（NY時間10:08）（日本時間23:08）
ファブリネット<FN>　290.72（-36.41　-11.13%）

　光通信機器のファブリネット<FN>が大幅安。前日引け後に４－６月期決算（第４四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。第１四半期のガイダンスも予想を上回る見通しを示している。ただ、株価は冴えない反応。重要部品の供給制約により、第１四半期のデータコム部門の売上が前四半期比での減少を見込むと発表したことが嫌気されている。

　アナリストは「供給制約がなければ本来は力強い立ち上がりが見込めたが、同社は先週の光学関連企業の決算発表に続き、精彩を欠くデータコムの見通しを示した」と指摘。

　「投資家は顧客の立ち上がりの遅れに失望する可能性が高いが、経営陣は供給制約は今後１－２四半期で徐々に解消されると予想。それでも、中期から長期的な見通しは順調で、アマゾン<AMZN>との提携に関連した高性能コンピューティング需要の拡大や、通信分野での勢いの継続から投資家は一定の安心感を得られる」とも述べた。

（４－６月・第４四半期）
・１株利益（調整後）：2.65ドル（予想：2.63ドル）
・売上高：9.10億ドル　21％増（予想：8.83億ドル）

（７－９月・第１四半期見通し）
・１株利益（調整後）：2.75～2.90ドル（予想：2.75ドル）
・売上高：9.10～9.50億ドル（予想：9.15億ドル）

【企業概要】
　米国内外で、OEM市場向けに、光通信コンポーネント・モジュール・サブシステム・自動車部品・医療機器・産業用レーザー・センサーなどの複雑な製品を製造する。プロセスデザインとエンジニアリング、サプライチェーンマネジメント、最終組立、テストなど、製造プロセス全体にわたってサービス提供する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース