2023年11月24日 7時57分
株価指数先物【寄り前】 年初来高値更新を意識したロング対応
大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 33710 +270 (+0.80%)
TOPIX先物 2391.0 +15.0 (+0.63%)
シカゴ日経平均先物 33770 +330
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
22日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げ観測が後退するなか、米長期金利の低下基調が継続しているほか、NY原油先物相場が下落したことで買い優勢の展開となった。また、23日のサンクスギビングデーから本格化する年末商戦への期待なども買いに向かわせたようだ。米経済指標は、11月のミシガン大消費者調査(確定値)では、1年先のインフレ期待が予想を上回った一方で、10月の米耐久財受注は予想以上に減少するなど強弱が入り混じる内容だった。S&P500業種別指数は小売、家庭用品・パーソナル用品、メディアが上昇した半面、自動車・同部品、半導体・同製造装置、エネルギーが下落した。
シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比330円高の3万3770円だった。日経225先物(12月限)は日中比20円高の3万3460円で始まり、寄り付き直後に付けた3万3440円を安値にリバウンド基調が強まり、米国市場の取引開始後には一時3万3760円まで上げ幅を広げた。買い一巡後は3万3660円~3万3760円辺りでの保ち合いを継続。また、祝日取引では開始直後に3万3620円まで利食いに押された後は、3万3700円~3万3750円辺りでの推移が続き、3万3710円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の相場展開が見込まれる。米国市場では利上げ観測の後退のほか、年末商戦への期待が強い。決算発表後の動きが注目されていたエヌビディア<NVDA>は2.4%の下落となったが、利食いの範囲内であろう。一方で、オープンAIは、最高経営責任者(CEO)を解任されたサム・アルトマン氏の復帰で基本合意に達したと発表したことを受けてマイクロソフト<MSFT>が買われ、NYダウをけん引した。
日経225先物は、上向きで推移するボリンジャーバンドの+1σと+2σに沿ったトレンドを継続しているが、+1σは3万3200円、+2σは3万4220円辺りまで上昇している。20日に付けた年初来高値3万3870円突破から節目の3万4000円が意識されやすく、ショートカバーが強まる可能性がありそうだ。週末要因のほか、24日の米国市場は短縮取引となることで海外勢のフローが限られ、次第にこう着感が強まるものの、断続的なショートカバーによりロング対応に向かわせよう。
そのため、オプション権利行使価格の3万3750円を中心とした上下の権利行使価格である3万3500円から3万4000円のレンジを想定する。エヌビディアの下落影響は織り込み済みとなるなか、ナスダック指数は7月17日に付けた年初来高値に接近しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型をけん引する展開が見込まれる。
VIX指数は12.80と9月15日以来となる13.00を下回っており、同日に付けた12.68に接近している。年初来安値の更新が意識されてくるなか、ショートカバーが強まる可能性がある。
なお、22日のNT倍率は先物中心限月で14.07倍に低下した。一時14.03倍まで下げ、支持線として意識される200日移動平均線を下回る場面も見られたが、その後は同線を上回っての推移が続いた。週足では52週線が支持線として機能する一方で、14.09倍辺りで推移する26週線に上値を抑えられている。日経平均型優位で26週線を明確に上放れてくる展開から、NTロングによるスプレッドを狙った動きが入りやすくなりそうだ。
株探ニュース
日経225先物 33710 +270 (+0.80%)
TOPIX先物 2391.0 +15.0 (+0.63%)
シカゴ日経平均先物 33770 +330
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
22日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げ観測が後退するなか、米長期金利の低下基調が継続しているほか、NY原油先物相場が下落したことで買い優勢の展開となった。また、23日のサンクスギビングデーから本格化する年末商戦への期待なども買いに向かわせたようだ。米経済指標は、11月のミシガン大消費者調査(確定値)では、1年先のインフレ期待が予想を上回った一方で、10月の米耐久財受注は予想以上に減少するなど強弱が入り混じる内容だった。S&P500業種別指数は小売、家庭用品・パーソナル用品、メディアが上昇した半面、自動車・同部品、半導体・同製造装置、エネルギーが下落した。
シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比330円高の3万3770円だった。日経225先物(12月限)は日中比20円高の3万3460円で始まり、寄り付き直後に付けた3万3440円を安値にリバウンド基調が強まり、米国市場の取引開始後には一時3万3760円まで上げ幅を広げた。買い一巡後は3万3660円~3万3760円辺りでの保ち合いを継続。また、祝日取引では開始直後に3万3620円まで利食いに押された後は、3万3700円~3万3750円辺りでの推移が続き、3万3710円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の相場展開が見込まれる。米国市場では利上げ観測の後退のほか、年末商戦への期待が強い。決算発表後の動きが注目されていたエヌビディア<NVDA>は2.4%の下落となったが、利食いの範囲内であろう。一方で、オープンAIは、最高経営責任者(CEO)を解任されたサム・アルトマン氏の復帰で基本合意に達したと発表したことを受けてマイクロソフト<MSFT>が買われ、NYダウをけん引した。
日経225先物は、上向きで推移するボリンジャーバンドの+1σと+2σに沿ったトレンドを継続しているが、+1σは3万3200円、+2σは3万4220円辺りまで上昇している。20日に付けた年初来高値3万3870円突破から節目の3万4000円が意識されやすく、ショートカバーが強まる可能性がありそうだ。週末要因のほか、24日の米国市場は短縮取引となることで海外勢のフローが限られ、次第にこう着感が強まるものの、断続的なショートカバーによりロング対応に向かわせよう。
そのため、オプション権利行使価格の3万3750円を中心とした上下の権利行使価格である3万3500円から3万4000円のレンジを想定する。エヌビディアの下落影響は織り込み済みとなるなか、ナスダック指数は7月17日に付けた年初来高値に接近しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型をけん引する展開が見込まれる。
VIX指数は12.80と9月15日以来となる13.00を下回っており、同日に付けた12.68に接近している。年初来安値の更新が意識されてくるなか、ショートカバーが強まる可能性がある。
なお、22日のNT倍率は先物中心限月で14.07倍に低下した。一時14.03倍まで下げ、支持線として意識される200日移動平均線を下回る場面も見られたが、その後は同線を上回っての推移が続いた。週足では52週線が支持線として機能する一方で、14.09倍辺りで推移する26週線に上値を抑えられている。日経平均型優位で26週線を明確に上放れてくる展開から、NTロングによるスプレッドを狙った動きが入りやすくなりそうだ。
株探ニュース