（NY時間10:24）（日本時間23:24）
アマゾン<AMZN>　220.95（+3.83　+1.76%）
アルファベットC<GOOG>　175.06（+0.63　+0.36%）
アルファベットA<GOOGL>　174.09（+0.55　+0.32%）

　アナリストがアマゾン<AMZN>の投資判断を「買い」に引き上げた。同社は、マイクロソフト<MSFT>と並び、２０３０年までの利益の予想コンセンサスを達成もしくは上回る可能性が最も高いハイパースケーラー（大規模クラウド事業者）だとしている。半面、グーグル親会社のアルファベット<GOOG><GOOGL>を「中立」に引き下げた。

　４大ハイパースケーラーによる設備投資が過去最高水準に達する中、同アナリストは、売上高における減価償却費の比率が現在の６％から、２０３０年には１８％まで上昇すると予測している。

　近年、ハイパースケーラーはＳ＆Ｐ５００企業の平均を大きく上回る１株利益の成長を遂げてきたが、今後はそれが平均並みへと収れんしていく可能性があるとも指摘した。

　減価償却費の増加が、ハイパースケーラーの収益性に影響を与えることが予想されるが、アマゾンはそれへの耐性があると述べている。また、利益は北米事業の採算改善によってさらに後押しされると見られ、アマゾン・ウェブ・サービシズ（ＡＷＳ）は、マイクロソフト<MSFT>やオラクル<ORCL>と共に生成ＡＩインフラのパーティーに本格参入する見込みだという。

　一方、アルファベットについては、「短期的な１株利益へのリスクがより大きく、それが同社株のストーリーをさらに複雑化していると説明している。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース