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    2026年5月1日 23時50分

    モデルナが決算 海外市場で新たな成長を確保 ただ株価は軟調=米国株個別

    (NY時間10:50)(日本時間23:50)
    モデルナ<MRNA> 45.58(-0.36 -0.78%)

     モデルナ<MRNA>が取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株損益の赤字が予想ほど膨らまなかったほか、売上高が予想を上回った。トランプ政権下で逆風に直面する中でも、海外市場で新たな成長を確保した。売上急増は、英国向け長期契約に基づく初回出荷を含め、海外政府との契約拡大が寄与した。

     一方、コスト増加要因としては、新型コロナワクチン送達技術を巡る訴訟和解で3月に約9億ドル支払いに合意したことが影響した。通期の売上高見通しは最大10%増を維持している。モックCFOは28年までに損益分岐点到達を目指す方針を示した。

     通常、第1四半期は米国コロナワクチン需要が少ない閑散期だが、今期は米規制当局との対立が注目を集めた。2月にはFDAが当初インフルエンザワクチン審査を拒否。その後数日で方針転換し、審査を再開した。FDAの判断期限は8月5日に設定されている。ケネディ保健福祉長官の下、米政府はコロナワクチン対象者を限定し、安全性への疑問提起も行っている。

     一方、欧州では規制当局の姿勢は比較的友好的。2月には、欧州当局がインフルエンザ+コロナ混合ワクチンを50歳以上向けに承認した。単回接種で両疾患を予防する初のワクチンとなる。

     市場では現在、同社が呼吸器ワクチン企業からがん治療企業へ転換できるかに注目が集まっている。メルク<MRK>と共同開発する個別化がんワクチンは、高リスク黒色腫再発防止で有望な結果を示している。同社はこの治療薬の後期臨床試験結果が年内に得られる可能性があると説明。また、ノロウイルスワクチンの後期試験結果も年内に公表予定としている。

     ただ、株価は買い先行で始まったものの下げに転じている。同社株は年初来で55%上昇しており、決算を機に利益確定売りが出ている可能性もありそうだ。

    (1-3月・第1四半期)
    ・1株損益:3.40ドルの赤字(予想:3.99ドルの赤字)
    ・売上高:3.89億ドル(予想:2.30億ドル)
    ・研究開発費:6.49億ドル(予想:7.66億ドル)

    (通期見通し)
    ・売上高:最大10%増
    ・設備投資:2.0~3.0億ドルを維持(予想:2.42億ドル)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース