2024年3月18日 8時08分
株価指数先物【寄り前】 日米金融政策の結果待ちながらアク抜け期待高まる
大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 38660 +270 (+0.70%)
TOPIX先物 2663.5 +21.0 (+0.79%)
シカゴ日経平均先物 38625 +235
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
15日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。先週発表された2月の消費者物価指数(CPI)、卸売物価指数(PPI)が予想を上回る伸びとなったことで、米連邦準備理事会(FRB)が利下げ時期を遅らせるといった見方が強まっており、米長期金利の上昇が重荷となった。アップル<AAPL>やアマゾン・ドット・コム<AMZN>、メタプラットフォームズ<META>など大型テック株、エヌビディア<NVDA>など半導体株の一角が売られた。S&P500業種別指数は自動車・同部品、資本財、銀行が上昇した一方で、ソフトウエア・サービス、小売、消費者サービスが下落。
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比235円高の3万8625円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比60円高の3万8450円で始まり、その後もロング優勢により3万8740円まで上げ幅を広げた。米国市場の取引開始後は3万8470円~3万8690円辺りで推移し、中盤にかけて3万8420円まで上げ幅を縮める場面も見られた。ただし、終盤にかけて再び強含み、3万8660円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになろう。米国市場が下落した影響により指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型の重荷となることも考えられる。しかし、先週末に春季労使交渉(春闘)の第1回回答集計の結果が公表され、これを受けて日銀は18-19日の金融政策決定会合でマイナス金利解除に踏み切り、金融政策の正常化に向けた転換点となる可能性がある。円相場は1ドル=140円前半で推移しており、日銀会合の結果待ちではあるが織り込みは進展しているとみられ、イベント通過によるアク抜けを想定したロングが入りやすいだろう。
日経225先物は上向きで推移する25日移動平均線(3万8670円)での攻防が続くが、ボリンジャーバンドが収斂してきていることもあり、煮詰まり感が意識される可能性がある。-1σは3万7890円、+1σは3万9450円に位置しており、アク抜けが意識されるなかでは+1σへのバイアスが強まる展開が期待される。そのため、25日線水準のオプション権利行使価格3万8625円を中心とした、3万8375円から3万8875円のレンジを想定する。3万8625円辺りで底堅さがみられる局面では、3万8625円から3万9125円辺りのレンジに移行しそうだ。
週末のVIX指数は14.41(前日は14.40)に上昇した。25日線を支持線に上昇し、一時15.53まで上昇したが、終値は200日線(14.66)を下回った形である。先週はCPI、PPIの予想を上回る結果を受けて上昇する場面もみられたが、ショートの流れは限られていた。そのため、米連邦公開市場委員会(FOMC)通過後はアク抜けによりショートカバーを強めてくる展開が意識されてくる。
なお、15日のNT倍率は先物中心限月で14.52倍(前日は14.61)に低下し、支持線として意識されていた25日線を割り込んだ。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型の重荷となる半面、バリュー株物色が強まったことでNTショートに振れた。本日も円相場が円安に振れて推移するなかで輸出関連株が買われやすいほか、期末要因による需給を考慮すると、NTショートに向かいやすいだろう。
株探ニュース
日経225先物 38660 +270 (+0.70%)
TOPIX先物 2663.5 +21.0 (+0.79%)
シカゴ日経平均先物 38625 +235
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
15日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。先週発表された2月の消費者物価指数(CPI)、卸売物価指数(PPI)が予想を上回る伸びとなったことで、米連邦準備理事会(FRB)が利下げ時期を遅らせるといった見方が強まっており、米長期金利の上昇が重荷となった。アップル<AAPL>やアマゾン・ドット・コム<AMZN>、メタプラットフォームズ<META>など大型テック株、エヌビディア<NVDA>など半導体株の一角が売られた。S&P500業種別指数は自動車・同部品、資本財、銀行が上昇した一方で、ソフトウエア・サービス、小売、消費者サービスが下落。
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比235円高の3万8625円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比60円高の3万8450円で始まり、その後もロング優勢により3万8740円まで上げ幅を広げた。米国市場の取引開始後は3万8470円~3万8690円辺りで推移し、中盤にかけて3万8420円まで上げ幅を縮める場面も見られた。ただし、終盤にかけて再び強含み、3万8660円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになろう。米国市場が下落した影響により指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型の重荷となることも考えられる。しかし、先週末に春季労使交渉(春闘)の第1回回答集計の結果が公表され、これを受けて日銀は18-19日の金融政策決定会合でマイナス金利解除に踏み切り、金融政策の正常化に向けた転換点となる可能性がある。円相場は1ドル=140円前半で推移しており、日銀会合の結果待ちではあるが織り込みは進展しているとみられ、イベント通過によるアク抜けを想定したロングが入りやすいだろう。
日経225先物は上向きで推移する25日移動平均線(3万8670円)での攻防が続くが、ボリンジャーバンドが収斂してきていることもあり、煮詰まり感が意識される可能性がある。-1σは3万7890円、+1σは3万9450円に位置しており、アク抜けが意識されるなかでは+1σへのバイアスが強まる展開が期待される。そのため、25日線水準のオプション権利行使価格3万8625円を中心とした、3万8375円から3万8875円のレンジを想定する。3万8625円辺りで底堅さがみられる局面では、3万8625円から3万9125円辺りのレンジに移行しそうだ。
週末のVIX指数は14.41(前日は14.40)に上昇した。25日線を支持線に上昇し、一時15.53まで上昇したが、終値は200日線(14.66)を下回った形である。先週はCPI、PPIの予想を上回る結果を受けて上昇する場面もみられたが、ショートの流れは限られていた。そのため、米連邦公開市場委員会(FOMC)通過後はアク抜けによりショートカバーを強めてくる展開が意識されてくる。
なお、15日のNT倍率は先物中心限月で14.52倍(前日は14.61)に低下し、支持線として意識されていた25日線を割り込んだ。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型の重荷となる半面、バリュー株物色が強まったことでNTショートに振れた。本日も円相場が円安に振れて推移するなかで輸出関連株が買われやすいほか、期末要因による需給を考慮すると、NTショートに向かいやすいだろう。
株探ニュース