（NY時間10:23）（日本時間23:23）
サムサーラ<IOT>　43.96（-3.29　-6.96%）

　ソフトウエア開発のサムサーラ<IOT>が下落。前日引け後に２－４月期決算（第１四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の見通しを上方修正している。

　ただ、株価は冴えない反応。多くのアナリストは今回の決算を肯定的に捉えているが、最近の株価上昇は正当化していないとの評価が出ている。今回の決算内容の上方修正が、株価をさらに押し上げるには不十分だという。同社株は４月安値から４０％超上昇している。

　「今回の決算は主要指標においてポジティブで、大口顧客の勢いも引き続き見られる内容だった。一方、決算発表までに株価は大きく上昇していたこと、そしてより慎重な成長見通しに関するコメントがあった」と述べている。

（２－４月・第１四半期）
・１株利益（調整後）：0.11ドル（予想：0.06ドル）
・売上高：3.67億ドル　31％増（予想：3.52億ドル）
・粗利益率（調整後）：79.0％（予想：77.0％）

（５－７月・第２四半期見通し）
・１株利益（調整後）：0.06～0.07ドル（予想：0.06ドル）
・売上高：3.71～3.73億ドル（予想：3.70億ドル）

（通期見通し）
・売上高：15.5～15.6億ドル（従来：15.2～15.3億ドル）（予想：15.3億ドル）
・１株利益（調整後）：0.39～0.41ドル（従来：0.32～0.34ドル）（予想：0.33ドル）
・営業利益率（調整後）：13％（従来：11％）

【企業概要】
　コネクテッドオペレーションクラウドにより、物理的なオペレーションに依存する企業の業務改善を支援する。IoT接続・AI・クラウドコンピューティング・ビデオ画像などの最新の技術により、運輸・卸売小売・建設・物流・医療・製造や、その他の産業のDX化を可能にする。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース