（NY時間13:46）（日本時間02:46）
アーチャー・ダニエルズ<ADM>　57.18（+2.82　+5.19%）

　穀物のアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド<ADM>が上昇。取引開始前に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、売上高は予想を下回ったものの、１株利益が予想を上回ったことが好感されている。ただ、通期ガイダンスでは１株利益の見通しを下方修正した。今回の見通しは上期の業績と改善された利益が主に貢献するという見通しに基づいている

　同社は声明で「アグリサービス＆オイルシーズ事業では厳しい環境の中でもレジリエンス向上に注力し、追加的なネットワーク統合を発表。再生可能燃料義務量に関する明確化を受け、第４四半期から環境が改善するとの見通しを背景に対応を進めた」と述べている。

　アナリストは「前年比で業績は減少したものの、全体としては予想通りか、やや上回る内容。ＡＳＯ（農業サービス・油糧種子）の軟調な業績はカーボソリューションの堅調なパフォーマンスとニュートリションの継続的な改善で相殺された」と述べている。

（４－６月・第２四半期）
・１株利益（調整後）：0.93ドル（予想：0.80ドル）
・売上高：211.7億ドル（予想：215億ドル）
　　カーボソリューション：27.9億ドル（予想：27.9億ドル）
　　ニュートリション：19.9億ドル（予想：19.2億ドル）
　　アグリサービス＆オイルシーズ：162.7億ドル（予想：162.7億ドル）
・オイルシーズ処理量：905万トン（予想：876万トン）
・コーン処理量：461万トン（予想：467万トン）

（通期見通し）
・１株利益（調整後）：4.00ドル（従来：4.00～4.75ドル）（予想：4.01ドル）

【企業概要】
　米国内外において、石油由来製品の代替品、小麦粉、油、甘味料などの主食、植物由来の肉や乳製品のような革新的な代替食品まで、幅広い食品・飲料ソリューションを提供する。動物向けの製品、プロバイオティクス、酵素、サプリメントの原料・ソリューションを提供する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース