2024年2月17日 1時39分
ダウ平均は反落 CPIに続きPPIもインフレの粘着性示す=米国株序盤
NY株式16日(NY時間11:28)(日本時間01:28)
ダウ平均 38733.14(-39.98 -0.10%)
ナスダック 15881.30(-24.87 -0.16%)
CME日経平均先物 38480(大証終比:-130 -0.34%)
きょうの米株式市場でダウ平均は反落。この日発表の1月の米生産者物価指数(PPI)が、総合指数で前月比0.3%、コア指数で0.5%と予想を上回り、先日のCPIに引き続きインフレの粘着性を浮き彫りにし、FRBの早期利下げ期待も一層後退させている。
この結果を受けて短期金融市場では今年のFRBの累計の利下げを1.00%ポイント以下で織り込み始めている。2週間前までは1.50%ポイントで織り込んでいた。米株式市場もネガティブな反応を見せている。
ただ、下値での押し目買いは依然根強く、下押す気配まではない。ダウ平均も下げが一巡すると前日付近まで戻す展開が見られている。
今週の米消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったことや、小売売上高が予想外の急減となったことで、個人消費の低迷が示唆される可能性がある。ただ、ストラテジストは「悪いニュースばかりではない」と述べている。
金利の先行きに対する市場予想とFRBの予想がより緊密に一致しており、市場の不安定要因の1つが緩和されている。加えて、予想を上回るデータが市場の利下げ期待の再評価の原動力となり、それはハードランディング・シナリオの可能性を低下させているという。
半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が上昇。前日引け後に11-1月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。第2四半期のガイダンスも1株利益、売上高とも予想を上回る見通しを示した。DRAMの製造装置の売上と中国からの需要によって押し上げられた。
フード・デリバリーサービスのドアダッシュ<DASH>が決算を受けて下落。通期のマーケットプレイス受注額の見通しが予想を若干下回ったことを嫌気。株価が示すほど悪い決算ではなかったものの、今年の同社株が30%近く上昇しており、物足りなかったようだ。
動画配信の受信機器やプラットホームを手掛けるロク<ROKU>が決算を受けて大幅安。予想を上回る見通しを示したものの、印象的な決算ではなかったとの指摘が出ている。
ファイル共有ソフトのドロップボックス<DBX>が決算を受け大幅安。予想を上回る内容だったものの、課金ユーザー数は予想を下回った。アナリストは「同社株は過去11カ月で72%も上昇し、時間を計るべきだ」と述べている。
イーライ・リリー<LLY>が上昇。アナリストが目標株価を引き上げた。ウォール街では最も高い950ドルに引き上げている。最近の好調なパフォーマンスの後でも、さらに上値余地があるという。
フード・デリバリーサービスのドアダッシュ<DASH>が決算を受け下落。ガイダンスでマーケットプレイス受注額が予想を若干下回る見通しを示し、物足りない内容との評価のようだ。しかし、株価下落は買いの好機との指摘も出ている。
そして、スーパー・マイクロ・コンピューター<SMCI>が急速に戻り売りに押され、下げに転じている。勢い止まらず10日続伸で始まり、株価は一時1077ドルまで上昇した。特段の悪材料は見当たらないが、1000ドルの大台を突破したことで、3連休前に利益確定売りが出ているものと思われる。ただ、相場終了の雰囲気まではなく、どこで買い戻されるか注目している向きも少なくないようだ。
アプライド<AMAT> 203.81(+16.15 +8.60%)
イーライリリー<LLY> 790.31(+32.53 +4.29%)
ドロップボックス<DBX> 26.08(-6.47 -19.87%)
ロク<ROKU> 73.46(-21.04 -22.26%)
ドアダッシュ<DASH> 114.18(-12.09 -9.57%)
スーパー・マイクロ<SMCI> 896.00(-108.00 -10.76%)
アップル<AAPL> 183.16(-0.70 -0.38%)
マイクロソフト<MSFT> 405.98(-0.58 -0.14%)
アマゾン<AMZN> 169.90(+0.10 +0.06%)
アルファベットC<GOOG> 142.78(-1.17 -0.81%)
テスラ<TSLA> 201.17(+0.72 +0.36%)
メタ<META> 475.07(-8.96 -1.85%)
AMD<AMD> 176.35(-0.41 -0.23%)
エヌビディア<NVDA> 738.63(+12.05 +1.66%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 38733.14(-39.98 -0.10%)
ナスダック 15881.30(-24.87 -0.16%)
CME日経平均先物 38480(大証終比:-130 -0.34%)
きょうの米株式市場でダウ平均は反落。この日発表の1月の米生産者物価指数(PPI)が、総合指数で前月比0.3%、コア指数で0.5%と予想を上回り、先日のCPIに引き続きインフレの粘着性を浮き彫りにし、FRBの早期利下げ期待も一層後退させている。
この結果を受けて短期金融市場では今年のFRBの累計の利下げを1.00%ポイント以下で織り込み始めている。2週間前までは1.50%ポイントで織り込んでいた。米株式市場もネガティブな反応を見せている。
ただ、下値での押し目買いは依然根強く、下押す気配まではない。ダウ平均も下げが一巡すると前日付近まで戻す展開が見られている。
今週の米消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったことや、小売売上高が予想外の急減となったことで、個人消費の低迷が示唆される可能性がある。ただ、ストラテジストは「悪いニュースばかりではない」と述べている。
金利の先行きに対する市場予想とFRBの予想がより緊密に一致しており、市場の不安定要因の1つが緩和されている。加えて、予想を上回るデータが市場の利下げ期待の再評価の原動力となり、それはハードランディング・シナリオの可能性を低下させているという。
半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が上昇。前日引け後に11-1月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。第2四半期のガイダンスも1株利益、売上高とも予想を上回る見通しを示した。DRAMの製造装置の売上と中国からの需要によって押し上げられた。
フード・デリバリーサービスのドアダッシュ<DASH>が決算を受けて下落。通期のマーケットプレイス受注額の見通しが予想を若干下回ったことを嫌気。株価が示すほど悪い決算ではなかったものの、今年の同社株が30%近く上昇しており、物足りなかったようだ。
動画配信の受信機器やプラットホームを手掛けるロク<ROKU>が決算を受けて大幅安。予想を上回る見通しを示したものの、印象的な決算ではなかったとの指摘が出ている。
ファイル共有ソフトのドロップボックス<DBX>が決算を受け大幅安。予想を上回る内容だったものの、課金ユーザー数は予想を下回った。アナリストは「同社株は過去11カ月で72%も上昇し、時間を計るべきだ」と述べている。
イーライ・リリー<LLY>が上昇。アナリストが目標株価を引き上げた。ウォール街では最も高い950ドルに引き上げている。最近の好調なパフォーマンスの後でも、さらに上値余地があるという。
フード・デリバリーサービスのドアダッシュ<DASH>が決算を受け下落。ガイダンスでマーケットプレイス受注額が予想を若干下回る見通しを示し、物足りない内容との評価のようだ。しかし、株価下落は買いの好機との指摘も出ている。
そして、スーパー・マイクロ・コンピューター<SMCI>が急速に戻り売りに押され、下げに転じている。勢い止まらず10日続伸で始まり、株価は一時1077ドルまで上昇した。特段の悪材料は見当たらないが、1000ドルの大台を突破したことで、3連休前に利益確定売りが出ているものと思われる。ただ、相場終了の雰囲気まではなく、どこで買い戻されるか注目している向きも少なくないようだ。
アプライド<AMAT> 203.81(+16.15 +8.60%)
イーライリリー<LLY> 790.31(+32.53 +4.29%)
ドロップボックス<DBX> 26.08(-6.47 -19.87%)
ロク<ROKU> 73.46(-21.04 -22.26%)
ドアダッシュ<DASH> 114.18(-12.09 -9.57%)
スーパー・マイクロ<SMCI> 896.00(-108.00 -10.76%)
アップル<AAPL> 183.16(-0.70 -0.38%)
マイクロソフト<MSFT> 405.98(-0.58 -0.14%)
アマゾン<AMZN> 169.90(+0.10 +0.06%)
アルファベットC<GOOG> 142.78(-1.17 -0.81%)
テスラ<TSLA> 201.17(+0.72 +0.36%)
メタ<META> 475.07(-8.96 -1.85%)
AMD<AMD> 176.35(-0.41 -0.23%)
エヌビディア<NVDA> 738.63(+12.05 +1.66%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美