2026年5月25日 17時30分
明日の株式相場に向けて=3大IPOを睨み、AI大相場は佳境へ
週明け25日の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比1819円高の6万5158円と大幅続伸。連日の最高値更新で未踏の6万5000円台乗せ。巷で“6万円時代”と言われ始めたが、早くもその5合目まで来てしまった。なお、きょうはTOPIXも3カ月ぶりに最高値更新を果たした。基本的にAI・半導体周辺を舞台に世界的なリスクオン相場が続いているが、それにしても相変わらずのジェットコースター相場で半端ない目まぐるしさである。売り買いともに振り子のベクトルが逆向きに変わると、思った以上に振れ幅が大きくなるのは、ドテン売り・ドテン買いのAIトレードの影響もありそうだ。先物だけでなく、個別株戦略もトレンドフォローのAIに人間がいかについて行くかが、短期トレードの一つの課題となっている。
キオクシアホールディングス<285A>が何といっても圧巻である。きょうはプライム市場の売買代金が再び10兆円台に乗せたが、そのなかキオクシアは2兆4000億円以上をこなし、全体の実に約4分の1を占めた。ひと昔前と言われるほどの昔ではない頃、当時の東証1部において「活況相場といえるかどうか」の見分けは、「2兆円を上回るかどうか」というのが不文律として存在した。この時の東証1部という主語が、今はキオクシアにすり替わったような状態で、時代の変化に驚く。今月中旬に暴落に見舞われたフジクラ<5803>が、驚異的な戻り足をみせてきょうはストップ高でマドを開けて75日移動平均線を上放れてくるあたり、今のAI相場はそう簡単に資金が退くというシナリオがないようにも思える。フジクラは貸株市場を経由した空売り筋の動揺が投影されたような戻り足である。マド開け大陽線を示現したレーザーテック<6920>なども往年の勢いを取り戻している。
派手な日経平均の値動きが誘導する形で個別株は売買代金上位の主力どころに目が行きやすい。だが、とはいっても中小型株は蚊帳の外という地合いでは決してない。むしろ短時日の株価変貌度合いでいけば、大型株をはるかに凌ぐパフォーマンスをみせる銘柄が数多く輩出されている。確変モード、つまり火の粉が常に飛び交うような環境で、ひとたび引火して炎が上がれば、とんでもない上昇を演じるケースが増えている。
昨年来、継続的に取り上げてきたAKIBAホールディングス<6840>だが、直近は文字通りの“火柱高モード”に突入。こうなると需給相場というよりなく、個別の材料やファンダメンタルズでフォローしても始まらない。FIG<4392>も同様のパターンで、万年中低位株のイメージを払拭して、いきなりモンスター化した。発端はAI半導体の検査工程に使われる自動化装置を同社のグループ会社が台湾企業と共同開発したと発表したこと。この台湾企業がTSMC<TSM>ではないかという思惑が問答無用に株価を押し上げた。これは個別株の持つキャパシティというより、その時の土壌の方が大きなウエートを占めている。きょうのようにストップ高銘柄が頻出する確変モードに入った時の株式市場は凄まじい。
だが、これらはまだ局地的なバブルである。例えば日経平均がどんなに過激に水準を切り上げようとも、全体EPSの上昇も寄与してPERはまだ18倍前後にとどまっている。歴史的なアベレージを上回っているにせよ、すぐに御破算となるようなリスクをはらんでいるわけではない。膨張したバブルの球体がどのくらいの大きさなのか、これは破裂するまで分からないが、今はまだ時間軸的に安全圏とみている向きが多い。市場では「スペースX、オープンAI、アンソロピックの3社の新規上場より前にバブル崩壊は起こり得ない」(ネット証券マーケットアナリスト)という声が強く、これはかなり確信性が高いといえる。
中小型株で導火線に火がついている銘柄を見極めるのはなかなか難しいが、煙が立っている銘柄は少なからず存在する。まず、早めに「オープンAI関連に位置付けられる銘柄」に着目しておきたい。PER11倍、配当利回り3.5%、増収増益トレンド邁進中のJTP<2488>はその有力候補である。また、AKIBA人気が証明した半導体セクターの中低位株に潜在する変身DNAもポイントとなる。業績回復トレンドに突入した栄電子<7567>が久々の見せ場を作る可能性がある。電子部品商社とはいえ有配でPBR0.5倍台は正攻法のバリュエーションで判断しても評価不足。半導体商社の王道銘柄では丸文<7537>も高配当利回りで割安。このほか、キオクシア関連でティアンドエスグループ<4055>、クエスト<2332>はまだ導火線に火がついていない状態で押し目を狙いたい。
あすのスケジュールでは、4月の白物家電出荷額が前場取引時間中に開示されるほか、後場取引時間中には3月の景気動向指数改定値が開示される。また、日銀が消費者物価のコア指標を公表する。5月の月例経済報告も発表も予定されている。海外では、3月の連邦住宅金融局(FHFA)住宅価格指数と3月のS&Pコタリティ・ケース・シラー住宅価格指数が同時に開示されるほか、コンファレンス・ボードが発表する5月の米消費者信頼感指数にもマーケットの関心が高い。なお、この日は米2年国債の入札が予定されている。海外企業の決算では中国の総合家電大手シャオミの決算発表が行われる。(銀)
出所:MINKABU PRESS
キオクシアホールディングス<285A>が何といっても圧巻である。きょうはプライム市場の売買代金が再び10兆円台に乗せたが、そのなかキオクシアは2兆4000億円以上をこなし、全体の実に約4分の1を占めた。ひと昔前と言われるほどの昔ではない頃、当時の東証1部において「活況相場といえるかどうか」の見分けは、「2兆円を上回るかどうか」というのが不文律として存在した。この時の東証1部という主語が、今はキオクシアにすり替わったような状態で、時代の変化に驚く。今月中旬に暴落に見舞われたフジクラ<5803>が、驚異的な戻り足をみせてきょうはストップ高でマドを開けて75日移動平均線を上放れてくるあたり、今のAI相場はそう簡単に資金が退くというシナリオがないようにも思える。フジクラは貸株市場を経由した空売り筋の動揺が投影されたような戻り足である。マド開け大陽線を示現したレーザーテック<6920>なども往年の勢いを取り戻している。
派手な日経平均の値動きが誘導する形で個別株は売買代金上位の主力どころに目が行きやすい。だが、とはいっても中小型株は蚊帳の外という地合いでは決してない。むしろ短時日の株価変貌度合いでいけば、大型株をはるかに凌ぐパフォーマンスをみせる銘柄が数多く輩出されている。確変モード、つまり火の粉が常に飛び交うような環境で、ひとたび引火して炎が上がれば、とんでもない上昇を演じるケースが増えている。
昨年来、継続的に取り上げてきたAKIBAホールディングス<6840>だが、直近は文字通りの“火柱高モード”に突入。こうなると需給相場というよりなく、個別の材料やファンダメンタルズでフォローしても始まらない。FIG<4392>も同様のパターンで、万年中低位株のイメージを払拭して、いきなりモンスター化した。発端はAI半導体の検査工程に使われる自動化装置を同社のグループ会社が台湾企業と共同開発したと発表したこと。この台湾企業がTSMC<TSM>ではないかという思惑が問答無用に株価を押し上げた。これは個別株の持つキャパシティというより、その時の土壌の方が大きなウエートを占めている。きょうのようにストップ高銘柄が頻出する確変モードに入った時の株式市場は凄まじい。
だが、これらはまだ局地的なバブルである。例えば日経平均がどんなに過激に水準を切り上げようとも、全体EPSの上昇も寄与してPERはまだ18倍前後にとどまっている。歴史的なアベレージを上回っているにせよ、すぐに御破算となるようなリスクをはらんでいるわけではない。膨張したバブルの球体がどのくらいの大きさなのか、これは破裂するまで分からないが、今はまだ時間軸的に安全圏とみている向きが多い。市場では「スペースX、オープンAI、アンソロピックの3社の新規上場より前にバブル崩壊は起こり得ない」(ネット証券マーケットアナリスト)という声が強く、これはかなり確信性が高いといえる。
中小型株で導火線に火がついている銘柄を見極めるのはなかなか難しいが、煙が立っている銘柄は少なからず存在する。まず、早めに「オープンAI関連に位置付けられる銘柄」に着目しておきたい。PER11倍、配当利回り3.5%、増収増益トレンド邁進中のJTP<2488>はその有力候補である。また、AKIBA人気が証明した半導体セクターの中低位株に潜在する変身DNAもポイントとなる。業績回復トレンドに突入した栄電子<7567>が久々の見せ場を作る可能性がある。電子部品商社とはいえ有配でPBR0.5倍台は正攻法のバリュエーションで判断しても評価不足。半導体商社の王道銘柄では丸文<7537>も高配当利回りで割安。このほか、キオクシア関連でティアンドエスグループ<4055>、クエスト<2332>はまだ導火線に火がついていない状態で押し目を狙いたい。
あすのスケジュールでは、4月の白物家電出荷額が前場取引時間中に開示されるほか、後場取引時間中には3月の景気動向指数改定値が開示される。また、日銀が消費者物価のコア指標を公表する。5月の月例経済報告も発表も予定されている。海外では、3月の連邦住宅金融局(FHFA)住宅価格指数と3月のS&Pコタリティ・ケース・シラー住宅価格指数が同時に開示されるほか、コンファレンス・ボードが発表する5月の米消費者信頼感指数にもマーケットの関心が高い。なお、この日は米2年国債の入札が予定されている。海外企業の決算では中国の総合家電大手シャオミの決算発表が行われる。(銀)
出所:MINKABU PRESS