2023年12月6日 11時36分
話題株ピックアップ【昼刊】:さくらネット、東洋炭素、レーザーテク
■さくらインターネット <3778> 2,082円 +155 円 (+8.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位
さくらインターネット<3778>が大幅高で3連騰。前日取引時間中に2191円まで買われたが、その後は目先筋の利益確定売りに押され1900円台に押し戻されていた。ただ、下値では買い板が厚く、きょうは改めて上値を指向、最高値更新を指呼の間に捉えている。米画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>のジェンスン・ファンCEOが来日し岸田文雄首相など政府首脳と面会したが、その後の記者会見で生成AI分野でさくらネットとの連携に前向きなコメントをみせたことが、業容拡大期待を膨らませ株価を押し上げる原動力となっている。株式需給面では信用取組が売り残、買い残ともに増勢となるなか、直近信用倍率が1.30倍とタイト化しているほか、日証金では貸借倍率が0.3倍台と売り長が顕著だ。更に外資系証券などの貸株市場経由の空売りも観測されており、これらを背景にショートカバーを交えた需給相場の様相を呈している。
■東洋炭素 <5310> 4,720円 +320 円 (+7.3%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位
東洋炭素<5310>が大幅高で4日ぶりに反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「半導体製造装置の基幹部材を、日本や米国で増産する」と報じられており、好材料視されているようだ。記事によると、中国やイタリアなど世界各地で投資を決めていたが、電気自動車(EV)向けに炭化ケイ素(SiC)パワー半導体の需要が高まっていることから、更なる増産が必要になると判断し追加投資を行うという。一連の増産投資により、28年までに生産能力を現在の約3倍に高めるとあり、業績への貢献が期待されている。
■レーザーテック <6920> 35,380円 +1,600 円 (+4.7%) 11:30現在
レーザーテック<6920>が強弱観対立のなかも買い優勢、大きく切り返す展開にある。前日の米国株市場ではエヌビディア<NVDA>は高かったものの、インテル<INTC>、アプライド・マテリアルズ<AMAT>、マイクロン・テクノロジー<MU>などその他の半導体主力株が軟調で、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続落した。東京市場でも半導体セクターは足もとでリスク回避目的の売りが優勢となっている。ただ、銘柄によって跛行色があり、レーザーテクは今月4日に年初来高値をつけるなど5日移動平均線をサポートラインに上昇トレンドを維持しており、押し目買い需要も活発。前日にひと押し入れたことで、足もとでは再び買いが優勢となっている。
■OSG <6136> 1,866.5円 +75 円 (+4.2%) 11:30現在
OSG<6136>が反発。5日の取引終了後、2030年満期ユーロ円建て取得条項付き転換社債型新株予約権付社債(CB)を発行し、これにより調達する資金約220億円を自社株買いに充てると発表。これが好感されている。自社株買いの取得上限は1500万株(自己株式を除く発行済み株数の約15.63%)、または220億円。期間は12月6日から来年11月29日まで。このうち、6日朝の自己株式立会外買付取引で36万9000株を買い付けている。
■セリア <2782> 2,558円 +85 円 (+3.4%) 11:30現在
セリア<2782>が3日続伸している。5日の取引終了後に発表した11月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比2.3%増とプラスに転じたことが好感されている。客単価は同0.7%減となったものの、客数が同3.1%増と増加したことが牽引した。
■第一三共 <4568> 4,168円 +120 円 (+3.0%) 11:30現在
第一三共<4568>が続伸した。同社は6日、米国子会社がスイス製薬大手のノバルティス<NVS>のBRAF阻害剤に関して提起していた特許侵害訴訟について、全面的に和解する契約を締結したと発表。和解金約264億円を受領し、24年3月期第3四半期(10~12月)に一過性の収益として計上する見込みとなり、業績の上振れを見込んだ買いが集まったようだ。今回の和解により米子会社はノバルティスから約1億8200万ドルを一括で受け取り、係属中の訴訟はすべて取り下げられる。第一三共の業績予想に関しては、24年1月末に公表予定の第3四半期決算とあわせて公表するとしている。
■スマレジ <4431> 2,930円 +83 円 (+2.9%) 11:30現在
スマレジ<4431>が反発した。5日の取引終了後、クラウドPOSレジ「スマレジ」の月次登録店舗数を開示した。11月度の有料プランの登録店舗数は前月比で705店舗増加し、3万3737店舗となった。増加基調を継続しており、評価されたようだ。登録店舗数全体に対するアクティブ店舗(無料プランを含む)の比率は30.2%となり、10月の水準から0.3ポイント上昇した。
■エービーシー・マート <2670> 2,516.5円 +59 円 (+2.4%) 11:30現在
エービーシー・マート<2670>が反発している。5日の取引終了後に発表した11月度概況で、既存店売上高が前年同月比14.1%増と21カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。都心部路面店や商業施設を中心に客数が順調に推移し、前月に前年割れとなった客数が同7.0%増と増加に転じたことが牽引役となった。また、北日本を中心とした積雪や気温低下により、冬物ブーツや厚手のアウターなどの売れ行きが好調だったほか、下旬にブラックフライデーセールを行ったことも寄与した。なお、全店売上高は同14.7%増だった。
■富士ソフト <9749> 6,040円 +140 円 (+2.4%) 11:30現在
富士ソフト<9749>は4日ぶりに反発し、年初来高値を更新した。5日の取引終了後、米運用会社のファラロン・キャピタル・マネジメントが富士ソフトの株式を新たに5%を超えて保有していたことが判明し、思惑視されたようだ。同日に財務省に提出された大量保有報告書によると、ファラロンの保有比率は5.35%となった。保有目的には「純投資及び建設的な対話(エンゲージメント)を通じた中長期的な企業価値の向上(状況に応じて重要提案行為等を行うことを含む)」と記載した。報告義務発生日は11月29日。
■NTTデータグループ <9613> 1,777円 +38 円 (+2.2%) 11:30現在
NTTデータグループ<9613>が5日ぶりに反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「2024年夏から就寝中の心拍数や呼吸数などを自動測定するカプセルホテルを自社で展開する」と報じられており、好材料視されているようだ。記事によると、各部屋に取り付けた赤外線カメラや集音マイク、体動センサーを使って睡眠データを収集し、それをAIで解析して宿泊客に睡眠改善策を提案するほか、匿名化したビッグデータを消費財や医療、製薬会社などに販売するという。24年7月に東京・品川駅近くの自社ビルの1階を約70人が泊まれるように改修して開業し、将来は全国展開も視野に入れるとしている。
■富士フイルム <4901> 8,691円 +168 円 (+2.0%) 11:30現在
富士フイルムホールディングス<4901>が3日ぶりに反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「2025年3月期にインスタントカメラ『チェキ』事業の売上高を23年3月期比約15%増の1500億円にする」と報じられており、業績への貢献を期待した買いが入っているようだ。記事によると、カメラ本体や専用プリンターの機種を追加し販売台数を増やすほか、チェキ用フィルムの販売も上積みすることで増収を目指すという。「チェキ」は、写真をプリントする「不便さ」が、スマートフォンに慣れ親しんだ若者にとって新鮮な体験となっているほか、アナログ感やレトロで味わいのある写真が支持されているとしている。
■ジェイ・エス・ビー <3480> 2,486円 +43 円 (+1.8%) 11:30現在
ジェイ・エス・ビー<3480>は高い。前日まで5日続落と調整色を強めていたが、満を持して急速に切り返す展開にある。学生を対象とするマンションの企画開発を主力に手掛けるほか、高齢者住宅や介護関連などシルバービジネスにも展開する。業績は人件費をこなして利益成長を続けており、23年10月期の営業利益は前の期比8%増の67億8300万円を予想するなど好調。好業績を背景に株主還元も強化し、5日取引終了後に23年10月期の年間配当を従来計画の40円から63円に増額することを発表しており、これが株価反発の足掛かりとなった。
■マルハニチロ <1333> 2,884円 +31 円 (+1.1%) 11:30現在
マルハニチロ<1333>は反発。11月14日につけた年初来高値2892円の更新を目前に捉えている。同社は5日、来年2月から冷凍チャーハンなど家庭用冷凍食品の価格改定(値上げ)を発表した。原料価格の上昇や物流費などの増加を背景にコスト上昇分を価格に転嫁し吸収する。約2~8%の値上げとなる。株式市場では企業の製品価格引き上げについては収益採算向上につながるとの見方でポジティブ材料視する傾向が強い。また、同社株はPER7倍台、PBR0.7倍台で株価指標面から割安感が強く買い安心感もあり、投資マネーの流入が波状的に続いている。
■ロック・フィールド <2910> 1,580円 +8 円 (+0.5%) 11:30現在
ロック・フィールド<2910>が4日ぶりに反発している。5日の取引終了後に発表した第2四半期累計(5~10月)連結決算が、売上高251億700万円(前年同期比2.9%増)、営業利益8億4000万円(同20.0%増)、純利益5億6800万円(同24.3%増)と大幅増益となったことが好感されている。原材料高は継続しているものの、価格改定効果や高付加価値メニューの商品開発・提案を行ったことが奏功した。なお、24年4月期通期業績予想は、売上高519億5000万円(前期比4.0%増)、営業利益21億6000万円(同43.9%増)、純利益14億7200万円(同36.5%増)の従来見通しを据え置いている。
■トモニホールディングス <8600> 397円 -80 円 (-16.8%) ストップ安 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
トモニホールディングス<8600>はストップ安。5日の取引終了後、公募増資を決議したと発表した。1株利益の希薄化や株式需給の悪化を懸念した売りが優勢となったようだ。同社は新たに2800万株を発行。売り出し価格は12月13日から18日までのいずれかの日に決める。あわせてオーバーアロットメントによる最大420万株の売り出しも予定。発行済み株式総数は最大で約19.7%増加する。手取り概算で最大約145億5700万円を調達し、中小企業向け貸出金など運転資金に充当する。
●ストップ高銘柄
ユーワCHD <7615> 209円 +50 円 (+31.5%) ストップ高 11:30現在
EduLab <4427> 386円 +80 円 (+26.1%) ストップ高 11:30現在
WASHハウス <6537> 510円 +80 円 (+18.6%) ストップ高買い気配 11:30現在
以上、3銘柄
●ストップ安銘柄
ピクセラ <6731> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安 11:30現在
など、2銘柄
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株探ニュース
さくらインターネット<3778>が大幅高で3連騰。前日取引時間中に2191円まで買われたが、その後は目先筋の利益確定売りに押され1900円台に押し戻されていた。ただ、下値では買い板が厚く、きょうは改めて上値を指向、最高値更新を指呼の間に捉えている。米画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>のジェンスン・ファンCEOが来日し岸田文雄首相など政府首脳と面会したが、その後の記者会見で生成AI分野でさくらネットとの連携に前向きなコメントをみせたことが、業容拡大期待を膨らませ株価を押し上げる原動力となっている。株式需給面では信用取組が売り残、買い残ともに増勢となるなか、直近信用倍率が1.30倍とタイト化しているほか、日証金では貸借倍率が0.3倍台と売り長が顕著だ。更に外資系証券などの貸株市場経由の空売りも観測されており、これらを背景にショートカバーを交えた需給相場の様相を呈している。
■東洋炭素 <5310> 4,720円 +320 円 (+7.3%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位
東洋炭素<5310>が大幅高で4日ぶりに反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「半導体製造装置の基幹部材を、日本や米国で増産する」と報じられており、好材料視されているようだ。記事によると、中国やイタリアなど世界各地で投資を決めていたが、電気自動車(EV)向けに炭化ケイ素(SiC)パワー半導体の需要が高まっていることから、更なる増産が必要になると判断し追加投資を行うという。一連の増産投資により、28年までに生産能力を現在の約3倍に高めるとあり、業績への貢献が期待されている。
■レーザーテック <6920> 35,380円 +1,600 円 (+4.7%) 11:30現在
レーザーテック<6920>が強弱観対立のなかも買い優勢、大きく切り返す展開にある。前日の米国株市場ではエヌビディア<NVDA>は高かったものの、インテル<INTC>、アプライド・マテリアルズ<AMAT>、マイクロン・テクノロジー<MU>などその他の半導体主力株が軟調で、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続落した。東京市場でも半導体セクターは足もとでリスク回避目的の売りが優勢となっている。ただ、銘柄によって跛行色があり、レーザーテクは今月4日に年初来高値をつけるなど5日移動平均線をサポートラインに上昇トレンドを維持しており、押し目買い需要も活発。前日にひと押し入れたことで、足もとでは再び買いが優勢となっている。
■OSG <6136> 1,866.5円 +75 円 (+4.2%) 11:30現在
OSG<6136>が反発。5日の取引終了後、2030年満期ユーロ円建て取得条項付き転換社債型新株予約権付社債(CB)を発行し、これにより調達する資金約220億円を自社株買いに充てると発表。これが好感されている。自社株買いの取得上限は1500万株(自己株式を除く発行済み株数の約15.63%)、または220億円。期間は12月6日から来年11月29日まで。このうち、6日朝の自己株式立会外買付取引で36万9000株を買い付けている。
■セリア <2782> 2,558円 +85 円 (+3.4%) 11:30現在
セリア<2782>が3日続伸している。5日の取引終了後に発表した11月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比2.3%増とプラスに転じたことが好感されている。客単価は同0.7%減となったものの、客数が同3.1%増と増加したことが牽引した。
■第一三共 <4568> 4,168円 +120 円 (+3.0%) 11:30現在
第一三共<4568>が続伸した。同社は6日、米国子会社がスイス製薬大手のノバルティス<NVS>のBRAF阻害剤に関して提起していた特許侵害訴訟について、全面的に和解する契約を締結したと発表。和解金約264億円を受領し、24年3月期第3四半期(10~12月)に一過性の収益として計上する見込みとなり、業績の上振れを見込んだ買いが集まったようだ。今回の和解により米子会社はノバルティスから約1億8200万ドルを一括で受け取り、係属中の訴訟はすべて取り下げられる。第一三共の業績予想に関しては、24年1月末に公表予定の第3四半期決算とあわせて公表するとしている。
■スマレジ <4431> 2,930円 +83 円 (+2.9%) 11:30現在
スマレジ<4431>が反発した。5日の取引終了後、クラウドPOSレジ「スマレジ」の月次登録店舗数を開示した。11月度の有料プランの登録店舗数は前月比で705店舗増加し、3万3737店舗となった。増加基調を継続しており、評価されたようだ。登録店舗数全体に対するアクティブ店舗(無料プランを含む)の比率は30.2%となり、10月の水準から0.3ポイント上昇した。
■エービーシー・マート <2670> 2,516.5円 +59 円 (+2.4%) 11:30現在
エービーシー・マート<2670>が反発している。5日の取引終了後に発表した11月度概況で、既存店売上高が前年同月比14.1%増と21カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。都心部路面店や商業施設を中心に客数が順調に推移し、前月に前年割れとなった客数が同7.0%増と増加に転じたことが牽引役となった。また、北日本を中心とした積雪や気温低下により、冬物ブーツや厚手のアウターなどの売れ行きが好調だったほか、下旬にブラックフライデーセールを行ったことも寄与した。なお、全店売上高は同14.7%増だった。
■富士ソフト <9749> 6,040円 +140 円 (+2.4%) 11:30現在
富士ソフト<9749>は4日ぶりに反発し、年初来高値を更新した。5日の取引終了後、米運用会社のファラロン・キャピタル・マネジメントが富士ソフトの株式を新たに5%を超えて保有していたことが判明し、思惑視されたようだ。同日に財務省に提出された大量保有報告書によると、ファラロンの保有比率は5.35%となった。保有目的には「純投資及び建設的な対話(エンゲージメント)を通じた中長期的な企業価値の向上(状況に応じて重要提案行為等を行うことを含む)」と記載した。報告義務発生日は11月29日。
■NTTデータグループ <9613> 1,777円 +38 円 (+2.2%) 11:30現在
NTTデータグループ<9613>が5日ぶりに反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「2024年夏から就寝中の心拍数や呼吸数などを自動測定するカプセルホテルを自社で展開する」と報じられており、好材料視されているようだ。記事によると、各部屋に取り付けた赤外線カメラや集音マイク、体動センサーを使って睡眠データを収集し、それをAIで解析して宿泊客に睡眠改善策を提案するほか、匿名化したビッグデータを消費財や医療、製薬会社などに販売するという。24年7月に東京・品川駅近くの自社ビルの1階を約70人が泊まれるように改修して開業し、将来は全国展開も視野に入れるとしている。
■富士フイルム <4901> 8,691円 +168 円 (+2.0%) 11:30現在
富士フイルムホールディングス<4901>が3日ぶりに反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「2025年3月期にインスタントカメラ『チェキ』事業の売上高を23年3月期比約15%増の1500億円にする」と報じられており、業績への貢献を期待した買いが入っているようだ。記事によると、カメラ本体や専用プリンターの機種を追加し販売台数を増やすほか、チェキ用フィルムの販売も上積みすることで増収を目指すという。「チェキ」は、写真をプリントする「不便さ」が、スマートフォンに慣れ親しんだ若者にとって新鮮な体験となっているほか、アナログ感やレトロで味わいのある写真が支持されているとしている。
■ジェイ・エス・ビー <3480> 2,486円 +43 円 (+1.8%) 11:30現在
ジェイ・エス・ビー<3480>は高い。前日まで5日続落と調整色を強めていたが、満を持して急速に切り返す展開にある。学生を対象とするマンションの企画開発を主力に手掛けるほか、高齢者住宅や介護関連などシルバービジネスにも展開する。業績は人件費をこなして利益成長を続けており、23年10月期の営業利益は前の期比8%増の67億8300万円を予想するなど好調。好業績を背景に株主還元も強化し、5日取引終了後に23年10月期の年間配当を従来計画の40円から63円に増額することを発表しており、これが株価反発の足掛かりとなった。
■マルハニチロ <1333> 2,884円 +31 円 (+1.1%) 11:30現在
マルハニチロ<1333>は反発。11月14日につけた年初来高値2892円の更新を目前に捉えている。同社は5日、来年2月から冷凍チャーハンなど家庭用冷凍食品の価格改定(値上げ)を発表した。原料価格の上昇や物流費などの増加を背景にコスト上昇分を価格に転嫁し吸収する。約2~8%の値上げとなる。株式市場では企業の製品価格引き上げについては収益採算向上につながるとの見方でポジティブ材料視する傾向が強い。また、同社株はPER7倍台、PBR0.7倍台で株価指標面から割安感が強く買い安心感もあり、投資マネーの流入が波状的に続いている。
■ロック・フィールド <2910> 1,580円 +8 円 (+0.5%) 11:30現在
ロック・フィールド<2910>が4日ぶりに反発している。5日の取引終了後に発表した第2四半期累計(5~10月)連結決算が、売上高251億700万円(前年同期比2.9%増)、営業利益8億4000万円(同20.0%増)、純利益5億6800万円(同24.3%増)と大幅増益となったことが好感されている。原材料高は継続しているものの、価格改定効果や高付加価値メニューの商品開発・提案を行ったことが奏功した。なお、24年4月期通期業績予想は、売上高519億5000万円(前期比4.0%増)、営業利益21億6000万円(同43.9%増)、純利益14億7200万円(同36.5%増)の従来見通しを据え置いている。
■トモニホールディングス <8600> 397円 -80 円 (-16.8%) ストップ安 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
トモニホールディングス<8600>はストップ安。5日の取引終了後、公募増資を決議したと発表した。1株利益の希薄化や株式需給の悪化を懸念した売りが優勢となったようだ。同社は新たに2800万株を発行。売り出し価格は12月13日から18日までのいずれかの日に決める。あわせてオーバーアロットメントによる最大420万株の売り出しも予定。発行済み株式総数は最大で約19.7%増加する。手取り概算で最大約145億5700万円を調達し、中小企業向け貸出金など運転資金に充当する。
●ストップ高銘柄
ユーワCHD <7615> 209円 +50 円 (+31.5%) ストップ高 11:30現在
EduLab <4427> 386円 +80 円 (+26.1%) ストップ高 11:30現在
WASHハウス <6537> 510円 +80 円 (+18.6%) ストップ高買い気配 11:30現在
以上、3銘柄
●ストップ安銘柄
ピクセラ <6731> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安 11:30現在
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株探ニュース