（NY時間11:32）（日本時間01:32）
ビル<BILL>　65.43（-30.92　-32.09%）

　経営管理ソフトを手掛けるビル<BILL>が大幅安。前日引け後に１０－１２月期決算（第２四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。

　ただ、株価は冴えない反応。第３四半期の売上高見通しが予想を下回ったことや、アナリストからは、総取引額（ＴＰＶ）に対する運営者側の手数料の割合を示すテークレートが０．１５６％と第１四半期の０．１６１％から低下し、依然として収益性に改善が見られていない点に失望感を感じているとの指摘も出ていた。

　それについて経営陣は、第２四半期は外国為替と小切手・ＡＣＨ決済と高度なデジタル決済の比率が高まったことを理由に挙げている。

（１０－１２月・第２四半期）
・１株利益（調整後）：0.56ドル（予想：0.48ドル）
・売上高：3.63億ドル（予想：3.61億ドル）
・取扱総額：840億ドル（予想：762億ドル）
・顧客数：48.1万人（予想：48.2万人）

（１－３月・第３四半期見通し）
・売上高：3.52～3.57億ドル（予想：3.61億ドル）
・１株利益（調整後）：0.35～0.38ドル（予想：0.35ドル）

（通期見通し）
・売上高：14.5～14.7億ドル（従来：14.4～14.6億ドル）（予想：14.6億ドル）
・１株利益（調整後）：1.87～1.97ドル（従来：1.65～1.83ドル）（予想：1.84ドル）

【企業概要】
　米国内の中小企業向けに、企業が支払債務・売掛金・支出・経費管理などの財務処理を自動化と、より効率的な管理に役立つ統合金融業務プラットフォームを提供する。AI対応で、会計ソフトウェア、銀行、カード発行会社、支払い処理業者と統合され、これら重要なパートナーすべてに簡単にアクセスが可能。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース