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    2023年10月18日 11時40分

    話題株ピックアップ【昼刊】:ハピネット、INPEX、レーザーテク

    ■ハピネット <7552>  2,428円  +169 円 (+7.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
     17日に業績修正を発表。「上期経常を一転40%増益に上方修正・最高益更新へ」が好感された。
     ハピネット <7552> [東証P] が10月17日大引け後(15:00)に業績修正を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の32億円→49億円(前年同期は34.9億円)に53.1%上方修正し、一転して40.2%増益を見込み、3期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。
      ⇒⇒ハピネットの詳しい業績推移表を見る

    ■INPEX <1605>  2,183円  +60 円 (+2.8%)  11:30現在
     INPEX<1605>や石油資源開発<1662>など原油関連株が上昇し、東証の業種別指数で「鉱業」が上昇率でトップとなっている。パレスチナ自治区ガザにある病院で17日に爆発があり、約500人が死亡したと伝わった。中東情勢を巡る緊張感の高まりを受け、時間外取引でニューヨーク原油先物相場は上昇し、1バレル=88ドル台半ばをつけた。東京市場では、原油相場の上昇に反応した機械的な買いが原油関連株に入ったようだ。今回の事態を受け、予定されていた米バイデン大統領とパレスチナ自治政府のアッバス議長との会談は取りやめとなった。

    ■レーザーテック <6920>  27,745円  +715 円 (+2.7%)  11:30現在
     レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株は売り買い交錯。前日の米国株市場ではバイデン政権が先端半導体の対中輸出規制強化を発表したことを受け、半導体関連株の一角が売られた。特にAI用半導体で高い商品シェアを有するエヌビディア<NVDA>が一時8%近い下落をみせるなど大きく値を下げており、東京市場でもこのリスクオフの流れが波及しやすいところ。ただ、ここ売買代金で突出しているレーザーテクは前日に一時2万8000円台を回復し年初来高値を更新するなど強さが目立っており、きょうは目先筋の利食いにやや押されているものの底堅さを発揮している。

    ■スマレジ <4431>  2,700円  +60 円 (+2.3%)  11:30現在
     スマレジ<4431>が底堅い。17日の取引終了後、ベトナムでの子会社の設立を発表した。開発リソースの獲得による業績へのポジティブな効果を期待した買いが入ったようだ。ベトナムのホーチミン市に、海外ソフトウェア開発拠点となる子会社Smaregi Vietnamを2024年2月に設立する予定。現地のIT人材を活用し、サービスの強化を目指す。

    ■三菱UFJ <8306>  1,247円  +7 円 (+0.6%)  11:30現在
     三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>がそろって逆行高となるなど、銀行株が堅調に推移する。前日の米国債券市場で、長期金利の指標となる10年債利回りは4.8%台に上昇。2年債利回りは5.2%台と、およそ17年ぶりの高水準をつけた。米金利の急激な上昇(債券価格の急激な下落)は、金融機関にとっては保有債券の含み損の拡大が顕在化するリスクをはらんでいる。こうしたなか、日本時間17日夜に米ブルームバーグ通信は、日銀が今月末の金融政策決定会合で議論する新たな経済・物価情勢の展望(展望リポート)を巡り、2024年度における消費者物価(生鮮食品を除くコアCPI)の見通しについて「従来の1.9%から2%以上への引き上げが視野に入る」と報じた。来年度のコアCPI見通しが日銀の物価目標の2%を上回る水準となれば、日銀はマイナス金利の解除を含めた緩和的な金融政策の修正を余儀なくされるとの見方が広がり、国内銀行株には利ザヤ改善を期待した資金が流入したようだ。東証の業種別指数で銀行業は上昇率で上位となっている。

    ■ソフトウェア・サービス <3733>  8,900円  -810 円 (-8.3%)  11:30現在
     ソフトウェア・サービス<3733>が急反落している。同社は17日取引終了後、9月度の月次売上高が前年同月比17.5%減の24億3000万円になったと発表。7カ月ぶりに前年実績を下回ったことがネガティブ視されているようだ。なお、受注高は同53.5%減の9億700万円、受注残高は同40.0%増の116億1000万円となっている。

    ■武田薬品工業 <4502>  4,406円  -68 円 (-1.5%)  11:30現在
     武田薬品工業<4502>が4日続落した。18日、クローン病に伴う複雑痔瘻の治療に向けた「アロフィセル」の治験に関し、主要評価項目である24週後の複合寛解率を達成しなかったと発表した。今後、無形資産の減損損失を含め、23年度第2四半期(7~9月)における業績影響について精査していくとしており、失望売りを促したようだ。なお同社はあわせてシャイアーが2014年10月にAbbVie社から受領した買収違約金の取り扱いに関し、アイルランド歳入庁と和解する契約を締結したと発表。武田は約630億円の税金費用を減額する。同社のコア業績に対する影響はないとしている。

    ■ソフトバンクグループ <9984>  6,459円  -85 円 (-1.3%)  11:30現在
     ソフトバンクグループ<9984>が冴えない。日本経済新聞電子版が17日夜、「旧東芝メモリのキオクシアホールディングスと米ウエスタンデジタル(WD)の半導体部門との統合交渉について、キオクシアに間接出資する韓国のSKハイニックスが難色を示している」と報じた。そのうえで「SKは統合交渉が不調に終わった場合に備え、ソフトバンクグループ(SBG)に対し連携を打診した」と伝えている。ただ、現時点でソフトバンクGはWDとキオクシアとの統合交渉には関与していない、などとしており、情勢は流動的との受け止めから報道への反応は限定的となったようだ。一方で、米国市場で長期金利に再び上昇圧力が掛かり、4.8%台に乗せた。日本の長期金利も18日に一時0.815%に上昇するなど、企業の借り入れコストへの影響が懸念されるなか、この日はソフトバンクG株をはじめとするグロース株から銀行株などバリュー株への資金シフトが鮮明となっており、同社株に下押し圧力が掛かったとみられている。

    ■HyAS&C <6192>  105円  +30 円 (+40.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
     ハイアス・アンド・カンパニー<6192>が急速人気化、大量の買い注文に気配値のまま水準を切り上げ前日比30円高はストップ高となる105円でカイ気配に張り付いている。中小工務店など住宅関連分野に特化したコンサルティング会社で、建築施工ノウハウや経営支援ソフトの提供なども行う。17日取引終了後、スポーツ型アミューズメントパーク「ニンジャ☆パーク」を運営するゴールドエッグス(東京都港区)の全株式を取得し、子会社化することを発表した。同時にスポーツ型アミューズメントパーク施設及びスポーツスクールの運営を新規事業として手掛けることを発表しており、これによる業容拡大に対する期待感から短期資金が集中した。株価が前日時点で100円未満と超低位に位置しており、ここ相次いで人気化する低位株物色の波に乗る形となった。

    ■アディッシュ <7093>  1,379円  +300 円 (+27.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
     アディッシュ<7093>はストップ高カイ気配。岸田首相が20日に召集される臨時国会の所信表明演説で、一般ドライバーが有料で乗客を運ぶ「ライドシェア」の解禁に向けて検討する考えを表明すると複数のメディアが報じている。アディッシュは傘下のアディッシュプラスで長距離ライドシェアサービス「notteco(のってこ!)」を運営しており、報道を受けて思惑的な買いが向かっているようだ。

    ■トレードワークス <3997>  1,008円  +146 円 (+16.9%) 一時ストップ高   11:30現在
     17日に発表した「KeyHolderと業務提携」が買い材料。
     KeyHolder <4712> 、BEAMINGと新たなファン組成に向けた「ファンダム」の立ち上げで業務提携。

    ■ホープ <6195>  290円  +35 円 (+13.7%)  11:30現在
     ホープ<6195>はカイ気配スタート。17日の取引終了後に4~9月期業績予想の上方修正を発表。売上高を11億3800万円から12億400万円(前年同期比2.3%増)へ、営業利益を4700万円から1億4200万円(同36.3%減)へ引き上げており、これを好感した買いが入っている。広告事業での媒体の販売やジチタイワークス事業でのサービス受注が当初予定より先行して行えたことが要因。営業費用が想定より抑えられたことも寄与する。なお、通期見通しについては引き続き成長投資を行っていく方針にあることや、不透明な社会経済情勢への対応により営業費用の上昇を強いられるなど業績への影響が予見されるため据え置いた。

    ■MICS化学 <7899>  445円  +46 円 (+11.5%)  11:30現在
     MICS化学<7899>は急伸。17日の取引終了後、中本パックス<7811>との株式交換契約の締結を発表した。MICS化学1株に対し、中本パックス0.28株を割り当て交付する。これに基づく理論株価にMICS化学株はサヤ寄せする形となった。臨時株主総会での決議を経て、2024年2月1日を効力発生日として株式交換を実施する。中本パックスはMICS化学を完全子会社化する予定で、販売・仕入れ・製造などで相乗効果の発揮を見込む。取引の一環として、盛田エンタプライズが所有するMICS化学株(260万8000株)の取得を目的に、中本パックスは1株350円で株式公開買い付け(TOB)を実施する。買い付け価格は前日終値(399円)を下回るディスカウントTOBとなる。MICS化学は今回の取引に賛同の意見を表明した。

    ■FIG <4392>  361円  +35 円 (+10.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
     FIG<4392>が急騰、10%を超える上昇で360円台まで駆け上がった。8月下旬以降下値切り上げ波動を続けてきたが、きょうは売買代金急増のなか大陽線を示現し2月上旬の急落で開けたマドを一気に埋める戻り足をみせた。株価が300円台と低位にあるが、信用買い残の整理が進み、上値の軽さが意識されている。自動搬送ロボットに注力姿勢をみせるほか、最近はドローン分野での展開を強め、直近では同社グループ会社が世界的なドローンメーカーである台湾のALIGN社の国内販売代理店にも認定された。また、クラウド型のタクシー配車システムも手掛けており、岸田政権による「ライドシェア」の導入検討が伝わるなか、同関連株としても視線を集めているもようだ。なお、会社側ではライドシェアに関して現状はノーアイディアとしている。

    ■ニチリョク <7578>  611円  +34 円 (+5.9%)  11:30現在
     ニチリョク<7578>が4日続伸となっている。同社は17日、11月1日から寺院墓地の取り扱いを開始すると発表しており、これが材料視されているようだ。同社は「お寺と協同した供養の提供」を事業戦略としており、今回の取り組みは6月に開始した本堂葬儀に続くもの。現在の取り扱いは主に東京都内となっているが、今後は首都圏(神奈川県、千葉県、埼玉県)を中心とした他地域の取り扱いも行う予定だとしている。

    ●ストップ高銘柄
     大和自動車交通 <9082>  933円  +150 円 (+19.2%) ストップ高   11:30現在
     など、3銘柄

    ●ストップ安銘柄
     山大 <7426>  2,079円  -500 円 (-19.4%) ストップ安売り気配   11:30現在
     テーオーHD <9812>  510円  -100 円 (-16.4%) ストップ安売り気配   11:30現在
     以上、2銘柄

    株探ニュース