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    2026年10月9日 0時58分

    ペルシャ湾でタンカー攻撃拡大 原油輸送に懸念

     ペルシャ湾奥深くのカタール近海で7日夜、石油・ケミカルタンカーが複数の飛翔体による攻撃を受け、死傷者が出た。海事情報会社バンガード等によると、海運への攻撃がホルムズ海峡外側へ拡大したとの懸念が市場関係者の間で急速に強まっている。イランの関与は未確認だが、同国系メディアは海峡周辺での攻撃を報じており、米紙はイランの船舶攻撃能力の向上を指摘した。

     この事態を受けて8日の原油相場が急騰。速報データでは同海峡経由の原油輸送量は既に減少し始めている。従来、湾岸産油国は米国の支援下でタンカーによるシャトル輸送やパイプライン迂回ルートを活用し、原油輸出を紛争前の水準近くまで回復させていた。攻撃の奥湾への拡大は、この輸送体制を直接脅かすものだ。

     背景には、米国の港湾封鎖により石油収入を絶たれたイランの焦りがある。原油輸出量をゼロに落ち込ませたイランは、湾岸諸国の輸出阻止にも失敗しており、船舶攻撃の頻発により海峡の膠着状態を打破する構えだ。

     専門家は、イランが原油高を演出することで11月の米中間選挙を控えるトランプ政権に政治・経済的圧力をかけていると分析する。クプラーのデータによると、直近の1週間でホルムズ海峡内の攻撃は最多の10隻に達し、海峡経由の輸送量は前週比27%減少した。

     イラン当局者はオマーン沿岸の航路封鎖など更なる妨害を示唆する一方、トランプ大統領も新たな軍事行動を検討しており、地域のエネルギーインフラや米軍基地を巻き込んだ報復の連鎖と原油価格の更なる高騰が懸念されている。

    *NY原油先物11月限(WTI)(NY時間11:57)(日本時間00:57)
    1バレル=92.75(+4.47 +5.06%)

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