（NY時間10:33）（日本時間00:33）
アマゾン<AMZN>　230.21（-4.48　-1.91%）

　アマゾン<AMZN>は、約３年ぶりとなるドル建て社債の発行を通じて、約１２０億ドルの資金調達を目指している。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。最大６本立てで起債を実施。このうち最長期間の４０年債については、米国債利回りを約１．１５％ポイント上回る水準での利回り条件が協議されているという。

　今回の調達資金は企業買収や設備投資、自社株買いなど幅広い用途に充当される可能性があるとしている。

　今月初めにはアルファベット<GOOG><GOOGL>が、米国と欧州で計２５０億ドルの社債を発行。メタ<META>は先月、投資適格級として今年最大規模となる３００億ドルの起債に踏み切った。また、オラクル<ORCL>は９
月に１８０億ドルの投資適格級社債を発行した。

　ＩＴ企業による相次ぐ社債発行を背景に、世界全体の社債発行額は今年、過去最高の６兆ドルを突破。ＪＰモルガンは、ＡＩ関連投資への新たな資金需要の波が起債を後押しし、米国の高格付け社債市場の発行額は来年、過去最高の１兆８１００億ドルに達すると見込んでいる。

　同社は、ＡＩシステムの稼働に不可欠なクラウドコンピューティングサービスの世界最大手。データセンターや半導体に巨額投資を続けており、第３四半期の設備投資額は６１％増の３４２億ドルとなった。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース