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    2025年12月4日 5時18分

    ボーイングが下落 スピリット買収で米FTCが資産売却を条件とする方針=米国株個別

    (NY時間15:12)(日本時間05:12)
    ボーイング<BA> 201.78(-3.60 -1.75%)
    スピリット・エアロ<SPR> 39.35(+1.81 +4.82%)

     ボーイング<BA>が下落。米連邦取引委員会(FTC)は、同社によるスピリット・エアロシステムズ<SPR>の買収を進めるにあたり、反トラスト法上の懸念を解消するため、資産売却を条件とする方針を発表したことが嫌気されている。FTCはまた、売却プロセスを監督し、両社が命令に順守するよう監視するモニターを任命している。

     スピリット側は今回の発表について「今月中の取引完了に向けた節目となる」とコメント。「統合作業についてボーイングと、分離計画についてエアバスおよびマレーシアのCTRMと協力しながら、条件クリアに向けた作業を進めている」と述べた。

     ボーイングも声明で「FTCの承認を歓迎する」とした上で、「取引はまだ完全には完了していないが、完了に向け必要なステップを進めていく。この節目は安全で高品質な航空機の製造能力をさらに高め、旅客に利益をもたらすものだ」とした。

     ボーイングは以下の事業を売却する必要がある。スピリットがエアバス向けに製造している主要な機体構造事業。買い手はエアバス。スピリットのマレーシア・スバン工場(ボーイングとエアバス向けに機体構造を供給)。買い手はCTRM。

     FTCはこれらの売却により、ボーイングがスピリット買収によって、競合であるエアバスへの部品供給アクセスを不利益に操作する可能性を排除できるとしている。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース