2024年4月2日 5時24分
ダウ平均は3日ぶりに反落 強いISMで利下げ期待が更に後退=米国株概況
NY株式1日(NY時間16:22)(日本時間05:22)
ダウ平均 39566.85(-240.52 -0.60%)
S&P500 5243.77(-10.58 -0.20%)
ナスダック 16396.83(+17.37 +0.11%)
CME日経平均先物 40025(大証終比:+155 +0.39%)
きょうの米株式市場でダウ平均は3日ぶりに反落。ナスダックは横ばいとなった。取引開始後に発表になったISM製造業景気指数が予想以上の強さを見せ、2022年9月以来の50を回復したことで、市場は利下げ期待をさらに後退させている。50は景気の判断基準。
きょうから4月相場となり、第2四半期がスタートした。第1四半期は好調な推移で終えていたが、第2四半期にも期待を高めているようだ。ダウ平均は4万ドルを前に足踏みをしているが、突破するとの期待感も強い。連休中に2月のPCEデフレータやパウエルFRB議長のスピーチなどが伝わっていたが、市場の雰囲気に変化はなかった。
ただ、この日のISM製造業景気指数が強い内容だったことで、6月のFRBの利下げ期待は半々の確率まで低下しており、以前よりも利下げ期待をだいぶ後退させている。
PCEデフレータは一部サービス分野のインフレが小幅な伸びに留まったことから、FRBを安心させる内容ではあったものの、賃金は力強い伸びを示し、個人消費も底堅さを示していた。一方、パウエル議長は先週末にサンフランシスコ連銀での討論会で、データに依存する路線を堅持する一方、利下げサイクルを急がない姿勢を強調していた。
この上げ相場は今後も続く可能性があるとの声は根強い。S&P500が第1四半期に10%以上の上昇を記録した過去11回のうち、10回はその水準を上回る上昇で年を終えているとの指摘も出ていた。
半導体のマイクロン・テクノロジー<MU>が上昇。アナリストが目標株価を従来の120ドルから144ドルに引き上げた。連休前の終値から22%高い水準。投資判断は「買い」継続。
3M<MMM>が上昇。同社は、ヘルスケア部門のソルベンタム<SOLV>のスピンオフを完了した。スピンオフ後の理論値上の連休前終値である88.68ドルから上昇。同社はまた、有害性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)による全米約1万2000カ所の公共水道システムの汚染の責任を巡り、多数の米自治体に訴えられていた問題で、米連邦裁判所が、100億ドル以上の和解案を承認した。最大125億ドルまで拡大する可能性がある。
アプライド・セラピューティクス<APLT>が下落。FDAが「ゴボレスタット」の新薬承認申請の審査期間を3カ月延長した。
レンタルスペースのウィルスコット・モバイル<WSC>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価を42ドルに設定した。
貨物輸送のフェデックス<FDX>が下落。米郵便公社(USPS)との契約を9月で更新しないと発表したことが嫌気されている。
トランプ・メディア&テクノロジー・グループ<DJT>が大幅下落。一時47ドル台まで急落し、特別買収目的会社(SPAC)との合併が成立した3月25日の終値49.95ドルを下回り、上げを完全に失っている。米証券取引委員会(SEC)にこの日提出した文書で、2023年12月期決算も発表し、売上高は約400万ドル、営業損益は約6000万ドルの赤字だった。
マイクロン<MU> 124.30(+6.41 +5.44%)
3M<MMM> 94.02(+5.34 +6.02%)
ソルベンタム<SOLV> 69.10(-0.45 -0.65%)
アプライド・セラピューティクス<APLT> 6.33(-0.47 -6.91%)
ウィルスコット・モバイル<WSC> 44.15(-2.35 -5.05%)
フェデックス<FDX> 280.13(-9.61 -3.32%)
トランプ・メディア<DJT> 48.66(-13.30 -21.47%)
アップル<AAPL> 170.03(-1.45 -0.85%)
マイクロソフト<MSFT> 424.57(+3.85 +0.92%)
アマゾン<AMZN> 180.97(+0.59 +0.33%)
アルファベットC<GOOG> 156.50(+4.24 +2.78%)
テスラ<TSLA> 175.22(-0.57 -0.32%)
メタ<META> 491.35(+5.77 +1.19%)
AMD<AMD> 183.34(+2.85 +1.58%)
エヌビディア<NVDA> 903.63(+0.07 +0.01%)
イーライリリー<LLY> 760.55(-17.41 -2.24%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ダウ平均 39566.85(-240.52 -0.60%)
S&P500 5243.77(-10.58 -0.20%)
ナスダック 16396.83(+17.37 +0.11%)
CME日経平均先物 40025(大証終比:+155 +0.39%)
きょうの米株式市場でダウ平均は3日ぶりに反落。ナスダックは横ばいとなった。取引開始後に発表になったISM製造業景気指数が予想以上の強さを見せ、2022年9月以来の50を回復したことで、市場は利下げ期待をさらに後退させている。50は景気の判断基準。
きょうから4月相場となり、第2四半期がスタートした。第1四半期は好調な推移で終えていたが、第2四半期にも期待を高めているようだ。ダウ平均は4万ドルを前に足踏みをしているが、突破するとの期待感も強い。連休中に2月のPCEデフレータやパウエルFRB議長のスピーチなどが伝わっていたが、市場の雰囲気に変化はなかった。
ただ、この日のISM製造業景気指数が強い内容だったことで、6月のFRBの利下げ期待は半々の確率まで低下しており、以前よりも利下げ期待をだいぶ後退させている。
PCEデフレータは一部サービス分野のインフレが小幅な伸びに留まったことから、FRBを安心させる内容ではあったものの、賃金は力強い伸びを示し、個人消費も底堅さを示していた。一方、パウエル議長は先週末にサンフランシスコ連銀での討論会で、データに依存する路線を堅持する一方、利下げサイクルを急がない姿勢を強調していた。
この上げ相場は今後も続く可能性があるとの声は根強い。S&P500が第1四半期に10%以上の上昇を記録した過去11回のうち、10回はその水準を上回る上昇で年を終えているとの指摘も出ていた。
半導体のマイクロン・テクノロジー<MU>が上昇。アナリストが目標株価を従来の120ドルから144ドルに引き上げた。連休前の終値から22%高い水準。投資判断は「買い」継続。
3M<MMM>が上昇。同社は、ヘルスケア部門のソルベンタム<SOLV>のスピンオフを完了した。スピンオフ後の理論値上の連休前終値である88.68ドルから上昇。同社はまた、有害性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)による全米約1万2000カ所の公共水道システムの汚染の責任を巡り、多数の米自治体に訴えられていた問題で、米連邦裁判所が、100億ドル以上の和解案を承認した。最大125億ドルまで拡大する可能性がある。
アプライド・セラピューティクス<APLT>が下落。FDAが「ゴボレスタット」の新薬承認申請の審査期間を3カ月延長した。
レンタルスペースのウィルスコット・モバイル<WSC>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価を42ドルに設定した。
貨物輸送のフェデックス<FDX>が下落。米郵便公社(USPS)との契約を9月で更新しないと発表したことが嫌気されている。
トランプ・メディア&テクノロジー・グループ<DJT>が大幅下落。一時47ドル台まで急落し、特別買収目的会社(SPAC)との合併が成立した3月25日の終値49.95ドルを下回り、上げを完全に失っている。米証券取引委員会(SEC)にこの日提出した文書で、2023年12月期決算も発表し、売上高は約400万ドル、営業損益は約6000万ドルの赤字だった。
マイクロン<MU> 124.30(+6.41 +5.44%)
3M<MMM> 94.02(+5.34 +6.02%)
ソルベンタム<SOLV> 69.10(-0.45 -0.65%)
アプライド・セラピューティクス<APLT> 6.33(-0.47 -6.91%)
ウィルスコット・モバイル<WSC> 44.15(-2.35 -5.05%)
フェデックス<FDX> 280.13(-9.61 -3.32%)
トランプ・メディア<DJT> 48.66(-13.30 -21.47%)
アップル<AAPL> 170.03(-1.45 -0.85%)
マイクロソフト<MSFT> 424.57(+3.85 +0.92%)
アマゾン<AMZN> 180.97(+0.59 +0.33%)
アルファベットC<GOOG> 156.50(+4.24 +2.78%)
テスラ<TSLA> 175.22(-0.57 -0.32%)
メタ<META> 491.35(+5.77 +1.19%)
AMD<AMD> 183.34(+2.85 +1.58%)
エヌビディア<NVDA> 903.63(+0.07 +0.01%)
イーライリリー<LLY> 760.55(-17.41 -2.24%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース