2024年3月9日 1時00分
ギャップが決算受け上昇 再建に向けた努力が結実しつつあることを示す=米国株個別
(NY時間10:50)(日本時間00:50)
ギャップ<GPS> 20.13(+0.80 +4.14%)
アパレルのギャップ<GPS>が上昇。前日引け後に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、既存店売上高が、減収予想に対して横ばいとなったほか、1株利益が予想を大きく上回った。売上高、粗利益率も予想を上回っている。
主力ブランドのオールドネイビーが2四半期連続の増収となったほか、ギャップ・グローバルが予想外の増収となり、今回の決算は再建に向けた努力が結実しつつあることを示した。
ディクソンCEOは、長年に渡る突然の経営陣交代と在庫の不始末の後、経営立て直しのために抜擢された。投資家たちは同CEOを高く評価し、CEO就任以来、株価は約2倍に上昇している。
ただ、同社は不透明な消費とマクロ環境を理由に通期と第1四半期の売上高見通しをほぼ横ばいと予想している。ディクソンCEOは「今年の経済状況は昨年とほぼ同様と見ている。昨年度を振り返ると、インフレ、高金利、消費者の貯蓄減少、学生ローンなどの多くの変動があった。幸い不況にはならなかったが、われわれの業界は影響を受けている。今年もアパレル業界は衰退が予想されているが、どんな市場にも勝者は必ずいる」と述べた。
アナリストからも高評価が聞かれ、「今回の決算は小売業の教科書的な回復の証拠を示した。売上改善、在庫一掃、販管費改善により、商品の利益率が拡大している。経営陣は長期的な利益拡大への基盤を築いた」との評価も出ている。
(11-1月・第4四半期)
・既存店売上高:0%(予想:-1.9%)
オールドネイビー:+2.0%(予想:+1.9%)
ギャップ・グローバル:+4.0%(予想:-0.1%)
バナナリパブリック:-4.0%(予想:-4.2%)
アスレタ:-10%(予想:-10.9%)
・1株利益(調整後):0.49ドル(予想:0.23ドル)
・売上高:43.0億ドル(予想:42.1億ドル)
・粗利益率(調整後):38.9%(予想:35.9%)
・営業利益率:5.0%(予想:2.7%)
(2-4月・第1四半期見通し)
・売上高:概ね横ばい
(通期見通し)
・売上高:概ね横ばい
・営業利益率:10%台前半から半ばの伸び
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ギャップ<GPS> 20.13(+0.80 +4.14%)
アパレルのギャップ<GPS>が上昇。前日引け後に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、既存店売上高が、減収予想に対して横ばいとなったほか、1株利益が予想を大きく上回った。売上高、粗利益率も予想を上回っている。
主力ブランドのオールドネイビーが2四半期連続の増収となったほか、ギャップ・グローバルが予想外の増収となり、今回の決算は再建に向けた努力が結実しつつあることを示した。
ディクソンCEOは、長年に渡る突然の経営陣交代と在庫の不始末の後、経営立て直しのために抜擢された。投資家たちは同CEOを高く評価し、CEO就任以来、株価は約2倍に上昇している。
ただ、同社は不透明な消費とマクロ環境を理由に通期と第1四半期の売上高見通しをほぼ横ばいと予想している。ディクソンCEOは「今年の経済状況は昨年とほぼ同様と見ている。昨年度を振り返ると、インフレ、高金利、消費者の貯蓄減少、学生ローンなどの多くの変動があった。幸い不況にはならなかったが、われわれの業界は影響を受けている。今年もアパレル業界は衰退が予想されているが、どんな市場にも勝者は必ずいる」と述べた。
アナリストからも高評価が聞かれ、「今回の決算は小売業の教科書的な回復の証拠を示した。売上改善、在庫一掃、販管費改善により、商品の利益率が拡大している。経営陣は長期的な利益拡大への基盤を築いた」との評価も出ている。
(11-1月・第4四半期)
・既存店売上高:0%(予想:-1.9%)
オールドネイビー:+2.0%(予想:+1.9%)
ギャップ・グローバル:+4.0%(予想:-0.1%)
バナナリパブリック:-4.0%(予想:-4.2%)
アスレタ:-10%(予想:-10.9%)
・1株利益(調整後):0.49ドル(予想:0.23ドル)
・売上高:43.0億ドル(予想:42.1億ドル)
・粗利益率(調整後):38.9%(予想:35.9%)
・営業利益率:5.0%(予想:2.7%)
(2-4月・第1四半期見通し)
・売上高:概ね横ばい
(通期見通し)
・売上高:概ね横ばい
・営業利益率:10%台前半から半ばの伸び
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美