2024年5月15日 5時28分
ダウ平均は反発 PPIは予想上回るも反応限定的 ミーム株が本日も賑わう=米国株概況
NY株式14日(NY時間16:27)(日本時間05:27)
ダウ平均 39558.11(+126.60 +0.32%)
S&P500 5246.68(+25.26 +0.48%)
ナスダック 16511.18(+122.94 +0.75%)
CME日経平均先物 38600(大証終比:+290 +0.75%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反発。取引開始前に発表の米生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったものの米株式市場の反応は限定的に留まった。PPIは前月比0.5%の上昇と予想を上回り、株式市場にとってはネガティブな内容ではあったが、前月分がマイナスに下方修正されており、甲乙つけ難い内容となっていた。
本日はパウエルFRB議長の講演がオランダで行われたが、FOMC後の会見で示した姿勢と概ね変化はなく、米株式市場も落ち着いた反応を見せていた。議長は「次の行動が利上げになるとは思えない」と繰り返す一方、「金利を据え置く可能性の方が高い」とも述べ、インフレ低下の自信得るまでは、時間がかかりそうだとの見解も示していた。なお、本日の米PPIについては、かなりまちまちだったと述べていた。
明日は本命の米消費者物価指数(CPI)の発表が控えており注目される。コンセンサス予想では前月比0.4%の上昇が見込まれている。PPIがCPIよりも先に発表になるケースは少ないが、PPIのデータからの分析では、明日のCPIは予想範囲内を示唆しているとの指摘も出ていた。それでも決してFRBが安心できる数字でないことは間違いなさそうだ。
米労働市場は冷え込みを見せ始める一方で、インフレはなかなか低下を見せない状況だが、一部からは「ウォール街とメインストリートで経済の見方が異なるのは珍しいことではない。株式市場の動きは、必ずしも足元の状況ではなく、将来への期待に基づいて動いているからだ。ただ、景気が失速する前に利下げが行われることに賭けている投資家にとっては、潜在的なリスクがあることは浮き彫りにしている」といった声も聞かれた。
*米生産者物価指数(PPI)(4月)21:30
結果 0.5%
予想 0.4% 前回 -0.1%(0.2%から修正)(前月比)
結果 2.2%
予想 2.1% 前回 1.8%(2.1%から修正)(前年比)
結果 0.5%
予想 0.3% 前回 -0.1%(0.2%から修正)(食品・エネルギー除くコア・前月比)
結果 2.4%
予想 2.3% 前回 2.1%(2.4%から修正)(食品・エネルギー除くコア・前年比)
ゲームストップ<GME>やAMC<AMC>といったミーム株がきょうも賑わっている。両銘柄とも100%超急騰する場面も見られていた。5月に入って突如動意づいている。両銘柄は2021年のミーム株の代表銘柄だが、米株式市場が底堅い動きを見せる中で、個人投資家の間で再び思惑を呼び込んでいる模様。
決済ソリューションを手掛ける欧州のペイセーフ<PSFE>が大幅高。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、経常収益が予想を上回った。EBITDAも予想を上回っている。ガイダンスも公表し、予想を上回る通期のEBITDA見通しを示した。
決済ソリューションを手掛けるブラジルのストーンコー<STNE>が決算を受け下落。アナリストからは販管費増加による打撃が指摘されていた。
眼科向け医薬品のハロー<HROW>が決算を受け大幅高。売上高は予想こそ下回ったものの、前年比33%の増収となった。2024年通期の売上高ガイダンスである1億8000万ドル超の達成に向けて良好なポジションにあると述べたことも好感されている模様。
不動産管理を手掛けるスマートレント<SMRT>が大幅高。アクティビスト(物言う株主)として知られるランド&ビルディングス・インベストメントが同社の取締役会に送付した書簡で身売りを要求したことが材料視されている。同ファンドは同社株の3%以上を保有。
オラクル<ORCL>が上昇。マスク氏の人工知能(AI)開発会社xAIと同社の間で100億ドル規模のクラウド契約が合意間近と伝わった。
パラマウント・グローバル<PARA>が下落。ソニーGとアポロ・グローバル<APO>が進めている同社の買収について、全株式への入札が陰りを見せていると伝わった。米CNBCが関係者の話として伝えた。ソニーはパラマウントへの買収提案を再考し始めているという。
ゲームストップ<GME> 48.75(+18.30 +60.10%)
AMC<AMC> 6.85(+1.66 +31.98%)
ストーンコー<STNE> 15.30(-1.35 -8.11%)
ペイセーフ<PSFE> 18.84(+3.17 +20.23%)
ハロー<HROW> 16.24(+4.17 +34.55%)
スマートレント<SMRT> 2.83(+0.43 +17.92%)
パラマウント<PARA> 12.33(-0.68 -5.23%)
オラクル<ORCL> 120.87(+4.50 +3.87%)
アップル<AAPL> 187.43(+1.15 +0.62%)
マイクロソフト<MSFT> 416.56(+2.84 +0.69%)
アマゾン<AMZN> 187.07(+0.50 +0.27%)
アルファベットC<GOOG> 171.93(+1.03 +0.60%)
テスラ<TSLA> 177.55(+5.66 +3.29%)
メタ<META> 471.85(+3.84 +0.82%)
AMD<AMD> 153.16(+2.60 +1.73%)
エヌビディア<NVDA> 913.56(+9.57 +1.06%)
イーライリリー<LLY> 763.98(+6.28 +0.83%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ダウ平均 39558.11(+126.60 +0.32%)
S&P500 5246.68(+25.26 +0.48%)
ナスダック 16511.18(+122.94 +0.75%)
CME日経平均先物 38600(大証終比:+290 +0.75%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反発。取引開始前に発表の米生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったものの米株式市場の反応は限定的に留まった。PPIは前月比0.5%の上昇と予想を上回り、株式市場にとってはネガティブな内容ではあったが、前月分がマイナスに下方修正されており、甲乙つけ難い内容となっていた。
本日はパウエルFRB議長の講演がオランダで行われたが、FOMC後の会見で示した姿勢と概ね変化はなく、米株式市場も落ち着いた反応を見せていた。議長は「次の行動が利上げになるとは思えない」と繰り返す一方、「金利を据え置く可能性の方が高い」とも述べ、インフレ低下の自信得るまでは、時間がかかりそうだとの見解も示していた。なお、本日の米PPIについては、かなりまちまちだったと述べていた。
明日は本命の米消費者物価指数(CPI)の発表が控えており注目される。コンセンサス予想では前月比0.4%の上昇が見込まれている。PPIがCPIよりも先に発表になるケースは少ないが、PPIのデータからの分析では、明日のCPIは予想範囲内を示唆しているとの指摘も出ていた。それでも決してFRBが安心できる数字でないことは間違いなさそうだ。
米労働市場は冷え込みを見せ始める一方で、インフレはなかなか低下を見せない状況だが、一部からは「ウォール街とメインストリートで経済の見方が異なるのは珍しいことではない。株式市場の動きは、必ずしも足元の状況ではなく、将来への期待に基づいて動いているからだ。ただ、景気が失速する前に利下げが行われることに賭けている投資家にとっては、潜在的なリスクがあることは浮き彫りにしている」といった声も聞かれた。
*米生産者物価指数(PPI)(4月)21:30
結果 0.5%
予想 0.4% 前回 -0.1%(0.2%から修正)(前月比)
結果 2.2%
予想 2.1% 前回 1.8%(2.1%から修正)(前年比)
結果 0.5%
予想 0.3% 前回 -0.1%(0.2%から修正)(食品・エネルギー除くコア・前月比)
結果 2.4%
予想 2.3% 前回 2.1%(2.4%から修正)(食品・エネルギー除くコア・前年比)
ゲームストップ<GME>やAMC<AMC>といったミーム株がきょうも賑わっている。両銘柄とも100%超急騰する場面も見られていた。5月に入って突如動意づいている。両銘柄は2021年のミーム株の代表銘柄だが、米株式市場が底堅い動きを見せる中で、個人投資家の間で再び思惑を呼び込んでいる模様。
決済ソリューションを手掛ける欧州のペイセーフ<PSFE>が大幅高。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、経常収益が予想を上回った。EBITDAも予想を上回っている。ガイダンスも公表し、予想を上回る通期のEBITDA見通しを示した。
決済ソリューションを手掛けるブラジルのストーンコー<STNE>が決算を受け下落。アナリストからは販管費増加による打撃が指摘されていた。
眼科向け医薬品のハロー<HROW>が決算を受け大幅高。売上高は予想こそ下回ったものの、前年比33%の増収となった。2024年通期の売上高ガイダンスである1億8000万ドル超の達成に向けて良好なポジションにあると述べたことも好感されている模様。
不動産管理を手掛けるスマートレント<SMRT>が大幅高。アクティビスト(物言う株主)として知られるランド&ビルディングス・インベストメントが同社の取締役会に送付した書簡で身売りを要求したことが材料視されている。同ファンドは同社株の3%以上を保有。
オラクル<ORCL>が上昇。マスク氏の人工知能(AI)開発会社xAIと同社の間で100億ドル規模のクラウド契約が合意間近と伝わった。
パラマウント・グローバル<PARA>が下落。ソニーGとアポロ・グローバル<APO>が進めている同社の買収について、全株式への入札が陰りを見せていると伝わった。米CNBCが関係者の話として伝えた。ソニーはパラマウントへの買収提案を再考し始めているという。
ゲームストップ<GME> 48.75(+18.30 +60.10%)
AMC<AMC> 6.85(+1.66 +31.98%)
ストーンコー<STNE> 15.30(-1.35 -8.11%)
ペイセーフ<PSFE> 18.84(+3.17 +20.23%)
ハロー<HROW> 16.24(+4.17 +34.55%)
スマートレント<SMRT> 2.83(+0.43 +17.92%)
パラマウント<PARA> 12.33(-0.68 -5.23%)
オラクル<ORCL> 120.87(+4.50 +3.87%)
アップル<AAPL> 187.43(+1.15 +0.62%)
マイクロソフト<MSFT> 416.56(+2.84 +0.69%)
アマゾン<AMZN> 187.07(+0.50 +0.27%)
アルファベットC<GOOG> 171.93(+1.03 +0.60%)
テスラ<TSLA> 177.55(+5.66 +3.29%)
メタ<META> 471.85(+3.84 +0.82%)
AMD<AMD> 153.16(+2.60 +1.73%)
エヌビディア<NVDA> 913.56(+9.57 +1.06%)
イーライリリー<LLY> 763.98(+6.28 +0.83%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース