2025年7月17日 22時50分
アボット・ラボが決算受け下落 ガイダンスに物足りなさも=米国株個別
(NY時間09:47)(日本時間22:47)
アボット・ラボ<ABT> 121.96(-9.79 -7.43%)
医療機器のアボット・ラボラトリーズ<ABT>が下落。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株は冴えない反応。ガイダンスを嫌気しており、予想を下回る第3四半期の1株利益の見通しを示したほか、通期の1株利益についても、レンジを縮小しただけだった。同社は関税が発表される前はガイダンスの上方修正も検討していたと述べており、物足りない印象だったようだ。
第2四半期の売上高は血糖値モニターなどを含む医療機器部門の売上が予想を上回った。これらの製品は「Make America Healthy Again」運動の支持者らによっても推奨されており、成長を牽引した。
また、同社はジョージア州に心血管機器の新たな製造施設を建設する計画を明らかにした。なお、同社は4月に、業界への潜在的な関税の影響を和らげるため、米国内での製造投資を拡大する方針を示している。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):1.26ドル(予想:1.25ドル)
・売上高:111.4億ドル 7.4%増(予想:110.6億ドル)
医療機器:53.7億ドル(予想:52.3億ドル)
糖尿病ケア:19.8億ドル(予想:19.3億ドル)
栄養:22.1億ドル(予想:22.4億ドル)
診断:21.7億ドル(予想:22.1億ドル)
既存医薬品:13.8億ドル(予想:13.7億ドル)
コロナ検査関連売上高:5500万ドル(予想:6350万ドル)
・既存事業売上高:6.9%増(予想:7.0%増)
・既存事業売上高(コロナ検査除く):7.5%増(予想:7.4%増)
(7-9月・第3四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.28~1.32ドル(予想:1.34ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):5.10~5.20ドル(従来:5.05~5.25ドル)(予想:5.16ドル)
・既存事業売上高:6~7%増(予想:7.4%増)
・既存事業売上高(コロナ検査除く):7.5~8.0%増(予想:8.4%増)
【企業概要】
広範なヘルスケア製品の発見・開発・製造に取り組み、世界の小売業者・卸売業者・医療機関・政府機関等向けに直接販売する。幅広いブランドのジェネリック医薬品、成人・小児用の各種栄養製品、ラボラトリー診断薬をはじめとする診断システムと検査、及び心不全や糖尿病等の治療のための医療機器を取り扱う。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
アボット・ラボ<ABT> 121.96(-9.79 -7.43%)
医療機器のアボット・ラボラトリーズ<ABT>が下落。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株は冴えない反応。ガイダンスを嫌気しており、予想を下回る第3四半期の1株利益の見通しを示したほか、通期の1株利益についても、レンジを縮小しただけだった。同社は関税が発表される前はガイダンスの上方修正も検討していたと述べており、物足りない印象だったようだ。
第2四半期の売上高は血糖値モニターなどを含む医療機器部門の売上が予想を上回った。これらの製品は「Make America Healthy Again」運動の支持者らによっても推奨されており、成長を牽引した。
また、同社はジョージア州に心血管機器の新たな製造施設を建設する計画を明らかにした。なお、同社は4月に、業界への潜在的な関税の影響を和らげるため、米国内での製造投資を拡大する方針を示している。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):1.26ドル(予想:1.25ドル)
・売上高:111.4億ドル 7.4%増(予想:110.6億ドル)
医療機器:53.7億ドル(予想:52.3億ドル)
糖尿病ケア:19.8億ドル(予想:19.3億ドル)
栄養:22.1億ドル(予想:22.4億ドル)
診断:21.7億ドル(予想:22.1億ドル)
既存医薬品:13.8億ドル(予想:13.7億ドル)
コロナ検査関連売上高:5500万ドル(予想:6350万ドル)
・既存事業売上高:6.9%増(予想:7.0%増)
・既存事業売上高(コロナ検査除く):7.5%増(予想:7.4%増)
(7-9月・第3四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.28~1.32ドル(予想:1.34ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):5.10~5.20ドル(従来:5.05~5.25ドル)(予想:5.16ドル)
・既存事業売上高:6~7%増(予想:7.4%増)
・既存事業売上高(コロナ検査除く):7.5~8.0%増(予想:8.4%増)
【企業概要】
広範なヘルスケア製品の発見・開発・製造に取り組み、世界の小売業者・卸売業者・医療機関・政府機関等向けに直接販売する。幅広いブランドのジェネリック医薬品、成人・小児用の各種栄養製品、ラボラトリー診断薬をはじめとする診断システムと検査、及び心不全や糖尿病等の治療のための医療機器を取り扱う。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース