2024年1月10日 8時06分
株価指数先物【寄り前】 +2σを挟んだ攻防も、ショートは避けたい
大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 33880 +120 (+0.35%)
TOPIX先物 2414.0 +1.5 (+0.06%)
シカゴ日経平均先物 33885 +125
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
9日の米国市場は、NYダウ、 S&P500が下落した一方で、[[stock/0802/chart|ナスダック]は上昇。足もとで米連邦準備理事会(FRB)高官らによる早期利下げ観測を牽制する発言が相次いでいることが重荷となった。週後半に発表を控える米消費者物価指数(CPI)や米卸売物価指数(PPI)の結果を見極めたいとするムードのなか、主力銘柄の一角に利益確定の売りが広がった。ただし、エヌビディア<NVDA>が連日で最高値を更新し、ナスダック指数は3日続伸。S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、小売、食品・生活必需品小売が上昇した半面、自動車・同部品、電気通信サービス、エネルギーが下落。
シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比125円高の3万3885円だった。日経225先物(3月限)は日中比10円高の3万3770円で始まり、その後は軟化し、米国市場の取引開始後には3万3590円まで売られる場面も見られた。ただし、日中取引での安値(3万3580円)は下回らず、売り一巡後はロング優勢からプラスに転じると、一時3万3910円まで上げ幅を広げた。終盤にかけては3万3820円~3万3900円辺りで保ち合い、3万3880円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行のスタートになろう。米国市場では利益確定からNYダウは4日ぶりに反落したが、相対的に出遅れているナスダック指数が3日続伸したほか、SOX指数も3日続伸となるなど、半導体株への物色が継続している。昨日は東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]の強い上昇が日経平均株価を牽引する形となった。日経平均株価はバブル後の戻り高値更新でいったんは利食いも入りやすいが、ハイテク株への押し目買い意欲は強そうだ。
日経225先物はナイトセッションで3万3590円まで下げる場面も見られたが、3万3520円辺りで推移するボリンジャーバンドの+1σが支持線として機能した格好であり、その後の切り返しで+2σ(3万3910円)まで上昇している。米CPIの発表を控えていることもあり、+2σ水準からの上放れを狙ったロングは強まりにくいだろう。ただし、バンドが緩やかながら上向きで推移していることもあり、バンドに沿った上昇により過熱感は強まりづらく、ショートは避けておきたい。
+2σを挟んだ攻防も意識されやすく、オプション権利行使価格の3万3750円から3万4000円のレンジを想定する。+2σ水準での底堅さがみられるようだと、権利行使価格の3万3875円から3万4125円のレンジに移行しよう。
VIX指数は12.76(前日は13.08)に低下した。13.00を下回るのは昨年12月29日以来となり、足もとで支持線として機能していた25日移動平均線を割り込んできた。米ハイテク株の上昇が続くなか、ショートカバーが強まる可能性が出てきた。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で13.99倍に上昇した。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が堅調推移となった半面、海運や鉱業、鉄鋼、銀行株などが軟調だったことで日経平均型優位の流れだった。前日の反動を意識しつつも、低下する場面では75日線を支持線としたNTロングで向かいたいところだろう。
株探ニュース
日経225先物 33880 +120 (+0.35%)
TOPIX先物 2414.0 +1.5 (+0.06%)
シカゴ日経平均先物 33885 +125
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
9日の米国市場は、NYダウ、 S&P500が下落した一方で、[[stock/0802/chart|ナスダック]は上昇。足もとで米連邦準備理事会(FRB)高官らによる早期利下げ観測を牽制する発言が相次いでいることが重荷となった。週後半に発表を控える米消費者物価指数(CPI)や米卸売物価指数(PPI)の結果を見極めたいとするムードのなか、主力銘柄の一角に利益確定の売りが広がった。ただし、エヌビディア<NVDA>が連日で最高値を更新し、ナスダック指数は3日続伸。S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、小売、食品・生活必需品小売が上昇した半面、自動車・同部品、電気通信サービス、エネルギーが下落。
シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比125円高の3万3885円だった。日経225先物(3月限)は日中比10円高の3万3770円で始まり、その後は軟化し、米国市場の取引開始後には3万3590円まで売られる場面も見られた。ただし、日中取引での安値(3万3580円)は下回らず、売り一巡後はロング優勢からプラスに転じると、一時3万3910円まで上げ幅を広げた。終盤にかけては3万3820円~3万3900円辺りで保ち合い、3万3880円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行のスタートになろう。米国市場では利益確定からNYダウは4日ぶりに反落したが、相対的に出遅れているナスダック指数が3日続伸したほか、SOX指数も3日続伸となるなど、半導体株への物色が継続している。昨日は東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]の強い上昇が日経平均株価を牽引する形となった。日経平均株価はバブル後の戻り高値更新でいったんは利食いも入りやすいが、ハイテク株への押し目買い意欲は強そうだ。
日経225先物はナイトセッションで3万3590円まで下げる場面も見られたが、3万3520円辺りで推移するボリンジャーバンドの+1σが支持線として機能した格好であり、その後の切り返しで+2σ(3万3910円)まで上昇している。米CPIの発表を控えていることもあり、+2σ水準からの上放れを狙ったロングは強まりにくいだろう。ただし、バンドが緩やかながら上向きで推移していることもあり、バンドに沿った上昇により過熱感は強まりづらく、ショートは避けておきたい。
+2σを挟んだ攻防も意識されやすく、オプション権利行使価格の3万3750円から3万4000円のレンジを想定する。+2σ水準での底堅さがみられるようだと、権利行使価格の3万3875円から3万4125円のレンジに移行しよう。
VIX指数は12.76(前日は13.08)に低下した。13.00を下回るのは昨年12月29日以来となり、足もとで支持線として機能していた25日移動平均線を割り込んできた。米ハイテク株の上昇が続くなか、ショートカバーが強まる可能性が出てきた。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で13.99倍に上昇した。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が堅調推移となった半面、海運や鉱業、鉄鋼、銀行株などが軟調だったことで日経平均型優位の流れだった。前日の反動を意識しつつも、低下する場面では75日線を支持線としたNTロングで向かいたいところだろう。
株探ニュース