（NY時間09:46）
ハワイアン航空<HA>　13.87（+9.01　+185.39%）
アラスカ航空<ALK>　33.67（-6.06　-15.25%）

　ハワイアン航空<HA>が１８５％急伸。ライバルのアラスカ航空<ALK>が同社を１９億ドルで買収することで合意した。３日の発表によると１株１８ドルの現金での買収で先週末のハワイアン航空の株価よりも３．７倍高い水準。今回の買収でハワイアン航空は事業存続が可能になる。

　買収計画は今後、ハワイアン航空の株主と規制当局の承認を得る必要があるが、バイデン政権は独占拡大阻止と競争増進に取り組んでおり、米司法省が反トラスト法で異議申し立てを行う可能性も指摘されている。ただ、アナリストからは「両社の事業重複は限定的で、承認の可能性はその分高まる」との指摘も聞かれた。

　統合が実現すれば２年以内にアラスカ航空の利益にプラスの効果をもたらす見込みで、年間の経費削減は２億３５００万ドルが見込まれるという。１年から１年半内に取引を完了させたい意向。

【企業概要】
＊ハワイアン航空
　ホノルルを拠点に旅客便・貨物便、およびチャーター便を運航する。ハワイ諸島間、ハワイ諸島からの北米路線、さらにハワイ諸島と南太平洋・オーストラリア・ニュージーランド・アジア間の定期便を運航する。

＊アラスカ航空
　米国内外において、国内線・国際線の旅客輸送及び貨物輸送を行う民間航空会社。自社航空機による運航のほか、傘下の航空会社・提携地域航空会社を通じた米国内線の運航も行う。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美