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    2025年6月30日 23時30分

    アップル、F1映画「F1/エフワン」が週末の興行収入ランキングで首位

     アップル<AAPL>がフォーミュラ1(F1)を題材に製作した新作映画「F1/エフワン」は、初公開週末の北米の劇場で5560万ドルの興行収入を記録し、週末の興行収入ランキングで首位に立った。予測サイトのボックスオフィス・プロによると、週末の興行収入は5000万ドル程度と見込まれていた。ベテランドライバーが世界最高峰の自動車レース、F1に復帰するという内容で、主演はブラッド・ピット。

     「F1」は、自社製作の映画をストリーミング配信前に劇場公開するアップルの戦略の試金石と位置付けられる。製作費は2億ドルを上回り、アップルの映画としては最も高額な作品の1つ。週末の興行収入は、配給を担当するワーナー・ブラザース・ディスカバリー<WBD>が29日に発表した。封切り後数日は圧倒的に男性の観客が多かったが、日を追うごとに観客層が広がっているという。

     実際のF1レース中に車内に取り付けた小型カメラで撮影するなど、映画のリアルさが評価されている。評価サイトでは、プロの映画評論家による支持率が83%に達した。

     UAEや日本の実際のF1サーキットで撮影は行われ、ピットレーンやガレージ、普段は部外者が立ち入りできないF1チームの聖域にもアクセスが許可された。

     なお、F1人気が近年着実に高まっているが、バロンズ誌はその要因として、現在シーズン7に入っているネットフリックス<NFLX>のドキュメンタリー「F1:栄光のグランプリ」の影響を挙げている。F1のトラッキング株であるリバティ・メディア-リバティ・フォーミュラ・ワン<FWONA>は年初来で約14%上昇している。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース