（NY時間10:45）（日本時間00:45）
クリーブランド・クリフス<CLF>　10.34（-0.81　-7.24%）

　鉄鋼のクリーブランド・クリフス<CLF>が下落。前日引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、売上高が予想範囲内だったほか、１株損益およびＥＢＩＴＤＡの赤字は予想ほど膨らまなかった。ただ、株価は冴えない反応。フリーキャッシュフロー（ＦＣＦ）の赤字が予想以上に大きく膨らんだことが嫌気されている。

　同社は声明で「国内の自動車生産の減少と、持続不可能なほど低い鉄鋼価格を招いた海外からの過剰輸入により深刻な影響を受けた」と述べている。この影響は特に第４四半期に顕著に表れていたが、今後はこれが底となることが予想されるとも語った。

（１０－１２月・第４四半期）
・１株損益（調整後）：0.68ドル赤字（予想：0.69ドル赤字）
・売上高：43.3億ドル　15％減（予想：43.4億ドル）
・EBITDA（調整後）：8100万ドル赤字（予想：8430万ドル赤字）
・FCF：-6.77億ドル（予想：-2.17億ドル）

（通期見通し）
・資本支出：約7億ドル（予想：6.85億ドル）

【企業概要】
　北米の自動車をはじめとする様々な産業向けに、フラットロールスチール製品と鉄鉱石ペレットを製造・提供する。採掘段階から、スタンピング・工具・チューブなどの鉄鋼製品の製造に至るまで、包括的に手がける。溶融亜鉛メッキ、電気亜鉛メッキ、ガルバニール、HRC、冷延コイルやその他多様な製品を取り扱う。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース