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    2025年11月26日 11時40分

    話題株ピックアップ【昼刊】:助川電気、GMO、大塚HD

    ■助川電気工業 <7711>  6,750円  +710 円 (+11.8%)  11:30現在
     助川電気工業<7711>が大幅反発。共同通信社が25日、「次世代エネルギーとして期待される核融合発電の研究開発を加速するため、政府が総額1千億円超を投じる方針を固めたことが25日、政府関係者への取材で分かった」と報じた。これを受け、きょうのマーケットでは核融合関連に位置づけられる銘柄群に思惑的な物色が広がっている。助川電気をはじめ、神島化学工業<4026>、木村化工機<6378>などが高い。

    ■GMO <9449>  3,961円  +377 円 (+10.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
     25日に発表した「4.14%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
     発行済み株式数(自社株を除く)の4.14%にあたる420万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月26日から26年2月12日まで。

    ■大塚ホールディングス <4578>  9,252円  +592 円 (+6.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
     大塚ホールディングス<4578>は大幅高で4日続伸し、年初来高値を更新している。米国時間25日、APRIL抗体「VOYXACT(シベプレンリマブ)」が「進行リスクのある成人のIgA腎症におけるタンパク尿の減少」の効能で、米食品医薬品局(FDA)から迅速承認を取得したと発表しており、材料視した買いを引き寄せている。同社によると、VOYXACTはIgA腎症の発症と進行に大きく影響するAPRILを標的する世界初の治療薬であり、病原性ガラクトース欠損IgA1を低下させて、タンパク尿の改善につなげる。皮下投与の薬剤充填済み注射器製剤であり、患者が4週ごとに自宅で使うこともできる。

    ■北海道電力 <9509>  1,214.5円  +63.5 円 (+5.5%)  11:30現在
     北海道電力<9509>が続伸、一時7.5%あまり上昇し1237円50銭まで上値を伸ばした。同社が再稼働を目指す泊原子力発電所3号機について、前日に日本経済新聞の電子版が、鈴木直道北海道知事が再稼働を容認する考えにあると報じ、これが同社株をはじめ電力セクター全般の株価を刺激する材料となっている。電力株は足もとで動兆著しく、直近では東京電力ホールディングス<9501>が運営する新潟県の柏崎刈羽原発が再稼働する見通しとなったことを材料視し、買いが広範囲に流入した経緯がある。

    ■大栄環境 <9336>  3,715円  +90 円 (+2.5%)  11:30現在
     大栄環境<9336>が4日続伸している。25日の取引終了後に、4万株(自己株式を除く発行済み株数の0.04%)、または1億6000万円を上限とする自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。取得期間は11月26日から12月12日までで、企業価値の持続的な向上に向けたインセンティブとして、将来的に譲渡制限付株式報酬を活用するために取得するという。

    ■ニシオホールディングス <9699>  4,415円  +90 円 (+2.1%)  11:30現在
     ニシオホールディングス<9699>が4日続伸している。この日、傘下の西尾レントオールが、Polyuse(東京都港区)が開発した建設用3Dプリンター「Polyuse One(ポリウス ワン)」のレンタルを開始すると発表しており、好材料視されている。Polyuseの建設用3Dプリンティング技術は、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」にも登録されている技術で、西尾レントオールによると「Polyuse One」の基礎フーチング施工時の残存型枠・金属施工時の残存型枠・折れ曲がり箇所用水路側溝・河川用魚道・河川用擬石模様型ブロックなどへの活用が見込まれるという。今回のレンタルサービスでの提供により、多くの施工現場で最新技術を手軽に導入でき、建設現場における労働力不足の解消、工期の大幅な短縮、更に環境に配慮した持続可能な施工の実現に貢献するとしている。

    ■センコーHD <9069>  1,919.5円  +36.5 円 (+1.9%)  11:30現在
     センコーグループホールディングス<9069>が4日続伸している。米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが25日の取引終了後に関東財務局へ提出した報告書で、株式保有比率が従来の5.01%から6.10%に上昇しており、思惑視した買いが入っている。報告義務発生日は11月17日。保有目的は「発行者のコーポレートガバナンス、取締役会の構成、経営、事業、財務状況及び戦略に関して、建設的な対話を行うことを求めていく可能性がある」などとしており、状況に応じて重要提案行為等を行う可能性もあるという。

    ■アドバンテスト <6857>  19,445円  +365 円 (+1.9%)  11:30現在
     アドバンテスト<6857>は強弱観対立もやや買い優勢、1万9000円台前半で売り買いを交錯させている。前週末に2500円あまりの急落をみせ25日移動平均線を下回るとともに5日・25日移動平均線のデッドクロスを示現した。3連休明けとなった前日は戻り足に転じ、きょうも前日の米株高を拠りどころにその流れを引き継ぎたいところだが、上値は重い状況だ。米国株市場ではエヌビディア<NVDA>が急落している。グーグル開発のAI半導体にGPUの商品シェアを食われる可能性が警戒されるなか、エヌビディア向けに半導体検査装置を納入するアドテストにとっても逆風材料として意識されやすい。信用買い残が直近増加傾向にあり、株式需給関係が買い長に傾斜していることもネガティブに作用する。

    ■GENDA <9166>  702円  +11 円 (+1.6%)  11:30現在
     GENDA<9166>が反発している。25日の取引終了後に、カラオケ機器の流通事業及びカラオケ施設運営事業を手掛けるエーセツ(大阪府吹田市)の全株式を26年1月1日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視されている。カジ・コーポレーション(名古屋市中村区)及び音通(大阪市北区)に加えて、エーセツをグループ化することで、カラオケ機器流通業界におけるリーディングポジションをより強固なものとし、取扱台数の増加など盤石な事業基盤を構築するのが狙い。取得価額は非開示。なお、26年1月期業績への影響は軽微としている。

    ■しまむら <8227>  11,195円  +25 円 (+0.2%)  11:30現在
     しまむら<8227>はしっかり。25日の取引終了後に発表した11月度(10月21日~11月20日)の月次売上速報で、主力のしまむら業態の既存店売上高が前年同月比16.0%増と2ケタ増となり、8カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。気温の低下に伴い、婦人・紳士アウター衣料やインナー商品が売り上げを伸ばした。婦人・紳士アウター衣料では、特に「FIBER HEAT」の羽織物やトレーナーなどが好調。インナー商品では健康意識の高まりを背景に展開している「活き活きラボ」姿勢サポートブラジャーが継続して売れ筋となった。なお、しまむら業態の全店売上高も同16.0%増だった。

    ■キオクシア <285A>  8,982円  -871 円 (-8.8%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
     キオクシアホールディングス<285A>が大幅に3日続落している。25日の取引終了後、米投資ファンドのベインキャピタル系のBCPE Pangea Caymanが、キオクシアの株式の一部をブロックトレードで売却すると米ブルームバーグ通信が報じた。これを受け、株式の需給悪化を警戒した売りが優勢となっている。ブックランナーのゴールドマン・サックス証券が25日に発表したという。28日に譲渡され、売却株数は3600万株となり、25日終値をもとに算出した売却規模は約3500億円に上るとしている。

    ■ディア・ライフ <3245>  1,105円  -72 円 (-6.1%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
     ディア・ライフ<3245>が急落している。同社は25日の取引終了後、公募増資と第三者割当増資の実施を発表。1株利益の希薄化を警戒した売りが優勢となっている。公募による新株発行数は489万株。需要状況に応じて上限73万株のオーバーアロットメントによる新株発行・売り出しを予定する。発行価格は12月3日から8日までのいずれかの日に決める。加えて、社長の資産管理会社を割当予定先として新株111万株を発行する予定。発行済み株式総数は最大で14.99%増加する見通し。ディアライフは手取り概算で最大約71億7353万円を調達し、リアルエステート事業の利益成長に向け、開発用地や収益不動産の仕入れや建築のための資金に充てる。

    ■タカミヤ <2445>  452円  +27 円 (+6.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
     タカミヤ<2445>がマドを開け急動意、一時8.5%高の461円と値を飛ばす場面があった。仮設機材のレンタル及び販売を手掛けるが、設計から施工、管理、物流に至るまで一気通貫で対応し需要獲得が進んでいる。都内で再開発の動きが活発だが、同社が本社を置く大阪でも日本維新の会が掲げる「副首都構想」を背景に再開発の動きが一段と加速していく可能性があり、同社の商機拡大につながる公算が大きいとの見方もある。配当利回りも3.5%台と高くバリュー株素地を内包しており、株価は今月14日につけた年初来高値443円を上抜き、昨年11月以来約1年ぶりの高値圏に浮上している。

    ■ビーマップ <4316>  872円  +52 円 (+6.3%)  11:30現在
     ビーマップ<4316>は4日ぶり反発。25日取引終了後、オーストラリアのシドニーで次世代Wi-Fi規格「Wi-Fi HaLow(IEEE802.11ah)」の高出力(200mW)モードを用いた実証実験を行い、約6キロメートル離れた拠点間での長距離音声通信に成功したと発表した。日本国内で実用されているWi-Fi HaLowの一般的な通信距離とされる約1キロメートルを大幅に上回ったという。これが材料視されているようだ。

    ■エプコ <2311>  839円  +33 円 (+4.1%)  11:30現在
     エプコ<2311>は高い。25日取引終了後、設立35周年の記念配当を実施すると発表した。25年12月期期末の普通配当18円に記念配当3円を上乗せし、21円とする。中間配当(14円)とあわせ、年間合計で35円(前期32円)となる見通し。更に株主優待制度の拡充も発表。現行の抽選式株主優待の優待品を増やし、当選者の数を増加させるという。これらが好感され買われている。

    ■Link-Uグループ <4446>  967円  +150 円 (+18.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
     Link-Uグループ<4446>がストップ高の967円でカイ気配となっている。25日の取引終了後、サウジアラビアの翻訳・ローカリゼーション企業であるタルジャマ(Tarjama)社と、日本のデジタルコンテンツ(主にマンガ・アニメ)のアラビア語ローカライズ、配信及び官民連携による事業開発を目的とする基本合意書(MOU)を締結したと発表しており、これを好感した買いが流入している。中東・北アフリカ地域(MENA地域)で映画・アニメ・マンガなどのコンテンツ分野が急速に拡大し、国家的にも文化産業の創出が重点項目として位置づけられていることを受けて、共同でMENA市場の新規開拓を推進するのが狙い。日本のマンガなどのデジタルコンテンツをアラビア語圏向けに最適化するための翻訳・編集ローカライズの共同実施やMENA地域に最適化されたデジタルコンテンツプラットフォームの開発・導入、サウジアラビアの官民連携プログラムと整合した共同プロジェクトの企画・実行、アラビア語圏における人材育成への貢献などの分野で協力する。

    ■プライム・ストラテジー <5250>  1,042円  +150 円 (+16.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
     プライム・ストラテジー<5250>がストップ高カイ気配。25日の取引終了後、GMOインターネットグループ<9449>が同社の連結子会社化を目指して株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表したことを受けて、TOB価格1600円にサヤ寄せする格好となっている。プライムストの主力サービスである超高速CMS(コンテンツ管理システム)実行環境「KUSANAGI」をGMOのサービスと融合することでシナジーを実現させるのが狙いで、あわせて資本・業務提携を締結する。買い付け予定数は221万4800株(下限184万9400株、上限221万4800株)で、買付期間は11月26日から12月23日までとしており、プライムストはTOB成立後も上場を維持する予定。なお、プライムストは今回のTOBに対して賛同の意見を表明するとともに、応募するか否かは株主の判断に委ねるとしている。

    ●ストップ高銘柄
     ハンワホームズ <275A>  705円  +100 円 (+16.5%) ストップ高   11:30現在
     Amazia <4424>  705円  +100 円 (+16.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
     など、4銘柄

    ●ストップ安銘柄
     なし

    株探ニュース