2025年9月23日 21時47分
ダウ先物は小動き 最高値圏にあるリスクには注視=米国株
米株価指数先物(12月限)(NY時間08:33)(日本時間21:33)
ダウ先物 46769(+45.00 +0.10%)
S&P500 6750.00(-2.50 -0.04%)
ナスダック100先物 24996.50(-6.50 -0.03%)
きょうの米株価指数先物市場、ダウ先物、S&P500、ナスダック100とも小動き。米株式市場が最高値圏にあるリスクを市場は注視している。前日は米株式市場が後半にかけて上げ幅を拡大したが、エヌビディア<NVDA>が4%近く上昇したことが背景にある。同社がオープンAIに1000億ドルを投資し、データセンター構築を進めると発表したため。アイフォーン17の販売が滑り出し好調と伝わり、アップル<AAPL>が上昇したことも指数を支えていた。
もっとも、AI関連の取引が継続的に米株式市場を押し上げることができるのかについては疑問はなお多い。特に、関連株のバリュエーションが高止まりしているリスクを踏まえると、その持続性は懸念されている状況。
エコノミストは「AIの急速な成長と採用拡大、さらにFRBの利下げという2つの要因が株式の高マルチプルを支えている」と指摘しつつ、「ファンダメンタルズも概ね良好」」と語っている。バリュエーションがやや割高な水準にあると、悪材料が出た時にひび割れが目立つとし、必ずしもそうなるとは限らないが、年後半には成長の加速、もしくは根強い高インフレに何らかの進展が必要だという。いずれかの側面が改善すれば市場の支えになると述べている。
今週はイベントが少ないが、FRBが重視するインフレ指標であるPCE価格指数が金曜日に発表予定で、年内の金融政策の方向性を占う手掛かりになると見られている。
投資家はまた、9月30日の期限を前に政府閉鎖の可能性が高まっている点にも注目している。米上院は先週、つなぎ予算案を否決。このところ市場は、政府機関閉鎖への懸念を無視する傾向にはあるが、今回は経済環境が過去20年以上で最も弱い中での閉鎖となる可能性もあり、これまでとは異なる展開になる可能性も留意されるという。
半導体関連のACMリサーチ<ACMR>が時間外で上昇。同社株は9月26日の取引開始前にS&P小型株600指数の算出銘柄に組み入れられると発表された。
ロケットや宇宙船開発のファイアフライ・エアロスペース<FLY>が決算を受け時間外で下落。売上高が予想を下回ったほか、1株損益の赤字が予想以上に膨らんだ。
ボーイング<BA>が時間外で上昇。ウズベキスタン航空が最大22機の787ドリームライナーを発注したと発表した。さらにパーデュー駐中国米大使が、米中間で巨額のボーイング機の発注に関する交渉が数週間以内に最終合意に達する見通しだと述べたことも材料視されている。
ケンビュー<KVUE>が時間外で反発。前日はトランプ大統領が、解熱鎮痛薬「タイレノール」の有効成分と自閉症を関連付け、妊婦に対し医療的に必要な場合を除き服用を控えるよう強く呼びかけると述べたことで、売りが強まっていたが、本日は反発。トランプ大統領の発言に研究者らから厳しい批判が寄せられた。
電力のビストラ<VST>が時間外で下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価を従来の241ドルから230ドルに引き下げげた。
(NY時間08:43)(日本時間21:43)時間外
ACMリサーチ<ACMR> 38.50(+1.82 +4.96%)
ファイアフライ<FLY> 43.80(-5.72 -11.55%)
ボーイング<BA> 217.35(+5.26 +2.48%)
ケンビュー<KVUE> 17.90(+0.93 +5.48%)
ビストラ<VST> 210.70(-7.22 -3.31%)
アップル<AAPL> 254.83(-1.25 -0.49%)
マイクロソフト<MSFT> 514.88(+0.43 +0.08%)
アマゾン<AMZN> 228.36(+0.73 +0.32%)
アルファベットC<GOOG> 253.43(+0.55 +0.22%)
アルファベットA<GOOGL> 252.98(+0.45 +0.18%)
テスラ<TSLA> 440.13(+5.92 +1.36%)
メタ<META> 767.80(+2.64 +0.35%)
エヌビディア<NVDA> 182.11(-1.50 -0.82%)
AMD<AMD> 160.90(+1.11 +0.69%)
イーライリリー<LLY> 753.16(-1.79 -0.24%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ダウ先物 46769(+45.00 +0.10%)
S&P500 6750.00(-2.50 -0.04%)
ナスダック100先物 24996.50(-6.50 -0.03%)
きょうの米株価指数先物市場、ダウ先物、S&P500、ナスダック100とも小動き。米株式市場が最高値圏にあるリスクを市場は注視している。前日は米株式市場が後半にかけて上げ幅を拡大したが、エヌビディア<NVDA>が4%近く上昇したことが背景にある。同社がオープンAIに1000億ドルを投資し、データセンター構築を進めると発表したため。アイフォーン17の販売が滑り出し好調と伝わり、アップル<AAPL>が上昇したことも指数を支えていた。
もっとも、AI関連の取引が継続的に米株式市場を押し上げることができるのかについては疑問はなお多い。特に、関連株のバリュエーションが高止まりしているリスクを踏まえると、その持続性は懸念されている状況。
エコノミストは「AIの急速な成長と採用拡大、さらにFRBの利下げという2つの要因が株式の高マルチプルを支えている」と指摘しつつ、「ファンダメンタルズも概ね良好」」と語っている。バリュエーションがやや割高な水準にあると、悪材料が出た時にひび割れが目立つとし、必ずしもそうなるとは限らないが、年後半には成長の加速、もしくは根強い高インフレに何らかの進展が必要だという。いずれかの側面が改善すれば市場の支えになると述べている。
今週はイベントが少ないが、FRBが重視するインフレ指標であるPCE価格指数が金曜日に発表予定で、年内の金融政策の方向性を占う手掛かりになると見られている。
投資家はまた、9月30日の期限を前に政府閉鎖の可能性が高まっている点にも注目している。米上院は先週、つなぎ予算案を否決。このところ市場は、政府機関閉鎖への懸念を無視する傾向にはあるが、今回は経済環境が過去20年以上で最も弱い中での閉鎖となる可能性もあり、これまでとは異なる展開になる可能性も留意されるという。
半導体関連のACMリサーチ<ACMR>が時間外で上昇。同社株は9月26日の取引開始前にS&P小型株600指数の算出銘柄に組み入れられると発表された。
ロケットや宇宙船開発のファイアフライ・エアロスペース<FLY>が決算を受け時間外で下落。売上高が予想を下回ったほか、1株損益の赤字が予想以上に膨らんだ。
ボーイング<BA>が時間外で上昇。ウズベキスタン航空が最大22機の787ドリームライナーを発注したと発表した。さらにパーデュー駐中国米大使が、米中間で巨額のボーイング機の発注に関する交渉が数週間以内に最終合意に達する見通しだと述べたことも材料視されている。
ケンビュー<KVUE>が時間外で反発。前日はトランプ大統領が、解熱鎮痛薬「タイレノール」の有効成分と自閉症を関連付け、妊婦に対し医療的に必要な場合を除き服用を控えるよう強く呼びかけると述べたことで、売りが強まっていたが、本日は反発。トランプ大統領の発言に研究者らから厳しい批判が寄せられた。
電力のビストラ<VST>が時間外で下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価を従来の241ドルから230ドルに引き下げげた。
(NY時間08:43)(日本時間21:43)時間外
ACMリサーチ<ACMR> 38.50(+1.82 +4.96%)
ファイアフライ<FLY> 43.80(-5.72 -11.55%)
ボーイング<BA> 217.35(+5.26 +2.48%)
ケンビュー<KVUE> 17.90(+0.93 +5.48%)
ビストラ<VST> 210.70(-7.22 -3.31%)
アップル<AAPL> 254.83(-1.25 -0.49%)
マイクロソフト<MSFT> 514.88(+0.43 +0.08%)
アマゾン<AMZN> 228.36(+0.73 +0.32%)
アルファベットC<GOOG> 253.43(+0.55 +0.22%)
アルファベットA<GOOGL> 252.98(+0.45 +0.18%)
テスラ<TSLA> 440.13(+5.92 +1.36%)
メタ<META> 767.80(+2.64 +0.35%)
エヌビディア<NVDA> 182.11(-1.50 -0.82%)
AMD<AMD> 160.90(+1.11 +0.69%)
イーライリリー<LLY> 753.16(-1.79 -0.24%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース