2026年7月29日 5時35分
フォード、決算受け時間外で6%高 今年2回目の上方修正 蓄電池に多くの引き合いと言及=米国株個別
(NY時間16:32)(日本時間05:32)時間外
フォード<F> 15.95(+0.99 +6.60%)
フォード<F>が時間外で上昇。引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期ガイダンスも公表し、EBITとフリーキャッシュフロー(FCF)の見通しを上方修正している。上方修正は今年2回目。車両価格の上昇に加え、高収益のスポーツ用多目的車(SUV)の販売が好調だったことが寄与した。
通期見通しの引き上げは、利益率の高いSUVやピックアップトラックへの底堅い需要を背景に収益力が高まっていることを示しており、先週業績見通しを引き上げたGM<GM>と同様の動きとなった。フォードは赤字が続く電気自動車(EV)事業を縮小する一方、関税や資源価格の上昇によるコスト増を吸収する上でも、これら高収益車種が重要な利益源となっている。
また、同社が20億ドルを投じる蓄電池事業への投資が進展していることも、業績の勢いを示す材料となった。ただし、この事業の収益化には数年を要する見通し。
ファーリーCEOは声明で「フォードがより収益性が高く、規律ある、そして真に差別化された企業へと変わりつつあることを示す証拠が増えている」と述べた。
第2四半期の米国販売台数は10%減少したものの、高価格帯のオフロード仕様を含む「ブロンコ」や「エクスプローラー」など利益率の高いSUVの販売が好調で、減収の影響を補った。一方、主力車種「Fシリーズ」ピックアップトラックは、車体用アルミ材を供給するニューヨーク州ノベリス工場で昨年発生した火災の影響で供給が制約された。同工場は第2四半期に操業を再開しており、下期に減産分を取り戻す計画。
火災によって失われたFシリーズの生産は約25億ドル分を回復できる見通しで、従来の最大30億ドルという予想レンジの下限に相当する。ハウスCFOは、今年見込む10億ドル超の関税コストの大半は、ノベリス工場の火災を受けて米国外からアルミニウムを調達したことによるものだと説明した。
同社は蓄電池事業への参入も追い風となっている。AIデータセンター向け電力需要の拡大期待から、同社株は5月に17年ぶりの大幅上昇を記録していた。ハウスCFOは、「発電事業者やデータセンターを含め、多くの潜在顧客から引き合いを受けている」と述べた。一方、この新事業の利益が業績に反映されるのは2028年以降になるとの見通しも示している。蓄電池事業への転換は、電気自動車(EV)販売の不振を受けた戦略転換の一環で、ケンタッキー州のEV用電池工場を蓄電池向け生産に転用している。
同社は先週、中国の吉利汽車(ジーリー)と欧州市場向け電動SUVを共同開発する合弁事業を発表したほか、スペイン工場での共同生産も進める。また、中国の電池大手CATL(寧徳時代新能源科技)とは、EV用と蓄電池用の双方の電池を生産するライセンス契約を結んでいる。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.42ドル(予想:0.36ドル)
・売上高:483.0億ドル 3.8%減(予想:460.4億ドル)
フォード・ブルー:261.0億ドル(予想:256.8億ドル)
フォード・モデルe:10.0億ドル(予想:13.1億ドル)
フォード・プロ:178.0億ドル(予想:177.3億ドル)
・EBIT(調整後):25.0億ドル(予想:21.5億ドル)
フォード・ブルー:11.4億ドル(予想:7.93億ドル)
フォード・モデルe:9.19億ドルの赤字(予想:10.9億ドルの赤字)
フォード・プロ:17.2億ドル
(通期見通し)
・EBIT(調整後):100~110億ドル(従来:85~105億ドル)(予想:94.6億ドル)
フォード・プロ:70~75億ドル(従来:65~75億ドル)
フォード・ブルー:50~55億ドル(従来:45~50億ドル)
フォード・モデルe:約40億ドルの赤字(従来:40~45億ドルの赤字)
・FCF(調整後):60~70億ドル(従来:50~60億ドル)
・設備投資:95~105億ドル維持(予想:98.1億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
フォード<F> 15.95(+0.99 +6.60%)
フォード<F>が時間外で上昇。引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期ガイダンスも公表し、EBITとフリーキャッシュフロー(FCF)の見通しを上方修正している。上方修正は今年2回目。車両価格の上昇に加え、高収益のスポーツ用多目的車(SUV)の販売が好調だったことが寄与した。
通期見通しの引き上げは、利益率の高いSUVやピックアップトラックへの底堅い需要を背景に収益力が高まっていることを示しており、先週業績見通しを引き上げたGM<GM>と同様の動きとなった。フォードは赤字が続く電気自動車(EV)事業を縮小する一方、関税や資源価格の上昇によるコスト増を吸収する上でも、これら高収益車種が重要な利益源となっている。
また、同社が20億ドルを投じる蓄電池事業への投資が進展していることも、業績の勢いを示す材料となった。ただし、この事業の収益化には数年を要する見通し。
ファーリーCEOは声明で「フォードがより収益性が高く、規律ある、そして真に差別化された企業へと変わりつつあることを示す証拠が増えている」と述べた。
第2四半期の米国販売台数は10%減少したものの、高価格帯のオフロード仕様を含む「ブロンコ」や「エクスプローラー」など利益率の高いSUVの販売が好調で、減収の影響を補った。一方、主力車種「Fシリーズ」ピックアップトラックは、車体用アルミ材を供給するニューヨーク州ノベリス工場で昨年発生した火災の影響で供給が制約された。同工場は第2四半期に操業を再開しており、下期に減産分を取り戻す計画。
火災によって失われたFシリーズの生産は約25億ドル分を回復できる見通しで、従来の最大30億ドルという予想レンジの下限に相当する。ハウスCFOは、今年見込む10億ドル超の関税コストの大半は、ノベリス工場の火災を受けて米国外からアルミニウムを調達したことによるものだと説明した。
同社は蓄電池事業への参入も追い風となっている。AIデータセンター向け電力需要の拡大期待から、同社株は5月に17年ぶりの大幅上昇を記録していた。ハウスCFOは、「発電事業者やデータセンターを含め、多くの潜在顧客から引き合いを受けている」と述べた。一方、この新事業の利益が業績に反映されるのは2028年以降になるとの見通しも示している。蓄電池事業への転換は、電気自動車(EV)販売の不振を受けた戦略転換の一環で、ケンタッキー州のEV用電池工場を蓄電池向け生産に転用している。
同社は先週、中国の吉利汽車(ジーリー)と欧州市場向け電動SUVを共同開発する合弁事業を発表したほか、スペイン工場での共同生産も進める。また、中国の電池大手CATL(寧徳時代新能源科技)とは、EV用と蓄電池用の双方の電池を生産するライセンス契約を結んでいる。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.42ドル(予想:0.36ドル)
・売上高:483.0億ドル 3.8%減(予想:460.4億ドル)
フォード・ブルー:261.0億ドル(予想:256.8億ドル)
フォード・モデルe:10.0億ドル(予想:13.1億ドル)
フォード・プロ:178.0億ドル(予想:177.3億ドル)
・EBIT(調整後):25.0億ドル(予想:21.5億ドル)
フォード・ブルー:11.4億ドル(予想:7.93億ドル)
フォード・モデルe:9.19億ドルの赤字(予想:10.9億ドルの赤字)
フォード・プロ:17.2億ドル
(通期見通し)
・EBIT(調整後):100~110億ドル(従来:85~105億ドル)(予想:94.6億ドル)
フォード・プロ:70~75億ドル(従来:65~75億ドル)
フォード・ブルー:50~55億ドル(従来:45~50億ドル)
フォード・モデルe:約40億ドルの赤字(従来:40~45億ドルの赤字)
・FCF(調整後):60~70億ドル(従来:50~60億ドル)
・設備投資:95~105億ドル維持(予想:98.1億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース