2024年2月7日 8時00分
株価指数先物【寄り前】 戻り待ち狙いのショートが入りやすい
大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 35970 -110 (-0.30%)
TOPIX先物 2535.5 +2.0 (+0.07%)
シカゴ日経平均先物 35970 -110
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
6日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。米クリーブランド連銀のメスター総裁が年内に米連邦公開市場委員会(FOMC)が利下げに踏み切るとの見解を示す一方で、インフレ低下の確信が得られるまでは早期の利下げは間違いであると語ったことが伝わった。また、米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、金融当局はまだ目標に達していないとの考えを示しており、当局による早期利下げ観測への牽制と受け止められ、積極的な売買は手控えられた。
前日に強い上昇を見せたエヌビディア<NVDA>が下落し、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>が3%超下げるなど、半導体株の一角に利益確定の売りが出たことも重荷となった。S&P500業種別指数は、自動車・同部品、運輸、素材が上昇した半面、半導体・同製造装置、電気通信サービス、ソフトウエア・サービスが下落。
シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比110円安の3万5970円だった。日経225先物(3月限)は日中比30円高の3万6110円で始まり、3万6190円まで買われた後は軟化し、3万6040円~3万6150円辺りで保ち合いを継続。米国市場の取引開始後に再び3万6190円まで買われたものの上値は重く、中盤にかけてはショート優勢となるなか、一時3万5820円まで下落幅を広げる場面も見られた。終盤にかけて下げ幅を縮めたものの、3万5970円と節目の3万6000円を下回ってナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の展開になりそうだ。米国市場では半導体株の一角が利食いに押される流れだったことから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷となりそうだ。日経225先物は3万6000円を挟んだ保ち合いを継続しており、ボリンジャーバンドの+1σ(3万6530円)から放れてきたことで下値を探る流れに向かいやすく、戻り待ち狙いのショートが入りやすいだろう。
25日移動平均線は3万5520円辺りで推移しており、3万6000円処での攻防が続くようだと、同線を狙ったショートには注意が必要である。ただし、決算発表がピークを迎えるなかで積極的にポジションを積み上げてくる流れは考えづらく、短期筋の売買が中心とみられることから、短期的なショートに対しては、その後のカバーを狙った押し目狙いのロング対応とみておきたい。
そのため足もとのレンジ下限であるオプション権利行使価格の3万5750円から3万6250円辺りのレンジを想定する。日経225先物は+1σを下回り、25日線に接近してきており、過熱感は後退した。
VIX指数は13.06(前日は13.67)に低下した。上向きで推移する25日線と下向きで推移する75日線とのカイ離が縮小し、レンジを放れる動きが意識されやすい。25日線を下回ってきたことで、ショートサイドは厳しい状況と考えられ、米半導体株が利食いから上げ一服となったものの、ショートは避けたいところである。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.24倍に上昇した。ハイテク株の上昇により、相対的に日経平均型優位の展開となった。14.20倍で推移する25日線が支持線として機能しており、NTロングでのスプレッド狙いに向かわせたようだ。本日はTOPIX型優位となろうが、25日線水準での底堅さが見られるようであれば、押し目ではNTロングを組成するスタンスになりそうだ。
株探ニュース
日経225先物 35970 -110 (-0.30%)
TOPIX先物 2535.5 +2.0 (+0.07%)
シカゴ日経平均先物 35970 -110
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
6日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。米クリーブランド連銀のメスター総裁が年内に米連邦公開市場委員会(FOMC)が利下げに踏み切るとの見解を示す一方で、インフレ低下の確信が得られるまでは早期の利下げは間違いであると語ったことが伝わった。また、米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、金融当局はまだ目標に達していないとの考えを示しており、当局による早期利下げ観測への牽制と受け止められ、積極的な売買は手控えられた。
前日に強い上昇を見せたエヌビディア<NVDA>が下落し、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>が3%超下げるなど、半導体株の一角に利益確定の売りが出たことも重荷となった。S&P500業種別指数は、自動車・同部品、運輸、素材が上昇した半面、半導体・同製造装置、電気通信サービス、ソフトウエア・サービスが下落。
シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比110円安の3万5970円だった。日経225先物(3月限)は日中比30円高の3万6110円で始まり、3万6190円まで買われた後は軟化し、3万6040円~3万6150円辺りで保ち合いを継続。米国市場の取引開始後に再び3万6190円まで買われたものの上値は重く、中盤にかけてはショート優勢となるなか、一時3万5820円まで下落幅を広げる場面も見られた。終盤にかけて下げ幅を縮めたものの、3万5970円と節目の3万6000円を下回ってナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の展開になりそうだ。米国市場では半導体株の一角が利食いに押される流れだったことから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷となりそうだ。日経225先物は3万6000円を挟んだ保ち合いを継続しており、ボリンジャーバンドの+1σ(3万6530円)から放れてきたことで下値を探る流れに向かいやすく、戻り待ち狙いのショートが入りやすいだろう。
25日移動平均線は3万5520円辺りで推移しており、3万6000円処での攻防が続くようだと、同線を狙ったショートには注意が必要である。ただし、決算発表がピークを迎えるなかで積極的にポジションを積み上げてくる流れは考えづらく、短期筋の売買が中心とみられることから、短期的なショートに対しては、その後のカバーを狙った押し目狙いのロング対応とみておきたい。
そのため足もとのレンジ下限であるオプション権利行使価格の3万5750円から3万6250円辺りのレンジを想定する。日経225先物は+1σを下回り、25日線に接近してきており、過熱感は後退した。
VIX指数は13.06(前日は13.67)に低下した。上向きで推移する25日線と下向きで推移する75日線とのカイ離が縮小し、レンジを放れる動きが意識されやすい。25日線を下回ってきたことで、ショートサイドは厳しい状況と考えられ、米半導体株が利食いから上げ一服となったものの、ショートは避けたいところである。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.24倍に上昇した。ハイテク株の上昇により、相対的に日経平均型優位の展開となった。14.20倍で推移する25日線が支持線として機能しており、NTロングでのスプレッド狙いに向かわせたようだ。本日はTOPIX型優位となろうが、25日線水準での底堅さが見られるようであれば、押し目ではNTロングを組成するスタンスになりそうだ。
株探ニュース