控えて神経質な相場展開となり、日経225先物はこれに連動する動きとなった。ただし、一時3万9290円まで売られたものの、その後のカバーによって終値では25日移動平均線(3万9600円)を上回っており、同線を挟んだ底堅さが意識されてくるだろう。オプション権利行使価格の3万9500円を中心とした上下の権利行使価格3万9250円から3万9750円辺りのレンジを想定する。
積極的にポジションを傾けてくる動きはないものの、25日線水準での底堅さが意識されてくるようだと、権利行使価格の3万9500円から3万9750円の推移を経て、3万9625円から3万9875円のレンジに切り上がる展開もありそうだ。CPIの結果待ちではあるが、利下げ開始時期の後ずれは相当織り込みが進展していると考えられ、基本スタンスとしては押し目狙いのロング対応に向かわせよう。
また、ナスダック指数は3日続伸だが、この日もテスラ<TSLA>が買われた影響が大きい。エヌビディア<NVDA>やマイクロン・テクノロジー<MU>は下落しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への影響は限られそうだ。一方で、訪米中の岸田文雄首相は、マイクロソフト<MSFT>のスミス社長の表敬を受けた。スミス社長がデータセンターなど日本に2年間で約4400億円を投資すると正式に表明したと伝わっており、ハイテクセクターへの支援材料になる可能性がありそうだ。これにより、若干ながら日経平均型優位の展開が見込まれる。
9日のVIX指数は14.98(前日は15.19)に低下した。米国市場が下落幅を広げるなかで一時16.63まで切り上がる場面も見られたが、その後は下げに転じていた。ボリンジャーバンドの+2σを突破し、+3σに迫る場面もあったが、その後の低下で+1σを下回ってきた。リスク選好に向かわせやすいところだが、CPIの結果次第で急変動をみせてくる可能性もあるため、楽観視はできないだろう。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.42倍(前日は14.41倍)だった。一時14.47倍に上昇する場面も見られたが、結局は前日同様、75日線(14.41倍)を支持線とした小動きだった。CPIの発表を控え、リバランスの動きから上昇をみせてくる可能性はありそうだが、大きなトレンドが出てくる展開は考えづらく、スプレッド狙いの動きは入りにくいだろう。
株探ニュース