（NY時間13:35）（日本時間03:35）
ドミニオン・エナジー<D>　61.49（-1.29　-2.05%）

　ドミニオン・エナジー<D>が長く遅れていた業績転換が目前に迫っている可能性があるとバロンズ紙が伝えている。クリーンエネルギーとデータセンター関連プロジェクトがより安定した成長を後押しし、投資家に低迷株への新たな投資機会を提供しつつあるという。

　裁判所の判断や国家安全保障上の議論から、トランプ政権が洋上風力プロジェクトの停止を目指す中でも、同社の沿岸バージニア洋上風力プロジェクト（ＣＶＯＷ）が前進するとみられている

　ＣＶＯＷや新たなデータセンター向け発電所に数十億ドルが流入することで、同社の規制資産基盤は拡大し、年間約６％の増益を促す見通しで、長期予想はさらに上振れし得ると指摘。

　同社株は同業他社を下回る水準で取引されており、成長が加速すれば株価の再評価が進む余地がある。政治リスクやコストリスクが想定外に高まらない限り、株価は来年に７０ドルを上回り、７０ドル台後半に達する可能性もあるという。ただ、本日の株価は下落。

【企業概要】
　米国のバージニア州・ノースカロライナ州・サウスカロライナ州で、電力の発電・送電・配電事業を行う。原子力発電所運営、規制対象の洋上風力発電と太陽光発電の開発・運営を手掛け、ゼロカーボン・再生可能発電、グリッド変革などへの投資を通じ、信頼性が高く、手頃な価格でのクリーンなエネルギー提供に取り組む。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース