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    2026年6月11日 15時43分

    話題株ピックアップ【夕刊】(1):味の素、宝HLD、INPEX

    ■守谷輸送機工業 <6226>  2,193円  +203 円 (+10.2%)  本日終値
     守谷輸送機工業<6226>が4日ぶりに急反発。東海東京インテリジェンス・ラボは10日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げた。目標株価は2750円から2900円に見直した。同社は荷物用エレベーター大手。前期のエレベーター受注高は物流センターの需要一服などで減少したが、データセンターなどの建設増加やエレベーターの大型化・ハイスペック化による単価上昇によりエレベーター受注高の減少が続く可能性は低い、と指摘。27年3月期の単独営業利益は前期比2.9%増の62億5000万円の見通しだが、同証券では66億4000万円への上振れを予想。同社が手掛けるエレベーターの設置台数は増加しており、保守台数の増加や予防保全の提案による修理台数の増加を見込んでいる。

    ■味の素 <2802>  5,084円  +355 円 (+7.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
     味の素<2802>が急反騰、一気に5000円台を回復した。前日まで7営業日続落で約650円ほど水準を切り下げ、中期波動の分水嶺である75日移動平均線も小幅ながら割り込み下値リスクを意識させたが、きょうは動きを一変させ大陽線で切り返してきた。同社が製造する半導体パッケージ基板用絶縁材料(高性能ビルドアップフィルム=ABF)は、同社ならではのアミノ酸製造技術及びそこから派生した有機化学・配合技術を駆使したもので、独占的サプライヤーとして世界の注目を浴びている。前日に半導体受託生産世界最大手のTSMC<TSM>の5月の月次売上高が発表されたが、前年同月比30%増で同月としては過去最高水準に達した。主要顧客であるエヌビディア<NVDA>の先端半導体製造受託が絶好調で収益を押し上げているが、これを受けてきょうの東京市場ではTSMCと業績連動性が高いキオクシアホールディングス<285A>やイビデン<4062>などに買いが向かった。イビデンは味の素のABFを使って最先端パッケージ基板を製造するという不可分の関係性があり、味の素の株価も強く刺激される格好となっている。

    ■宝ホールディングス <2531>  2,217円  +82.5 円 (+3.9%)  本日終値
     宝ホールディングス<2531>は続伸。10日、米国で開催された国際的な酒類品評会「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション2026」(SFWSC)で、数量・ルート限定で販売中の「寶『NEW MAKE』スピリッツ」が最高金賞のダブルゴールドを受賞したと発表した。同社は今回の受賞を励みに洋酒事業の国際的な商品ポートフォリオの拡充に努めていくとしており、株価の支援材料となった。SFWSCは毎年サンフランシスコで開催される米国最大の酒類コンペティションであり、世界の酒類業界から受賞結果に注目が集まっているという。

    ■扶桑化学工業 <4368>  3,855円  +140 円 (+3.8%)  本日終値
     扶桑化学工業<4368>が6日ぶりに反発。ここ調整色が強かったが、きょうは半導体周辺株の一角にリバウンド狙いの買いが観測され、同社株も目先売り圧力が一巡したところで押し目買いが優勢となった。リンゴ酸やクエン酸などの果実酸で世界的だが、マーケットで注目されているのは半導体ウエハー研磨材で必要不可欠の「超高純度コロイダルシリカ」で、グローバルベースでニッチトップの座を不動のものとしている。同商品は半導体製造の重要工程であるファイナルポリッシングスラリー(CMP研磨)の主原料として高水準の需要がある。ナノレベルの高精度が求められる半導体の微細化で必須だが、AI半導体向けでも3D積層化ニーズなどを取り込み高水準の需要を獲得している。業績もここ数年来飛躍期に突入しており、27年3月期は売上高が前期比12%増の858億円、営業利益は同29%増の243億円と大幅増収増益でいずれも過去最高を見込んでいる。化学セクターにおいて利益率の高さが際立っていることも投資マネーの食指を動かす。

    ■INPEX <1605>  3,607円  +124 円 (+3.6%)  本日終値
     INPEX<1605>や石油資源開発<1662>は逆行高。中東情勢の緊迫化を受け原油価格が上昇している。米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の7月限が、日本時間11日午前10時時点で1バレル=92ドル台に上昇している。10日の清算値(終値に相当)は前日比1.83ドル高の90.03ドルだった。米軍のヘリコプターが撃墜されたことから、トランプ米大統領は10日「イランを非常に激しく攻撃する」と表明。米軍はイラン国内に新たな攻撃を開始した。和平交渉への期待は後退し、11日の時間外の原油相場は一段の上昇基調となっている。これを受け、INPEXなど石油関連株には買いが入った。

    ■アルペン <3028>  2,104円  +59 円 (+2.9%)  本日終値
     アルペン<3028>が3日続伸。10日の取引終了後に、26年6月期の期末配当予想を25円から30円に増額修正したことが好感された。なお、年間配当予想は55円となり、前期実績(50円)に対しては5円の増配となる。

    ■エクサウィザーズ <4259>  991円  +26 円 (+2.7%)  本日終値
     エクサウィザーズ<4259>が4日ぶりに反発。同社は10日、子会社Exa Enterprise AIが運営する法人向け生成AIサービス「exaBase 生成AI」において、米アンソロピック社が6月9日にリリースした「Claude Fable 5」の提供を開始したと発表しており、好材料視された。これにより「exaBase 生成AI」を利用中のユーザーは、追加の申し込みなしで「Claude Fable 5」を利用できるようになったとしている。

    ■パンパシHD <7532>  867.8円  +18.8 円 (+2.2%)  本日終値
     パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が続伸。10日の取引終了後に発表した5月度の月別販売高状況(速報)で、国内リテール事業の既存店売上高が前年同月比8.1%増となり、48カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年よりも休日が2日多かったことによる押し上げ効果があったことに加えて、季節品と外出関連商品が好調に推移し、全ての商品カテゴリーで前年を上回った。また、値上げが発表された次世代ゲーム機を中心に駆け込み特需が発生したことで、家電製品が売り上げ増に貢献した。なお、全店売上高は同10.2%増だった。

    ■トライアル <141A>  2,850円  +57 円 (+2.0%)  本日終値
     トライアルホールディングス<141A>が反発。10日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比7.2%増と5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。ゴールデンウィークに総菜を中心とした生鮮食品が売上高を牽引したほか、晴れの日が多く月平均気温が高かったことが夏物季節商品の需要を喚起した。また、前年に比べて休日が2日多かったことも、既存店売上高を約1.9ポイント押し上げた。なお、全店売上高は同15.1%増だった。

    ■オムロン <6645>  5,578円  +91 円 (+1.7%)  本日終値
     オムロン<6645>が朝安後に切り返した。同社はきょう、ワッツ<2735>と共同でチェーンストアにおけるデータ活用による店内売り場づくりの高度化に向けた取り組みを開始したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。この取り組みでは、店舗の立地や規模、来店客層などの違いに応じて店舗を複数のタイプに分類し、それぞれの特性にあった商品構成や売り場づくりを行うことで、販売機会の最大化と売り上げの向上を目指すとしている。

    株探ニュース