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    2025年5月28日 21時04分

    エヌビディア、本日引け後に決算 「すっきりした内容にはならない」との見方も=米国株個別

    (NY時間08:03)(日本時間21:03)時間外
    エヌビディア<NVDA> 136.64(+1.14 +0.84%)

     エヌビディア<NVDA>が時間外で小高く推移している。本日は引け後に2-4月期決算(第1四半期)の発表を控え、その結果待ちの雰囲気も広まっているようだ。コンセンサス予想は、売上高が前年同期比66%増の433億ドル、AIチップを手掛ける注目のデータセンター部門の売上高は74%増の392億ドルが見込まれている。1株利益は0.93ドル。

     一部からは6月相場に向けてのムードを左右する可能性があるとの声も出ているが、それは今回の決算がAIブームについて何を意味するのかで投資家たちが一致できた場合に限られるとの指摘もあるようだ。

     同社株は過去1カ月で22%上昇しているが、複数のアナリストから、今回の決算は「すっきりした内容にはならない」との指摘が出ている。不透明な見通しの一因はやはり、貿易や国家安全保障に関する緊張に同社が巻き込まれていることだという。

     同社は、H20チップに関する米政府の輸出規制に関連して、今四半期に55億ドルの損失計上をすでに公表している。しかし、その影響の全容はまだ、十分に把握され、モデル化されておらず、そのため、売上高のガイダンスが未達になる可能性もあるという。ただ、H20の輸出規制の影響は「ややこしい」かもしれないが、長期的なポジティブ・ストーリーを損なうほどではないといった意見も出ているようだ。

     H20の輸出規制による影響をすべてのアナリストが十分に織り込んでいるわけではなく、そのため予想を下回るケースもある。しかし、ブラックウェル製品の供給が改善し、下半期にそれが加速するという説得力あるシナリオを経営陣が示せれば、それほど問題にはならないという。

     また、今回の決算には、直近のAI関連の盛り上がりがまだ十分に反映されない可能性があるとの声も出ている。今月、アルファベット<GOOG><GOOGL>傘下のグーグルは開発者会議「I/O」で数々の新しいAI関連の施策やプロダクト構想を発表し、マイクロソフト<MSFT>はクロード4のAIモデルを公開した。

     一部のアナリストは「今四半期の数字自体にはあまり意味がない。重要なのは質的コメントと、さらなるAIに対する需要の高まりだ」と述べている。今四半期のプレビューや機関投資家との会話は一貫しており、若干の上振れとコンセンサスを下回るガイダンスを予想しているという。

     また、「四半期決算やガイダンスはどうでもいいというのはさすがに極端だが、もし過去2カ月でAIの利用・採用が爆発的な転換点を迎えたことが織り込めていないのであれは、もう説明のしようがない」とも述べている。

     同社株は依然として昨年末の最高値は下回っているが、それでも市場の期待値は高い。主要アナリスト64人のうち56人が「買い」もしくは「強い買い」の投資判断を維持している。「今回の不確実性を乗り越えて保有を継続するよう助言する。今回が同社にとって今年最後のネガティブなニュースになる可能性もある」との指摘も出ていた。

     これらからすると、決算を受けて同社株は売買交錯、もしくは方向感なく上下動する可能性も留意する必要もありそうだ。

    ◆エヌビディア決算の予想コンセンサス
    (2-4・第1四半期)
    ・1株利益(調整後):0.93ドル
    ・売上高:433.1億ドル(66%増)
      データセンター:392.2億ドル(74%増)
        コンピュート:354.7億ドル
        ネットワーク:34.5億ドル
      ゲーム:28.5億ドル
      プロフェッショナル・ビジュアライゼーション:5.05億ドル
      自動車:5.79億ドル
    ・粗利益率(調整後):70.2%
    ・営業利益(調整後):274.5億ドル
    ・FCF:197.7億ドル
    (出所:ブルームバーグ)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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