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    2026年6月3日 15時32分

    <動意株・3日>(大引け)=ラサ工、テラスカイ、アンドSTなど

     ラサ工業<4022>=上げ足加速で4連騰。きょうは大陽線を形成し、23%を超える上昇で一気に2600円台まで駆け上がり、ストップ高となる異色のパフォーマンスをみせた。5月12日につけた年初来高値2638円を払拭し約3週間ぶりに新値街道に突入した。同社の主力製品である高純度リン酸は、半導体の製造工程でウエハー表面の異物対策に不純物を極度に低減させたエッチング材料として旺盛なニーズがあり、世界首位の商品シェアを誇る。特にアジア市場でのビジネス展開力を強みとし、半導体受託生産世界最大手のTSMC<TSM>のトップサプライヤーとしても海外機関投資家など大口投資マネーの視線を集めている。複数の外資系証券で空売りが積み上がっていたが、実質6月相場入りから買い戻しの動きに火が付いた格好だ。

     テラスカイ<3915>=前場終盤に急動意しストップ高。同社はきょう午前11時過ぎ、グループ会社のQuemixがホンダ<7267>の研究開発部門である本田技術研究所との共同研究開発の成果として、マテリアルDXのコア技術である「密度汎関数理論(DFT)」の計算速度を指数関数倍に向上させる量子アルゴリズムの開発に成功したと発表。これを材料視した買いが入った。アルゴリズムを応用することで、本田技術研究所が注力する新素材の開発スピードの加速が期待されるとしている。

     アンドエスティHD<2685>=急上昇で年初来高値更新。2日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比6.1%増と5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて休日が2日多かったことが3.3ポイントのプラスに働いたと試算されることに加えて、好天が続き気温も高く推移したことで、夏物商品の販売が好調だった。また、5月13~21日に実施した会員向け20%ポイント還元キャンペーンや、あわせて放映したテレビCMも売り上げの伸長に寄与した。なお、全店売上高は同8.2%増だった。

     イビデン<4062>=3日ぶりに大きく切り返す。調整を交えつつも5日移動平均線を絡めた急勾配の上昇トレンドを継続中だ。半導体パッケージ基板の世界トップメーカーとしてAIインフラ投資の恩恵を享受している。これまで長年にわたりインテル<INTC>のCPU向けを収益の主柱としていたが、直近ではAIサーバーに搭載されるエヌビディア<NVDA>のGPU向けパッケージ基板などの需要が、パソコンや汎用サーバーCPU向けを上回る状況にあり、つれて業績も飛躍的な拡大局面に突入した。更にCPUに関しても「最近は生成AIの主戦場が推論領域へと進展したことで、演算処理スピードで圧倒するCPUの復権につながる環境となってきた」(ネット証券アナリスト)と指摘される。いずれにしてもイビデンにとっては、収益機会がかつてなく高まりつつあり、機関投資家の“持たざるリスク”が一段と意識される局面となっている。27年3月期は営業利益段階で前期比45%増の900億円を見込んでいるが、上振れ余地も考慮される状況だ。株式需給面では直近バークレイズ証券の貸株市場を経由した空売りの急増が確認されており、そのショートカバーに伴う株価押し上げ効果も発現している。

     AIストーム<3719>=大幅高。同社は2日、イクヨ<7273>と次世代AIデータセンターの共同展開、自動運転技術の実証実験、再生可能エネルギーの活用を中心とした業務提携について基本合意したと発表。これが材料視されているようだ。これはイクヨが長年培ってきた製造業としてのインフラ(工場敷地、エネルギー供給能力)と、AIストームが持つ高度なAI技術・データ処理ノウハウを融合させるもの。両社は提携を通じて、持続可能なAIインフラの構築と次世代モビリティ社会の発展をサポートするとしている。

     データセクション<3905>=ストップ高。ここ東証グロース市場の低迷が目立っており、同社株も前日は全般リスクオフの地合いに引きずられ一時ストップ安に売られたが、きょうはリバウンド狙いの買いを呼び込んでいる。アクティビストとして名を馳せる香港投資ファンドのオアシス・マネジメントが2日付で提出した大量保有報告書によると、オアシスの同社株式保有比率が9.76%と、新たに5%を大幅に超過したことが分かった。保有目的は「純投資」としているが、中期的な同社株の企業価値向上に向けた思惑を背景に株価に浮揚力が加わっている。

    ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

    出所:MINKABU PRESS