レーザーテック<6920>
第2章Part5

• 第1章　「グローバル・ニッチNo.1」企業はこうして生まれた
  • 1.独自製品にこだわり30年で店頭公開1990年12月25日204円
  • 2.液晶バブルで株価は急騰急落2009年12月4日50円
  • 3.夢の技術EUV、ついに製品化成功2017年5月31日817円
• 第2章　株価100倍、売買代金ダントツ‥No.1スター銘柄の実像
  • 4.EUV、世界シェア独占を実現したもの2020年2月13日6,200円
  • 5.» なぜ、投資家はこの銘柄に魅かれるのか2022年1月4日36,090円
  • 6.成長ストーリーの現在地2024年1月22日40,060円

第2章 株価100倍、売買代金ダントツ‥No.1スター銘柄の実像

5. コロナ禍で半導体需要が世界で爆発‥なぜ、投資家はこの銘柄に魅かれるのか？

コロナ上昇相場をけん引し、一躍スター銘柄に、わずか2年で株価は9倍に急騰


　「中国で恐ろしい新種のウイルスが流行しているらしい」

　そんな報道がメディアに表れ始めたのは2019年年末。年が明けて、発生源とされた中国・武漢市でロックダウンが始まり、2020年1月30日にWHO（世界保健機関）がパンデミック（世界的大流行）の可能性に言及し緊急事態を宣言すると、当初は対岸の火事とばかりに関心が薄かった日本にも、徐々に事の重大さが伝わってきた。

　一方、株式市場では、1月から2月半ばまでは大きな動揺は見られず、日経平均株価も2万2000円から2万3000円の圏内で推移するなど、比較的冷静に中国国内の混乱を見ていた。状況が一変したのは2月の終わり近く。2月25日の日経平均株価は始値が前日比437円安と寄り付きから急落して取引を開始、そのまま反発の気配すら見せることなく781円安で取引を終了。その後はつるべ落としだった。