2024年3月1日 0時05分
HPが決算受け下落 PCの販売が引き続き不振=米国株個別
(NY時間09:52)(日本時間23:52)
HP<HPQ> 28.08(-0.64 -2.24%)
HP<HPQ>が下落。前日引け後に11-1月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益は予想範囲内だったものの、売上高は予想を下回った。また、フリーキャッシュフロー(FCF)が予想を大きく下回っている。ガイダンスも公表し、第2四半期、通期とも予想を下回る1株利益の見通しを示した。
PCの販売不振が引き続き影響している。一般消費者向けPCは2年連続の減収が続いているが、アナリストは第4四半期の回復を期待していた。しかし、消費者向けは1%減の27億6000万ドル、業務用は5%減の60億5000万ドルとなった。両部門とも予想を下回る業績だった。プリンター部門の売上は43億8000万ドルで予想通り。
ロレスCEOはインタビューで「今年はPCの売上が増加すると予想している」と述べた。その原動力は、企業のIT支出の回復、マイクロソフト<MSFT>のウィンドウズ11と連動した新製品、そして人工知能(AI)に対応したPCによる若干の影響を挙げている。
アナリストは「需要環境は安定しつつあるが、北米の商業セグメントは引き続き慎重だ」と述べている。一方、別のアナリストからは「PC需要の低迷と一般消費者向けプリンタ―の価格圧力が今年上半期の重荷になる。ただ、不透明なマクロ環境にもかかわらず、PC需要の季節性とウィンドウズ11のアップグレードによる下半期の成長のテーゼは維持されていると考える」との見方も出ていた。
(11-1月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.81ドル(予想:0.81ドル)
・売上高:131.9億ドル(予想:135.8億ドル)
パーソナルシステムズ:88.1億ドル(予想:92.0億ドル)
プリンティング:43.8億ドル(予想:43.9億ドル)
・営業利益率(調整後):8.4%(予想:8.2%)
・FCF:0.25億ドル(予想:10.7億ドル)
(2-4月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.76~0.86ドル(予想:0.82ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):3.25~3.65ドル(予想:3.45ドル)
・FCF:31~36億ドル(予想:33.9億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
HP<HPQ> 28.08(-0.64 -2.24%)
HP<HPQ>が下落。前日引け後に11-1月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益は予想範囲内だったものの、売上高は予想を下回った。また、フリーキャッシュフロー(FCF)が予想を大きく下回っている。ガイダンスも公表し、第2四半期、通期とも予想を下回る1株利益の見通しを示した。
PCの販売不振が引き続き影響している。一般消費者向けPCは2年連続の減収が続いているが、アナリストは第4四半期の回復を期待していた。しかし、消費者向けは1%減の27億6000万ドル、業務用は5%減の60億5000万ドルとなった。両部門とも予想を下回る業績だった。プリンター部門の売上は43億8000万ドルで予想通り。
ロレスCEOはインタビューで「今年はPCの売上が増加すると予想している」と述べた。その原動力は、企業のIT支出の回復、マイクロソフト<MSFT>のウィンドウズ11と連動した新製品、そして人工知能(AI)に対応したPCによる若干の影響を挙げている。
アナリストは「需要環境は安定しつつあるが、北米の商業セグメントは引き続き慎重だ」と述べている。一方、別のアナリストからは「PC需要の低迷と一般消費者向けプリンタ―の価格圧力が今年上半期の重荷になる。ただ、不透明なマクロ環境にもかかわらず、PC需要の季節性とウィンドウズ11のアップグレードによる下半期の成長のテーゼは維持されていると考える」との見方も出ていた。
(11-1月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.81ドル(予想:0.81ドル)
・売上高:131.9億ドル(予想:135.8億ドル)
パーソナルシステムズ:88.1億ドル(予想:92.0億ドル)
プリンティング:43.8億ドル(予想:43.9億ドル)
・営業利益率(調整後):8.4%(予想:8.2%)
・FCF:0.25億ドル(予想:10.7億ドル)
(2-4月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.76~0.86ドル(予想:0.82ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):3.25~3.65ドル(予想:3.45ドル)
・FCF:31~36億ドル(予想:33.9億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美